JP1/NETM/DM 運用ガイド1 (Windows(R)用)
集計ウィザードの[条件の設定]ダイアログボックスで,集計条件を設定する方法を説明します。設定できる「条件値」は,インベントリ項目によって異なるので,ここでは[条件の設定]ダイアログボックスの共通部分を説明したあと,インベントリ項目ごとに条件値の設定方法と集計結果例を示します。
図4-11 [条件の設定]ダイアログボックス
集計条件を設定するには,「インベントリ情報」で集計するインベントリ項目を選択して,「条件値」で集計条件を指定し,[条件の追加]ボタンをクリックします。指定した集計条件は「条件一覧」に表示されます。
複数のインベントリ項目を組み合わせて集計条件を設定するには,「条件の組み合わせ」も指定します。「条件の組み合わせ」では,それぞれの条件を「複合条件」として扱うのか,「独立条件」として扱うのかを選択します。例えばCPUタイプとOSで集計する場合,「複合条件」を選択すると,「CPUタイプがIntel Pentium IIIでOSがWindows 2000のホスト」の台数などを集計できます。一方,「独立条件」を選択すると,CPUタイプごとに集計された結果と,OSごとに集計された結果が表示されます。
図4-12 「複合条件」と「独立条件」の集計結果の例
複合条件を指定すると,「条件一覧」の「条件」欄の先頭には「AND」と表示されます。「条件一覧」に表示された集計条件は,上から順に組み合わせの演算が実行されます。
なお,複数のインベントリ項目を組み合わせて集計条件を設定する場合,次のことに注意してください。
- 同じインベントリ項目で,複数の条件は設定できません。ただし,インストールパッケージ,ソフトウェアインベントリ,Microsoft Office製品情報,およびIEパッチ情報は,同じインベントリ項目で複数の条件を設定できます。
- 独立条件は10条件,複合条件は2条件まで設定できます。
- 次のインベントリ項目は,複合条件を設定できません。
- 利用可能システムリソース容量,利用可能ユーザメモリ容量,空きハードディスク容量,全ディスク容量,実メモリ容量
- インストールパッケージ下の各項目と,インストールパッケージの未取得ホストとの組み合わせ
- ソフトウェアインベントリの取得済みホストと,ソフトウェアインベントリの未取得ホストとの組み合わせ
- ウィルス対策製品情報下の各項目と,他のインベントリ項目との組み合わせ(ウィルス定義ファイルと製品名,常駐設定と製品名の組み合わせを除く)
- Microsoft Office製品情報と他のインベントリ項目との組み合わせ
- 「条件値」を設定できないインベントリ項目および「条件値」に任意の文字列を指定できるインベントリ項目で,インベントリ情報の種類が6種類以上のもの。例えば,システム構成内のPCのCPUクロック数が6種類以上(133MHz,200MHz,400MHz,450MHz,600MHz,1,000MHz・・・)あった場合,「CPUクロック数」で複合条件は設定できません。
- <この項の構成>
- (1) インストールパッケージの集計
- (2) ソフトウェアインベントリの集計
- (3) ウィルス対策製品情報の集計
- (4) Microsoft Office製品情報の集計
- (5) ホストタイプ別の集計
- (6) システム情報の集計
- (7) レジストリ情報の集計
- (8) ユーザインベントリ情報の集計
- (9) ディレクトリ情報の集計
- (10) 集計条件を設定するときの注意事項
インストールパッケージ情報として取得した,パッケージ名称またはコンピュータに適用されていないパッチの情報ごとに,ホストの台数を集計します。
●条件値の設定
図4-13 [条件の設定]ダイアログボックス(インストールパッケージの集計)
- インベントリ情報
- すべて
- すべてのインストールパッケージについて集計します。
- アプリケーションの追加/削除
- インストールパッケージのうち,[アプリケーションの追加と削除]または[プログラムの追加と削除]に記録されているソフトウェアについてだけ集計します。
- アプリケーションの追加/削除以外
- インストールパッケージのうち,[アプリケーションの追加と削除]または[プログラムの追加と削除]に記録されているソフトウェア以外についてだけ集計します。
- 未適用パッチ情報
- コンピュータに適用されていないパッチについて集計します。
- 未取得ホスト
- インストールパッケージ情報を取得していないホストの台数を集計します。
