Hitachi

インメモリデータグリッド Hitachi Elastic Application Data Store ユーザーズガイド


11.5.2 ディスクキャッシュおよび2Wayキャッシュを追加または削除する手順

この項の内容は,ディスクキャッシュ,および2Wayキャッシュを使用する場合にお読みください。

ディスクキャッシュ,および2Wayキャッシュを追加または削除する手順について説明します。

〈この項の構成〉

(1) クラスタを閉塞状態にする

eztool closeコマンドを実行し,クラスタを閉塞状態にします。

eztool close

コマンド実行例

[図データ]

(2) 閉塞していることを確認する

EADSサーバを閉塞後,eztool statusコマンドを実行して,クラスタの状態を確認します。

eztool status

コマンド実行例

[図データ]

閉塞している場合,State欄にclosedが表示されます。

(3) キャッシュを追加または削除する

(a) キャッシュを追加する

追加するキャッシュのキャッシュ定義ファイルを作成します。手順については,「10.2.2(1) キャッシュ定義ファイルを作成する」を参照してください。

そのあとで,eztool createcacheコマンドを実行し,キャッシュを追加します。

eztool createcache <キャッシュ名>

コマンド実行例

[図データ]

キャッシュを作成すると,次のディレクトリにキャッシュファイルが作成されます。

通常の場合(ディスクキャッシュの格納先として不揮発性メモリを使用しない場合)
  • キャッシュデータファイル

    <キャッシュ定義のeads.cache.disk.<n>.dirパラメタで指定したディレクトリ>/<キャッシュ名>

  • キャッシュインデックスファイルおよびキャッシュ情報ファイル

    <キャッシュ定義のeads.cache.disk.info.dirパラメタで指定したディレクトリ>/<キャッシュ名>(デフォルトは<運用ディレクトリ>/store/<キャッシュ名>)

ディスクキャッシュの格納先として不揮発性メモリを使用する場合
  • キャッシュデータファイルおよびキャッシュインデックスファイル

    <キャッシュ定義のeads.cache.disk.persistentMemory.deviceパラメタで指定した不揮発性メモリのデバイスファイル>

  • キャッシュ情報ファイル

    <キャッシュ定義のeads.cache.disk.info.dirパラメタで指定したディレクトリ>/<キャッシュ名>(デフォルトは<運用ディレクトリ>/store/<キャッシュ名>)

注※

指定したデバイスファイルにキャッシュデータファイルおよびキャッシュインデックスファイルが格納されます。

(b) キャッシュを削除する

次のどちらかの方法で,キャッシュおよびキャッシュファイルを削除します。

eztool deletecache --with_deleteecfコマンドを実行する場合

eztool deletecache <キャッシュ名> --with_deleteecf

コマンド実行例

[図データ]

eztool deletecacheコマンドを実行したあとにeztool deleteecfコマンドを実行する場合

eztool deletecache <キャッシュ名>
 
eztool deleteecf <キャッシュ名>

コマンド実行例

[図データ]

(4) キャッシュが追加または削除されていることを確認する

キャッシュを追加した場合は,eztool listcacheコマンドを実行し,キャッシュの一覧を表示します。キャッシュが追加されていることを確認してください。

eztool listcache

コマンド実行例

[図データ]

キャッシュを削除した場合は,eztool listecf -vコマンドを実行し,永続データに関する情報の一覧を表示します。

eztool listecf -v

コマンド実行例

[図データ]

(5) クラスタの閉塞状態を解除する

eztool openコマンドを実行し,クラスタの閉塞状態を解除します。

eztool open

コマンド実行例

[図データ]

(6) 閉塞状態が解除できていることを確認する

eztool statusコマンドを実行して,全EADSサーバの閉塞状態が解除できていることを確認します。

eztool status

コマンド実行例

[図データ]

閉塞状態が解除できている場合,State欄にrunningが表示されます。