Cosminexus 機能解説

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

17.1.1 J2EEアプリケーションの実行環境の日常運用

J2EEアプリケーションの実行環境の日常運用を支援する機能について説明します。また,Management Serverで利用できる運用管理機能,およびManagement Serverの運用管理ドメインで管理できる論理サーバについても説明します。

<この項の構成>
(1) 日常運用を支援する機能
(2) 利用できる運用管理機能
(3) 運用管理ドメインで管理できる論理サーバ

(1) 日常運用を支援する機能

Cosminexusで提供している日常運用を支援する機能の概要を表に示します。

表17-1 日常運用を支援する機能の一覧(J2EEアプリケーションの実行環境の場合)

機能 概要 参照個所
システムの起動・停止 システムを起動・停止します。 17.3.1
障害発生時の自動再起動 障害が発生して停止した論理サーバを自動再起動します。 17.3.3
ステータスの監視 Webシステム内のサービスユニットのステータスを監視します。 17.4.1
J2EEアプリケーションや論理サーバのステータスを監視します。 17.4.2
稼働情報の監視(稼働情報の収集機能) J2EEサーバの稼働状態を監視し,稼働情報を出力します。 17.5
稼働情報の監視(運用管理コマンド) 論理サーバの稼働状態を監視し,稼働情報を出力します。 17.6
リソースの枯渇監視 J2EEサーバおよびSFOサーバのリソースの使用状況を監視します。 17.7
Managementイベントによる処理の自動実行 Managementイベントによって,障害やリソース枯渇などの事象をManagement Serverに通知します。また,Managementイベント発生時に自動的にManagementアクションを実行できます。 17.8
CTMの稼働統計情報の収集 リクエストを処理する過程で出力される稼働統計情報を取得し,CTMの処理性能の解析に利用できます。 17.9
システムの性能解析 リクエストを処理する過程で出力される性能解析トレースを取得し,Cosminexusシステムの処理性能の解析に利用できます。 17.10
構成監視 Webシステム内のサービスユニットの構成を確認できます。 17.11

(2) 利用できる運用管理機能

システムの運用時にはSmart Composer機能のコマンドに加えて,Management Serverの運用管理コマンド(mngsvrutil)も使用します。

利用できる運用管理機能と実行方法を次の表に示します。

表17-2 利用できる運用管理機能と実行方法(J2EEアプリケーションの実行環境の場合)

運用管理機能 実行方法 備考
Smart Composer機能のコマンド 運用管理コマンド
サービスユニットの起動と停止 ×
ステータス監視
  • Smart Composer機能のコマンドは,Webシステム内のサービスユニットのステータスを監視するときに使用します。
  • 運用管理コマンドは,それぞれのJ2EEアプリケーションや論理サーバのステータスを監視するときに使用します。
性能解析トレースファイルの収集 ×
CTMの稼働統計情報の収集 ×
稼働情報のファイルへの出力(CSV形式またはSNMP連携用形式ファイル) ×
運用管理エージェントの稼働状況の確認 ×
Management Serverの稼働状況の確認 ×

(凡例) ○:実行できる ×:実行できない −:該当なし


(3) 運用管理ドメインで管理できる論理サーバ

J2EEアプリケーション実行環境の場合に,運用管理ドメインで管理できる論理サーバの種類を説明します。

また,Smart Composer機能では,複数の論理サーバを,サービスユニットという単位で扱います。サービスユニットについては,「16.3 Smart Composer機能を使用したシステム構築の特長」を参照してください。