- 条件値
- パッケージ名の選択(未適用パッチ情報一覧)
- 集計するパッケージを選択できます。「インベントリ情報」で「未適用パッチ情報」を選択した場合は,集計する未適用パッチ情報を選択できます。デフォルトは「すべて」です。
- 複合条件を設定する場合,選択できるのは5項目までです。
- 選択項目を除いた項目
- 「パッケージ名の選択」で選択したソフトウェア以外,または「未適用パッチ情報一覧」で選択した未適用パッチ情報以外を集計します。このチェックボックスをオンにすると,複合条件は設定できません。
- このチェックボックスをオンにして条件を追加すると,「条件一覧」の「条件」欄には,選択したソフトウェア名または未適用パッチ情報の末尾に「以外」と表示されます。
- 選択したソフトウェアがインストールされていない
- 「パッケージ名の選択」で選択したソフトウェアがインストールされていないホストの台数を集計します。ソフトウェア情報を取得していないホストは,この集計の対象にはなりません。このチェックボックスをオンにすると,複合条件は設定できません。
- このチェックボックスをオンにして条件を追加すると,「条件一覧」の「条件」欄には,選択したソフトウェア名の末尾に「未インストール」と表示されます。
●集計結果の例
図4-14 インストールパッケージの集計結果
- インストールソフトウェア
- インストールパッケージの名称が表示されます。
- 識別ID
- インストールパッケージの識別IDが表示されます。
- 同じパッケージ名称が複数あった場合,[アプリケーションの追加と削除]または[プログラムの追加と削除]に記録されていないパッケージの識別IDが優先的に表示されます。
- 台数
- パッケージがインストールされているホストの台数が表示されます。
管理対象にしているソフトウェアインベントリの名称ごとに,ホストの台数を集計します。
ソフトウェアインベントリにはライセンス情報を設定できるので,ソフトウェアインベントリを集計することによって,ライセンス管理ができます。各ソフトウェアがインストールされているホスト台数を集計し,所有ライセンス数および警告ライセンス数との比較結果が色で示されます。
取得したソフトウェア情報を管理対象にする方法,ライセンス情報を設定する方法については,「3.2.5 ソフトウェアインベントリ辞書の編集」を参照してください。
●条件値の設定
図4-15 [条件の設定]ダイアログボックス(ソフトウェアインベントリの集計)
- インベントリ情報
- 取得済みホスト
- ソフトウェア情報を取得しているホストについて集計します。
- 未取得ホスト
- ソフトウェア情報を取得していないホストの台数を集計します。
- 条件値
- ソフトウェア名の選択
- 集計するソフトウェアを選択できます。デフォルトは「すべて」です。
- 複合条件を設定する場合,選択できるのは5項目までです。
- 選択項目を除いた項目
- 「ソフトウェア名の選択」で選択したソフトウェア以外を集計します。このチェックボックスをオンにすると,複合条件は設定できません。
- このチェックボックスをオンにして条件を追加すると,「条件一覧」の「条件」欄には,選択したソフトウェア名の末尾に「以外」と表示されます。
- 選択したソフトウェアがインストールされていない
- 「ソフトウェア名の選択」で選択したソフトウェアがインストールされていないホストの台数を集計します。ソフトウェア情報を取得していないホストは,この集計の対象にはなりません。このチェックボックスをオンにすると,複合条件は設定できません。
- このチェックボックスをオンにして条件を追加すると,「条件一覧」の「条件」欄には,選択したソフトウェア名の末尾に「未インストール」と表示されます。
●集計結果の例
図4-16 ソフトウェアインベントリの集計結果
- ソフトウェア名称
- ソフトウェアの名称が表示されます。
- 台数
- ソフトウェアがインストールされているホストの台数が表示されます。
- 所有ライセンス数
- ソフトウェアに設定した所有ライセンス数が表示されます。
- 警告ライセンス数
- ソフトウェアに設定した警告ライセンス数が表示されます。
- 残ライセンス数
- ソフトウェアがインストールされているホストの台数を,所有ライセンス数から引いた値が表示されます。ソフトウェアがインストールされているホストの台数が,所有ライセンス数を超えている場合は,マイナスで表示されます。
- 赤色で表示されているソフトウェア
