14.3.14 deletecache(キャッシュの削除)
- 〈この項の構成〉
(1) 機能
キャッシュを削除します。
このサブコマンドを実行すると,キャッシュと,そのキャッシュが持つデータが削除されます。
(2) 規則
-
このサブコマンドは,クラスタの状態がクラスタ稼働中(AVAILABLE)のときに実行できます。
-
このサブコマンドは,クラスタへの参加状況がonlineのEADSサーバを処理対象とします。ただし,クラスタへの参加状況がstandbyのEADSサーバがクラスタ内にある場合は実行できません。クラスタへの参加状況については,eztool statusコマンドで確認できます。
-
このサブコマンドは,処理対象のEADSサーバが次の状態のときに実行できます。
-
初期化状態(initialized)
-
閉塞状態(closed)
-
-
稼働中のFullGCの発生を抑えるため,このサブコマンドが終了するタイミングで,各EADSサーバがFullGCを実施します。
-
このサブコマンドがEADSサーバから排他を取得している間,EADSサーバは縮退状態(isolated)になりません。なお,EADSサーバから排他を取得している間にプロセスがダウンしたり,EADSサーバが停止したりした場合は,排他を解除したあとに縮退が実行されます。
(3) 形式
eztool deletecache <キャッシュ名> [--with_deleteecf]
(4) オプションおよび引数
(a) <キャッシュ名>
削除するキャッシュの名称を指定します。
キャッシュ名に指定できる文字を次に示します。
-
キャッシュ作成時にキャッシュ定義ファイルを使用しなかった場合
半角32文字までの,ASCIIコード「0x20」〜「0x7E」の文字が指定できます。
-
キャッシュ作成時にキャッシュ定義ファイルを使用した場合
半角32文字までの,半角英数字(0〜9,A〜Z,およびa〜z)が指定できます。
(b) --with_deleteecf
ディスクキャッシュまたは2Wayキャッシュを削除する場合で,キャッシュファイルもあわせて削除したいときに指定します。
(5) リターンコード
次の表に示すリターンコードが返却されます。
項番 |
リターンコード |
リターンコードの説明 |
|
---|---|---|---|
コマンド定義のeads.command.compatパラメタを指定していない場合 |
コマンド定義のeads.command.compatパラメタに0300を指定した場合 |
||
1 |
0 |
0 |
コマンドの実行に成功しました。 |
2 |
101 |
101 |
コマンドの初期化に失敗しました。 |
3 |
110 |
接続に失敗しました。 |
|
4 |
111 |
通信タイムアウトで失敗しました。 |
|
5 |
120 |
構文不正で失敗しました。 |
|
6 |
130 |
コマンドを実行できない状態のため失敗しました。 |
|
7 |
131 |
ほかのコマンドが実行中のため失敗しました。 |
|
8 |
150 |
コマンド実行中に失敗しました。 |
|
9 |
200 |
コマンドタイムアウトで失敗しました。 |