Cosminexus 機能解説

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16.4 Smart Composer機能を使用したシステム構築の流れ

Smart Composer機能を使用してシステムを構築する場合,システムを構築するユーザは,サーバの情報を設定した定義ファイルを作成します。その定義内容を,コマンドを使用してシステム内のすべてのサーバに対して一括で設定します。これによって,最小限の操作でシステムを構築できます。また,Smart Composer機能では,一つの設定情報を基に,複数のサーバを一括で設定します。このため,同じ機能構成・プロセス構成でパターン化されたシステムの構築に適しています。なお,Smart Composer機能で構築したシステムは,一括管理,および一括運用できます。

Smart Composer機能で構築したシステムで使用するリソースアダプタやJ2EEアプリケーションの設定には,サーバ管理コマンドを使用します。

Smart Composer機能でのシステム構築については,「16.2 Management Serverで構築したシステムの概要」を参照してください。サーバ管理コマンドおよびServer Plug-inでのJ2EEアプリケーションやリソースアダプタの設定の概要については,「16.7 リソースアダプタやJ2EEアプリケーションの設定」を参照してください。

Smart Composer機能による設定の流れを次の図に示します。

図16-4 Smart Composer機能による設定の流れ

[図データ]

Smart Composer機能による設定の流れは,次のとおりです。Smart Comopser機能のコマンドで操作します。なお,設定の流れは,バッチアプリケーションの実行環境を構築する場合も同じです。

  1. サービスユニットの設定情報をまとめた定義ファイルを作成します。
    サービスユニット内の,WebサーバやJ2EEサーバなどの設定情報を定義した,簡易構築定義ファイルを作成します。
  2. Smart Composer機能のコマンドを使用して,Webシステムを構築します。
    Smart Composer機能のコマンドを使用して,1.で作成した定義ファイルの内容からManagement Server上にWebシステムの情報モデルを生成します。また,生成した情報モデルを基にして,各サービスユニットに対して一括して情報を設定します。
    参考
    Management Serverの動作の環境設定には,Management Serverのコマンド(mngsvrctl)を使用します。mngsvrctlコマンドを使用して,Management Serverの管理ユーザアカウントを設定,およびManagement Serverをセットアップします。