- ソフトウェアがインストールされているホストの台数が,所有しているライセンス数を超えています。
- 黄色で表示されているソフトウェア
- ソフトウェアがインストールされているホストの台数は,所有ライセンス数以下ですが,警告ライセンス数以上です。
ウィルス対策製品のウィルス定義ファイルバージョン,常駐/非常駐の設定,および製品名ごとに,ホストの台数を集計できます。
なお,ウィルス対策製品情報を集計する場合は,「ソフトウェア情報の取得」ジョブ作成時の[オプション]パネルで,「ウィルス対策製品を検索」を選択して情報を取得しておく必要があります。
ウィルス定義ファイルのバージョンごとに,ホストの台数を集計します。
●条件値の設定
図4-17 [条件の設定]ダイアログボックス(ウィルス定義ファイルの集計)
- ウィルス定義ファイルの選択
- 集計するウィルス定義ファイルのバージョンを選択できます。デフォルトは「すべて」です。
- 複合条件を設定する場合,選択できるのは5項目までです。
- 選択項目を除いた項目
- 「ウィルス定義ファイルの選択」で選択したウィルス定義ファイル以外を集計します。このチェックボックスをオンにすると,複合条件は設定できません。
- このチェックボックスをオンにして条件を追加すると,「条件一覧」の「条件」欄には,選択したウィルス定義ファイルの末尾に「以外」と表示されます。
- 選択した定義ファイルがインストールされていない
- 「ウィルス定義ファイルの選択」で選択したウィルス定義ファイルがインストールされていないホストの台数を集計します。「ウィルス対策製品を検索」でソフトウェア情報を取得していないホストや,ウィルス対策製品をインストールしていないホストも集計の対象になります。このチェックボックスをオンにすると,複合条件は設定できません。
- このチェックボックスをオンにして条件を追加すると,「条件一覧」の「条件」欄には,選択したウィルス定義ファイルの末尾に「未インストール」と表示されます。
●集計例
- ウィルス定義ファイル20030103.11または20021229.01のどちらかがインストールされているPCを抽出する
- 次の条件で集計を実行する。
図4-18 条件の指定例(ウィルス定義ファイルの集計)
- 集計画面で,集計区分「20030103.11」と「20021229.01」を選択する。
詳細画面には,ウィルス定義ファイル20030103.11がインストールされているPCと,ウィルス定義ファイル20021229.01がインストールされているPCが,それそれ表示されます。
図4-19 [集計]ウィンドウ(ウィルス定義ファイルの集計)
- ウィルス定義ファイル20030103.11と20021229.01が両方ともインストールされていないPCを抽出する
- 次の条件で集計を実行する。
図4-20 条件の指定例(未インストールPCの抽出(1/2))
- 1.で集計されたホストで,あて先グループを作成する。
あて先グループの作成方法については,「4.2.7 集計結果からあて先グループを作成する」を参照してください。
- 2.で作成したあて先グループを集計対象にし,次の条件で集計を実行する。
集計対象の選択方法については,「4.2.2 集計対象の選択」を参照してください。
図4-21 条件の指定例(未インストールPCの抽出(2/2))
(b) 常駐設定の集計
ウィルス対策製品の常駐/非常駐の設定状態で,ホストの台数を集計します。
次のホストは「不明」として集計されます。
- 「ウィルス対策製品を検索」でソフトウェア情報を取得していないホスト
- ウィルス対策製品がインストールされていないホスト
- 常駐設定の情報の取得に失敗したホスト
●条件値の設定
「インベントリ情報」で「常駐設定」を選択します。
(c) 製品名の集計
ウィルス対策製品名ごとに,ホストの台数を集計します。
●条件値の設定
図4-22 [条件の設定]ダイアログボックス(製品名の集計)
- ソフトウェア名の選択
- 集計するウィルス対策製品を選択できます。デフォルトは「すべて」です。
- 複合条件を設定する場合,選択できるのは5項目までです。
- 選択項目を除いた項目
- 「ソフトウェア名の選択」で選択したウィルス対策製品以外を集計します。このチェックボックスをオンにすると,複合条件は設定できません。
- このチェックボックスをオンにして条件を追加すると,「条件一覧」の「条件」欄には,選択したソフトウェア名の末尾に「以外」と表示されます。
