Hitachi

インメモリデータグリッド Hitachi Elastic Application Data Store ユーザーズガイド


14.3.29 deleteecf(キャッシュファイルの削除)

この項の内容は,ディスクキャッシュ,および2Wayキャッシュを使用する場合にお読みください。

〈この項の構成〉

(1) 機能

指定したキャッシュ名のキャッシュファイルを削除します。

このサブコマンドを実行すると,各EADSサーバにあるキャッシュ定義ファイルに指定したパラメタに従って,次のキャッシュファイルが削除されます。

キャッシュファイルの削除後,次のディレクトリ内が空になっていれば,ディレクトリも削除します。

ディスクキャッシュの格納先として不揮発性メモリを使用している場合(eads.cache.disk.persistentMemory.enableパラメタにtrueを指定している場合),キャッシュファイルの削除ではなく,eads.cache.disk.persistentMemory.deviceパラメタで指定した不揮発性メモリのデバイスファイルの領域を初期化します。

(2) 規則

(3) 形式

eztool deleteecf <キャッシュ名> [-l]

(4) オプションおよび引数

(a) <キャッシュ名>

削除したいキャッシュファイルのキャッシュ名を指定します。

キャッシュ名には,半角32文字までの半角英数字(0〜9,A〜Z,およびa〜z)が指定できます。

(b) -lまたは--local

コマンドを実行するEADSサーバのキャッシュファイルだけを削除したい場合に指定します。

例えば,データの更新頻度や削除頻度が高いシステムで縮退状態が発生した場合,復旧に不要なキャッシュファイルをあらかじめ削除して,データの読み込み時間を削減したいときに指定します。

このオプションを指定した場合,処理対象のEADSサーバが停止状態のときにだけ,キャッシュファイルが削除されます。処理対象のEADSサーバが起動中のときは削除されません。

(5) リターンコード

次の表に示すリターンコードが返却されます。

表14‒55 eztool deleteecfコマンドのリターンコード

項番

リターンコード

リターンコードの説明

コマンド定義のeads.command.compatパラメタを指定していない場合

コマンド定義のeads.command.compatパラメタに0300を指定した場合

1

0

0

コマンドの実行に成功しました。

2

101

101

コマンドの初期化に失敗しました。

3

110

接続に失敗しました。

4

111

通信タイムアウトで失敗しました。

5

120

構文不正で失敗しました。

6

130

コマンドを実行できない状態のため失敗しました。

7

131

ほかのコマンドが実行中のため失敗しました。

8

150

コマンド実行中に失敗しました。

9

200

コマンドタイムアウトで失敗しました。

(6) 注意事項