帳票システム構築支援 uCosminexus EUR uCosminexus EUR サーバ帳票出力
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7.11.1 JP1と連携して仕分け印刷する場合
EUR 帳票作成機能で定義した仕分け定義情報ファイルの編集手順を次に示します。
- 仕分け定義情報ファイルの転送
仕分け定義情報ファイルを,EUR サーバ帳票出力機能で仕分けを実行するPCに転送します。
- 編集エディタの起動
メモ帳など,テキストファイルが編集できるエディタを起動します。
- 仕分け定義情報ファイルの編集
仕分け定義情報ファイルを開き,配布先名称などを指定します。
"HOLD":保留オプションの指定
"HOLD"行は,JP1と連携して仕分け印刷する場合に使用される情報です。
JP1と連携して仕分け印刷したあと,仕分け元の帳票を仕分けプリンタに保留するかどうかを指定します。保留する場合は「on」,保留しない場合は「off」を指定します。デフォルトは「off」です。
"KEYFIELD":仕分けキーフィールドの情報
"KEYFIELD"行には,EUR 帳票作成機能で[仕分けキーフィールド選択]ダイアログに設定した仕分けキーフィールドの情報が,次のように表示されます。
■"KEYFIELD"行の形式
"KEYFIELD","キー数","仕分けキーフィールド1","仕分けキーフィールド2",…
"UNDEFDEST":未定義ページ情報
"UNDEFDEST"行には,未定義ページの扱いを指定します。
未定義ページとは,出力する帳票が何ページもある場合,指定したキーフィールドのデータでキーワード情報に定義されていないデータが現れたページのことを指します。"UNDEFDEST"行には,未定義ページの扱いを次のように指定します。
- 未定義ページがあった場合,すべてのページを配布しないとき
3行目を「"UNDEFDEST","no distribution"」と指定します。
- 前ページと同じ配布先に未定義ページを出力する場合
4行目を「"UNDEFDEST","same as prev"」と指定します。
- 未定義ページだけ特定の配布先に出力する場合
5行目を「"UNDEFDEST","default dest","配布先名称"」と指定します。
なお,"UNDEFDEST"行の先頭すべてが「"#UNDEFDEST"」の場合は,未定義ページを配布しません。
"DEST":配布先の指定
"DEST"行には,各キーワードに対応する配布先レコードを指定します。
■"DEST"行の形式
"DEST","配布先名称","仕分けキーフィールド1のデータ","仕分けキーフィールド2のデータ"
"DEST"行は,仕分け先に合わせて,行を追加したり,削除したりすることもできます。
2番目の項目「配布先名称」は必ず指定してください。
「配布先名称」には,配布先プリンタ名,または印刷実行するユーザで定義したJP1/Network Printing Systemの仕分け定義情報の配布先情報名を指定します。
配布先名称は,次のような形式で記述します。
\\マシン名\プリンタ名
- 配布先プリンタ名を指定する場合
配布先プリンタ名は,システム環境,名称などの制約がありますので,システム構築の内容を確認してから指定してください。
配布先プリンタは,JP1/Network Printing Systemの[定義項目の選択]ダイアログの[配布先定義]タブに指定できるプリンタを指定します。配布先プリンタを指定すると,JP1/Network Printing Systemの仕分け定義情報の,配布先情報名の定義が要らないので,作業が軽減できます。
なお,この場合は,配布される帳票の仕分けオプションは,次のようになります。
・配布先ユーザ名の指定はできません。EUR サーバ帳票出力機能の印刷実行ユーザと同一のユーザ名で配布されます。
・印刷部数の指定はできません。1部(固定)で配布されます。
・セパレータを出力しません。
・配布先に保留しません。
- JP1/Network Printing Systemの仕分け定義情報の配布先情報名を指定する場合