- 選択したソフトウェアがインストールされていない
- 「ソフトウェア名の選択」で選択したウィルス対策製品がインストールされていないホストの台数を集計します。「ウィルス対策製品を検索」でソフトウェア情報を取得していないホストも集計の対象になります。このチェックボックスをオンにすると,複合条件は設定できません。
- このチェックボックスをオンにして条件を追加すると,「条件一覧」の「条件」欄には,選択したソフトウェア名の末尾に「未インストール」と表示されます。
●集計例
「(a) ウィルス定義ファイルの集計」の集計例を参照してください。
(4) Microsoft Office製品情報の集計
Microsoft Office製品ごとにホストの台数を集計します。ただし,Microsoft Office製品のコンポーネントは集計できません。Microsoft Office製品のコンポーネントとは,複数のソフトウェア製品で構成されるMicrosoft Officeの中に含まれている,Microsoft Wordなどのソフトウェアです。
Microsoft Office製品の集計は「インストールパッケージ」の集計でもできますが,「Microsoft Office製品情報」で集計すると,インストールパッケージの中からMicrosoft Office製品だけを選択する手間が省けます。
なお,Microsoft Office製品情報を集計する場合は,「ソフトウェア情報の取得」ジョブ作成時の[オプション]パネルで,「Microsoft Office製品を検索」を選択して情報を取得しておく必要があります。
●条件値の設定
図4-23 [条件の設定]ダイアログボックス(Microsoft Office製品情報の集計)
- ソフトウェア名の選択
- 集計するMicrosoft Office製品を選択できます。デフォルトは「すべて」です。
- 複合条件を設定する場合,選択できるのは5項目までです。
- 選択項目を除いた項目
- 「ソフトウェア名の選択」で選択したMicrosoft Office製品以外を集計します。このチェックボックスをオンにすると,複合条件は設定できません。
- このチェックボックスをオンにして条件を追加すると,「条件一覧」の「条件」欄には,選択したソフトウェア名の末尾に「以外」と表示されます。
- 選択したソフトウェアがインストールされていない
- 「ソフトウェア名の選択」で選択したMicrosoft Office製品がインストールされていないホストの台数を集計します。「Microsoft Office製品を検索」でソフトウェア情報を取得していないホストも集計の対象になります。このチェックボックスをオンにすると,複合条件は設定できません。
- このチェックボックスをオンにして条件を追加すると,「条件一覧」の「条件」欄には,選択したソフトウェア名の末尾に「未インストール」と表示されます。
●集計例
「(3)(a) ウィルス定義ファイルの集計」の集計例を参照してください。
中継マネージャ,中継システム,およびクライアントの台数を集計します。
中継するシステムとクライアントが同一PC上に存在するホストは,中継するシステムにだけカウントされます。ただし,集計を実行しているPCにマネージャとクライアントが存在した場合,そのPCはクライアントにだけカウントされます。
また,[対象選択]ウィンドウで,オフラインフォルダおよびオフラインマシンを集計対象として選択している場合,オフラインフォルダは中継システムとして,オフラインマシンはクライアントとして集計されます。オフラインフォルダおよびオフラインマシンについての詳細は,「7.7.2(3) オフラインマシンでの情報の取得」を参照してください。
●条件値の設定
「インベントリ情報」で「ホストタイプ別」を選択します。
●集計結果の例
図4-24 ホストタイプ別の集計結果
次のシステム情報ごとに,ホストの台数を集計できます。条件値の設定方法は五つのパターンに分かれていますので,(a)〜(e)を参照してください。
なお,システム情報を集計するためには,あらかじめシステム情報を取得しておく必要があります。[条件の設定]ダイアログボックスの「インベントリ情報」欄で「未取得ホスト(システム情報)」を選択した場合,システム情報を取得していないホストの台数を集計できます。
表4-1 システム情報の項目説明と条件値の参照先
システム情報 |
説明 |
条件値の参照先 |
CPUタイプ |
CPUの種別ごとに集計します。 |
(a) |
コプロセッサ |
