DBアクセス定義は,DBにアクセスする目的に応じて,[接続テーブル定義]タブの設定項目「DB入出力属性」および「DB操作種別」を組み合わせて定義します。それぞれの設定項目を次に説明します。
- ●DB入出力属性
- DBアクセス時の入出力の属性です。DB入出力属性には,次の二つの種類があります。
- 入力
- データベースから帳票にデータを読み込む場合に設定します。
- 出力
- 帳票のデータをデータベースに反映する場合に設定します。
- ●DB操作種別
- DBアクセス時に,データベースに対して操作する内容です。DB操作種別には,次の四つの種類があります。
- 単項目
- [カラム項目定義]タブでカラムに対応づけた項目変数名に対して入出力します。単項目では,データベースの1レコードに対して入出力します。
図3-9 単項目のDBアクセスの例
- リスト項目
- リスト項目は,データベースの複数レコードに対して入出力します。
- リスト項目とは,項目変数名の末尾に"_1"から始まる枝番号を付けた項目変数の集合です。
- [カラム項目定義]タブでカラムに対応づけた項目変数名+枝番号の項目変数に対して入出力します。
- 入力時には,[SQL検索条件指定]タブの[レコード数項目変数名]テキストボックスに,指定した項目変数に入力したレコード数が自動的に入ります。
- 出力時には,[SQL検索条件指定]タブの[レコード数項目変数名]テキストボックスに,出力しようとするレコード数(項目数)が入っている項目変数名を指定します。出力を実行する前に指定しておく必要があります。
図3-10 リスト項目のDBアクセスの例
- 候補値取得用
- 帳票のドロップダウンリスト(selectタグ)の候補値(optionタグ)データを,データベースから入力します。この操作は,DB入出力属性が"入力"の場合だけ設定できます。
図3-11 候補値取得用のDBアクセスの概要
- レコード削除
- データベースのデータを削除する場合に設定します。この操作種別は,DB入出力属性が"出力"の場合だけ設定できます。
DBアクセス定義の目的に応じた,設定項目の組み合わせ方法を次に示します。なお,表中の「項番」は,マニュアルの各項番号と対応しています。
表3-1 DBアクセス定義の目的に応じた設定項目の組み合わせ
項番 |
DBアクセス定義の目的 |
DB入出力属性 |
DB操作種別 |
3.5.2 |
データベースの1レコードのカラムデータを,帳票の項目に読み込む |
入力 |
単項目 |
3.5.3 |
データベースの複数レコードのカラムデータを,帳票の項目に読み込む |
入力 |
リスト項目 |
3.5.4 |
帳票のドロップダウンリストの候補値となるデータを,データベースから読み込む |
入力 |
候補値取得用 |
3.5.5 |
- 帳票の項目のデータで,データベースにレコードを追加する
- 帳票の項目のデータで,データベースのレコードの内容を更新する
|
出力 |
単項目 |
3.5.6 |
- 帳票の複数行の項目データで,データベースにレコードを追加する
- 帳票の複数行の項目データで,データベースのレコードの内容を更新する
|
出力 |
リスト項目 |
3.5.7 |
データベースのデータを削除する |
出力 |
レコード削除 |
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