配布先情報名を指定する場合は,帳票の仕分けオプション(配布先ユーザ名の指定,印刷部数,セパレータ出力,配布先に保留)の指定が,JP1/Network Printing Systemの[定義項目の選択]ダイアログの[配布先定義]タブでできます。配布先のプリンタも,配布先情報を指定する時に指定できるかどうかがチェックされるので,定義ミスがありません。また,配布先のプリンタ名称などが変更になった場合は,仕分け定義情報ファイルの定義内容を変更しなくても,[配布先定義]ダイアログの内容を変更するだけで,仕分け印刷されます。仕分け配布のシステム構築については,JP1のマニュアル,またはヘルプを参照してください。
- 仕分け定義情報ファイルの保存
「地区」と「フロア」フィールドを仕分けキーフィールドに指定して,次のように仕分けする場合の仕分け定義情報ファイルの例を示します。
- 「地区」が「東京」で,「フロア」が「1」の場合
仕分け先「東京支店PR1への配布」に出力します
- 「地区」が「東京」で,「フロア」が「2」の場合
仕分け先「東京支店PR2への配布」に出力します
- 「地区」が「横浜」で,「フロア」が「1」の場合
仕分け先「横浜支店PR1への配布」に出力します
- 「地区」が「横浜」で,「フロア」が「2」の場合
仕分け先「横浜支店PR2への配布」に出力します
- 仕分けキーフィールドの指定
EUR 帳票作成機能の[仕分けキーフィールド選択]ダイアログで,「地区」と「フロア」フィールドを仕分けキーフィールドに指定します。
![[図データ]](FIGURE/CO180700.GIF)
- 編集エディタで仕分け定義情報ファイルを開く
仕分け定義情報ファイルをEUR サーバ帳票出力機能に転送し,編集エディタで開くと,次のように表示されます。
"HOLD","off"
"KEYFIELD"," 2","地区","フロア"
"#UNDEFDEST","no distribution"
"#UNDEFDEST","same as prev"
"#UNDEFDEST","default dest",""
"DEST","","東京","1"
"DEST","","東京","2"
"DEST","","横浜","1"
"DEST","","横浜","2"
:
- 仕分け定義情報ファイルの編集
未定義ページの扱いを指定したり,配布先名称などを指定したりして,仕分け定義情報ファイルを次のように編集します。ここでは,未定義ページを「本店PR1への配布」に出力するようにしています。
"HOLD","off"
"KEYFIELD"," 2","地区","フロア"
"#UNDEFDEST","no distribution"
"#UNDEFDEST","same as prev"
"UNDEFDEST","default dest","本店PR1への配布"
"DEST","東京支店PR1への配布","東京","1"
"DEST","東京支店PR2への配布","東京","2"
"DEST","横浜支店PR1への配布","横浜","1"
"DEST","横浜支店PR2への配布","横浜","2"
:
- ■JP1と連携して仕分け印刷する流れ
- JP1と連携して仕分け印刷する流れを次に示します。
- 仕分け定義情報ファイルの配布先名称にJP1/Network Printing Systemで指定した配布先プリンタ名,または配布先情報名を設定することで,仕分けられた帳票が出力されます。
図7-15 仕分け印刷の流れ
![[図データ]](FIGURE/ZU051000.GIF)
JP1と連携した仕分け印刷は,eurpsコマンドから実行できます。
eurpsコマンドの/pオプションに仕分けプリンタ名,/dsオプションに仕分け定義情報ファイルを指定します。
eurpsコマンドの構文については,「3.2.2 eurpsコマンドのオプション一覧」を参照してください。
- 注意
- 仕分け定義情報ファイルは,フルパス,相対パス,またはファイル名だけのどれかで指定します。相対パス,またはファイル名だけで指定する場合,仕分け定義情報ファイルのフォルダは,環境変数,または環境設定ファイル(EURPS_ENV)のEURPS_DISTINFOPATHに設定されているフォルダとなります。環境変数EURPS_DISTINFOPATHについては,「7.26.9 EURPS_DISTINFOPATH」を参照してください。
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