コプロセッサの有無ごとに集計します。 |
− |
マシン種別 |
マシンの種別ごとに集計します。UNIXのホストにだけ有効です。 |
− |
CPUクロック数 |
CPUのクロック数ごとに集計します。 |
− |
OS |
OSの種別ごとに集計します。 |
(a) |
ディストリビューション |
Linuxのディストリビューション名ごとに集計します。 |
(a) |
OSバージョン |
OSのバージョンごとに集計します。 |
− |
OSサブバージョン |
OSのサブバージョンごとに集計します。 |
− |
OSパッチ情報/OSビルド番号 |
UNIXのホストの場合はOSのパッチ情報,Windowsのホストの場合はOSのビルド番号ごとに集計します。 |
− |
OSライセンス情報 |
OSのライセンス情報ごとに集計します。UNIXのホストにだけ有効です。 |
− |
OSの言語 |
OSの言語ごとに集計します。 |
(a) |
クライアントバージョン |
中継マネージャ,中継システム,およびクライアントのバージョンごとに集計します。 |
− |
利用可能システムリソース容量 |
利用可能なシステムリソース容量ごとに集計します。 |
(b) |
利用可能ユーザメモリ容量 |
利用可能なユーザメモリ容量ごとに集計します。 |
(b) |
空きハードディスク容量 |
ハードディスクの空き容量ごとに集計します。 |
(b) |
全ディスク容量 |
全ディスク容量ごとに集計します。 |
(b) |
実メモリ容量 |
実メモリ容量ごとに集計します。 |
(c) |
ビデオドライバ |
ビデオドライバの種類ごとに集計します。 |
(d) |
モデル |
PCの製品モデルごとに集計します。 |
− |
ネットワークアダプタ |
ネットワークアダプタの種類ごとに集計します。 |
− |
デフォルトルータアドレス |
デフォルトルータアドレスごとに集計します。 |
− |
WMI |
WMIのバージョンごとに集計します。 |
− |
Windows Installer |
Windows Installerのバージョンごとに集計します。 |
− |
MBSA |
MBSAのバージョンごとに集計します。 |
− |
Windows Update Agent |
WUAのバージョンごとに集計します。 |
− |
プロセッサ数 |
プロセッサ数ごとに集計します。 |
− |
IEパッチ情報 |
IEのパッチ情報ごとに集計します。 |
(e) |
BIOS製造元 |
BIOSの製造元ごとに集計します。 |
(a) |
BIOSバージョン(SMBIOS) |
SMBIOSに準拠したBIOSのバージョンごとに集計します。 |
(a) |
AMTファームウェアバージョン |
AMTのファームウェアバージョンごとに集計します。 |
− |
Guestアカウント |
Guestアカウントの有無で集計します。 |
− |
脆弱なパスワード |
脆弱なパスワードの有無で集計します。 |
− |
パスワードを更新してからの経過日数 |
指定した範囲ごとに集計します。
アカウントは集計の対象外です。 |
(b) |
無期限のパスワード |
無期限のパスワードの有無で集計します。 |
− |
自動ログオンの設定 |
自動ログオンの設定の有無で集計します。 |
− |
共有フォルダ |
共有フォルダの有無で集計します。 |
− |
匿名接続の制限 |
匿名接続の制限ごとに集計します。 |
− |
スクリーンセーバー |
スクリーンセーバーの設定の有効/無効で集計します。 |
− |
スクリーンセーバー パスワードの保護機能 |
スクリーンセーバーのパスワードの保護機能の有効/無効で集計します。 |
− |
パワーオンパスワード |
パワーオンパスワードの設定の有無,未実装,または不明で集計します。 |
− |
Windowsファイアウォールの設定 |
Windowsファイアウォールの設定の有効/無効で集計します。 |
− |
Windows自動更新 |
Windows自動更新の有効/無効で集計します。 |
− |
不要なサービス |
不要なサービスの有無で集計します。 |
− |
ハードディスク暗号化※ |
BitLocker,JP1/秘文 IC,秘文 IC,および秘文 FDEによる,PC上のハードディスクに対する暗号化設定の範囲を,なし,一部,またはすべてで集計します。 |
− |
モニタの電源を切る(AC) |
AC電源で動作中に,モニタの電源をオフにするまでの時間ごとに集計します。 |
