Cosminexus 機能解説

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16.3 Smart Composer機能を使用したシステム構築の特長

ここでは,Smart Composer機能を使用したシステム構築の特長について説明します。Smart Composer機能を使用したシステム構築では,論理サーバを稼働させるために必要な設定を一括で設定できます。

なお,Smart Composer機能でのシステム構築の詳細については,マニュアル「Cosminexus 簡易構築・運用ガイド」を参照してください。

<この節の構成>
(1) システム構成のパターン化による一括構築
(2) JP1と連携したシステム構築・運用

(1) システム構成のパターン化による一括構築

Smart Composer機能では,システム構成をパターン化することによってサーバを一括構築できるので,迅速にシステムを構築できます。

Smart Composer機能で構築できるシステム構成は,同じ機能構成やプロセス構成でパターン化された構成を対象としています。Smart Compser機能でシステムを構築する場合,J2EEサーバやWebサーバで構成される業務サービスを提供する閉じた部分系を,サービスユニットといいます。複数のホストでサービスユニットを持つことで,システム構成がパターン化するので,一括構築ができます。

Smart Composer機能では,最初に必要最小限の定義を記述しておくだけで,複数のサービスユニットに対して,一度に初期構築できます。また,すべてのサービスユニットの環境を一括で設定できます。

Smart Composer機能での一括構築の例を次の図に示します。

図16-3 Smart Composer機能での一括構築の例

[図データ]

Smart Composer機能を使用すると,設定情報を一括で各サーバ内のサービスユニットに設定します。この図の場合,アプリケーションサーバ1と2のサービスユニット内にある,Webサーバ,PRFデーモン,およびJ2EEサーバの設定が一括でできます。

(2) JP1と連携したシステム構築・運用

Smart Composer機能を使用してシステムを構築・運用する際に,JP1と連携することもできます。システム構築時には,JP1/IM - CMと連携することで,システム構成の定義をビジュアルに定義できます。また,システム運用時には,JP1/AJS2 - SOと連携することで,シナリオによるシステムの自動運転が実現します。JP1との連携の詳細については,「21. JP1と連携したシステムの運用」を参照してください。