− |
モニタの電源を切る(DC) |
DC電源で動作中に,モニタの電源をオフにするまでの時間ごとに集計します。 |
− |
プロセッサ調整(AC) |
AC電源で動作中のプロセッサの,消費電力の設定値ごとに集計します。 |
− |
プロセッサ調整(DC) |
DC電源で動作中のプロセッサの,消費電力の設定値ごとに集計します。 |
− |
ハードディスクの電源を切る(AC) |
AC電源で動作中に,ハードディスクの電源が切れるまでの時間ごとに集計します。 |
− |
ハードディスクの電源を切る(DC) |
DC電源で動作中に,ハードディスクの電源が切れるまでの時間ごとに集計します。 |
− |
システムスタンバイ/スリープ(AC) |
AC電源で動作中に,コンピュータがシステムスタンバイまたはスリープ状態になるまでの時間ごとに集計します。 |
− |
システムスタンバイ/スリープ(DC) |
DC電源で動作中に,コンピュータがシステムスタンバイまたはスリープ状態になるまでの時間ごとに集計します。 |
− |
システム休止状態(AC) |
AC電源で動作中に,コンピュータが休止状態になるまでの時間ごとに集計します。 |
− |
システム休止状態(DC) |
DC電源で動作中に,コンピュータが休止状態になるまでの時間ごとに集計します。 |
− |
- (凡例)
- −:条件値の設定はできません。インベントリ情報の値ごとにホストの台数が集計されます。
- 注※
- インベントリビューアの[テーブル]ウィンドウでは,ハードディスク以外のドライブも出力対象となるため「ドライブ暗号化」と表示されます。
(a) CPUタイプ,OS,ディストリビューション,OSの言語,BIOS製造元,BIOSバージョン(SMBIOS)の集計
●条件値の設定
図4-25 条件値の設定画面(CPUタイプの集計)
- 一覧(選択したシステム情報の項目名が「一覧」の前に表示されます)
- 集計するCPUタイプ,OS,ディストリビューション,OSの言語,BIOS製造元,またはBIOSバージョン(SMBIOS)を選択できます。デフォルトは「すべて」です。
- 複合条件を設定する場合,選択できるのは5項目までです。
- 「Windows 2000」,「Windows 2003」,「Windows NT」または「Windows XP」を選択した場合,そのエディションすべてを集計します。例えば,「Windows NT」を選択すると,「Windows NT Workstation」や「Windows NT Server」なども集計の対象になります。
- 選択項目を除いた項目
- 「一覧」で選択したもの以外を集計します。このチェックボックスをオンにすると,複合条件は設定できません。
- このチェックボックスをオンにして条件を追加すると,「条件一覧」の「条件」欄の末尾に「以外」と表示されます。
(b) 利用可能システムリソース容量,利用可能ユーザメモリ容量,空きハードディスク容量,全ディスク容量の集計,パスワードを更新してからの経過日数
●条件値の設定
図4-26 条件値の設定画面(利用可能システムリソース容量の集計)
- 範囲指定
- 集計する値の範囲を指定します。最小値,最大値,および「単位」を指定してください。指定できる値は1〜32,767で,デフォルト値は次のとおりです。
- 利用可能システムリソース容量 100〜999MB
- 利用可能ユーザメモリ容量 100〜999MB
- 空きハードディスク容量 500〜5,000MB
- 全ディスク容量 1〜64GB
- パスワードを更新してからの経過日数 0〜42日
- 値指定
- 指定した値を基準に,集計する範囲を指定します。基準となる値,「比較条件」,「単位」を指定してください。デフォルトは1以上です。
- なお,「比較条件」で「以外」,「以上」,または「より大きい」を指定した場合,上限値は32,767と仮定して集計されます。
- 集計間隔を設定する
- 「集計間隔」と「単位」で指定した値ごとの区切りで,ホストの台数を集計します。例えば100MBと指定した場合,1MB以上101MB未満,101MB以上201MB未満,201MB以上301MB未満,・・・ごとに集計されます。
- チェックしない場合は,「範囲指定」または「値指定」で指定した範囲を一つの集計区分として集計します。ただし,全ディスク容量は,同一の値ごとにホストの台数を集計します。パスワードを更新してからの経過日数は非活性となります。
- デフォルト値は次のとおりです。
- 利用可能システムリソース容量 256MB
- 利用可能ユーザメモリ容量 256MB
- 空きハードディスク容量 512MB
- 全ディスク容量 1GB
(c) 実メモリ容量の集計
●条件値の設定
図4-27 条件値の設定画面(実メモリ容量の集計)
- 範囲指定
- 集計する値の範囲を指定します。最小値,最大値,および「単位」を指定してください。指定できる値は1〜32,767で,デフォルト値は1〜500MBです。
- 値指定
- 指定した値を基準に,集計する範囲を指定します。基準となる値,「比較条件」,「単位」を指定してください。デフォルトは1以上です。
- なお,「比較条件」で「以外」,「以上」,または「より大きい」を指定した場合,上限値は32,767と仮定して集計されます。
(d) ビデオドライバの集計
●条件値の設定
図4-28 条件値の設定画面(ビデオドライバの集計)
- ビデオドライバ名
- 集計するビデオドライバ名を入力します。入力した文字列と完全に一致するビデオドライバ名が集計の対象になります。任意の文字列を意味する「*」を使用することもできます。
- デフォルトは「*」で,すべてのビデオドライバ名ごとにホストの台数を集計します。
●条件値の設定
図4-29 条件値の設定画面(IEパッチ情報の集計)
- IEパッチ情報一覧
- 集計するIEパッチを選択できます。指定したIEパッチが適用されているホストが集計されます。「N/A」を選択すると,どのIEパッチも適用されていないホストを集計できます。デフォルトは「すべて」です。
- 複合条件を設定する場合,選択できるのは5項目までです。
- 選択したパッチが適用されていない
- 「IEパッチ情報一覧」で選択したIEパッチが適用されていないホストを集計します。システム情報を取得していないホストは,この集計の対象にはなりません。このチェックボックスをオンにすると,複合条件は設定できません。
- このチェックボックスをオンにして条件を追加すると,「条件一覧」の「条件」欄には,選択したIEパッチの末尾に「未インストール」と表示されます。
●集計例
- IEパッチQ306121とQ306122が両方とも適用されているPCを抽出する
- 次の条件で集計を実行する
図4-30 条件の指定例(両方とも適用されているPCを抽出)
- IEパッチQ306121またはQ306122のどちらかが適用されているPCを抽出する
- 次の条件で集計を実行する。
図4-31 条件の指定例(どちらかが適用されているPCを抽出)
- 集計画面で,集計区分「Q306121」と「Q306122」を選択する。
詳細画面には,IEパッチQ306121の適用されているPCと,IEパッチQ306122の適用されているPCが,それそれ表示されます。
図4-32 [集計]ウィンドウ(IEパッチ情報の集計)
- [表示]メニューから[同一ホストの非表示]を選択する。
詳細画面に同じホストが複数行あった場合,重複しないように,1行だけ表示されます。
つまり,IEパッチQ306121またはQ306122のどちらか一方が適用されているPCと,両方が適用されているPCが,重複しないように表示されます。
図4-33 [同一ホストの非表示]を選択した場合の[集計]ウィンドウ(IEパッチ情報の集計)
- IEパッチQ306121とQ306122が両方とも適用されていないPCを抽出する
- 次の条件で集計を実行する。
図4-34 条件の指定例(両方とも適用されていないPCを抽出(1/2))
- 1.で集計されたホストで,あて先グループを作成する。
あて先グループの作成方法については,「4.2.7 集計結果からあて先グループを作成する」を参照してください。
- 2.で作成したあて先グループを集計対象にし,次の条件で集計を実行する。
集計対象の選択方法については,「4.2.2 集計対象の選択」を参照してください。
図4-35 条件の指定例(両方とも適用されていないPCを抽出(2/2))
レジストリ情報ごとにホストの台数を集計します。
レジストリ項目は,「インベントリ情報」欄の「システム情報」下に表示されます。上位マネージャでは,下位の中継マネージャだけが管理しているレジストリ項目は表示されません。
また,「インベントリ情報」欄で「未取得ホスト(レジストリ情報)」を選択すると,レジストリ情報を取得していないホストの台数を集計することもできます。
●条件値の設定
図4-36 [条件の設定]ダイアログボックス(レジストリ情報の集計)
- レジストリ情報一覧
- 集計するレジストリ情報を選択できます。デフォルトは「すべて」です。
- 複合条件を設定する場合,選択できるのは5項目までです。
- 選択項目を除いた項目
- 「レジストリ情報一覧」で選択したレジストリ情報以外を集計します。このチェックボックスをオンにすると,複合条件は設定できません。
- このチェックボックスをオンにして条件を追加すると,「条件一覧」の「条件」欄には,選択したレジストリ情報の末尾に「以外」と表示されます。
●集計結果の例
図4-37 レジストリ情報の集計結果
ユーザインベントリごとにホストの台数を集計します。ただし,クライアントユーザの入力方法が「選択入力(テキスト入力も可)」の項目の場合,クライアントユーザがテキスト入力したユーザインベントリ情報は,集計できません。
上位マネージャでは,下位の中継マネージャだけが管理しているユーザインベントリ項目は,「インベントリ情報」欄に表示されません。
条件値の設定方法は,ユーザインベントリ項目に設定しているクライアントユーザの入力方法によって異なります。
(a) クライアントユーザの入力方法が「選択入力」および「選択入力(テキスト入力も可)」の項目の場合
●条件値の設定
図4-38 [条件の設定]ダイアログボックス(ユーザインベントリ情報の集計)
- ユーザインベントリ一覧
- 集計するユーザインベントリ情報を選択できます。デフォルトは「すべて」です。
- 複合条件を設定する場合,選択できるのは5項目までです。
- 選択項目を除いた項目
- 「ユーザインベントリ一覧」で選択したユーザインベントリ情報以外を集計します。このチェックボックスをオンにすると,複合条件は設定できません。
- このチェックボックスをオンにして条件を追加すると,「条件一覧」の「条件」欄には,選択したユーザインベントリ情報の末尾に「以外」と表示されます。
●注意事項
階層化したユーザインベントリ項目で,1項目内に重複する選択項目がある場合,「ユーザインベントリ一覧」では,一つの選択項目としてまとめて表示されます。集計値は,それぞれの合計台数を足した数になります。例えば,次の図のようなユーザインベントリ項目を作成していた場合,「課」項目で集計すると,開発部の庶務課と総務部の庶務課のクライアント台数を足した数が,「庶務課」の集計値となります。個別に集計したい場合は,上位項目(部)と下位項目(課)の複合条件で集計します。意味のある集計をするために,あらかじめユーザインベントリ項目の構造を把握しておいてください。階層化したユーザインベントリ項目についての詳細は,「3.3.2(5) 階層化したユーザインベントリ項目の作成手順」を参照してください。
●集計結果の例
図4-39 ユーザインベントリ情報の集計結果
(b) クライアントユーザの入力方法が「テキスト入力」の項目の場合
●条件値の設定
図4-40 [条件の設定]ダイアログボックス(ユーザインベントリ情報の集計)
- 値
- 集計するユーザインベントリ情報を入力します。入力した文字列と完全に一致するユーザインベントリ情報が集計の対象になります。任意の文字列を意味する「*」を使用することもできます。
- デフォルトは「*」で,すべてのユーザインベントリ情報ごとにホストの台数を集計します。
ディレクトリ情報の項目ごとにホストの台数を集計します。
●条件値の設定
図4-41 [条件の設定]ダイアログボックス(ディレクトリ情報の集計)
- インベントリ情報
- 集計するディレクトリ情報の項目を選択できます。デフォルトは「すべて」です。複合条件を設定する場合,選択できるのは5項目までです。
- 条件値
- 集計するディレクトリ情報の値を入力します。入力した文字列と完全に一致するディレクトリ情報が集計の対象になります。任意の文字列を意味する「*」を使用することもできます。
- デフォルトは,「*」です。すべてのディレクトリ情報ごとにホストの台数を集計します。
●集計結果の例
図4-42 ディレクトリ情報の集計結果
- 条件値には「"」を含む値を設定しないでください。「"」を含む条件値を集計条件に設定して実行すると,正常な集計結果を表示できないおそれがあります。
- 次に示すパッケージは,インストールパッケージの集計でパッケージ名の選択一覧に表示されません。
- UNIX版のJP1/NETM/DMのパッケージャ(資源登録システム)でパッケージ名(プログラム名)を指定しないでパッケージング(資源登録)したパッケージ
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