Cosminexus システム運用ガイド
ここでは,バッチアプリケーションを実行するシステムの運用で実施する作業について説明します。バッチアプリケーションを実行するシステムでは,次の運用作業を実施します。
これらの作業を実行するには,主に次の手段を使用します。
なお,ここでは,Cosminexusシステムで推奨する手段で,各運用作業を実行する場合について説明しています。これ以外の手段で実行する運用作業については,「付録H 代替手段で実行できる運用作業」を参照してください。
システムの起動と停止で実行できる作業について,次の表に示します。なお,Cosminexusのシステムで実行できる運用作業には,運用前に設定が必要なものもあります。
表1-10 システムの起動と停止で実行できる作業
運用作業 | 運用前の設定の要否 | 運用前の設定方法の参照先 | 運用方法 | |
---|---|---|---|---|
参照先 | 手段 | |||
サービスユニットを一括起動します。 | 不要 | − | 簡易構築 | cmx_start_targetコマンド |
サービスユニットを一括停止します。 | 不要 | − | 簡易構築 | cmx_stop_targetコマンド |
クラスタソフトウェアを使用したシステムを起動・停止します。 | 必要 | 構築 | 8章,9章 | Cosminexusのコマンド,クラスタソフトウェアの機能 |
システムの運用監視で実行できる作業について,次の表に示します。なお,Cosminexusのシステムで実行できる運用作業には,運用前に設定が必要なものもあります。
表1-11 システムの運用監視で実行できる作業
運用作業 | 運用前の設定の要否 | 運用前の設定方法の参照先 | 運用方法 | |
---|---|---|---|---|
参照先 | 手段 | |||
サービスユニットのステータスを確認します。 | 不要 | − | 簡易構築 | cmx_list_statusコマンド |
論理サーバのステータスを確認します。 | 不要 | 構築 | 2.2 | 運用管理コマンド(mngsvrutil) |
システム内のサービスユニットの構成を確認します。 | 不要 | − | 簡易構築 | cmx_list_modelコマンド |
稼働情報ファイルを参照して,バッチサーバの稼働情報を監視します。 | 省略可 | 構築 | 2.3 | − |
運用管理コマンドを使用して,バッチサーバの稼働情報を監視します。 | 不要 | − | 2.4 | 運用管理コマンド(mngsvrutil) |
リソースの使用率や使用数を監視して,しきい値を超えた場合に原因を調査します。 | 省略可 | 構築 | 2.5 | − |
稼働情報ファイルに出力される稼働情報,またはリソースの枯渇状況に応じてメッセージが出力された場合の処理を自動化します(Managementアクション)。 | 必要 | 構築 | − | − |
システムの処理性能解析で実行できる作業について,次の表に示します。
表1-12 システムの処理性能解析で実行できる作業
運用作業 | 運用前の設定の要否 | 運用前の設定方法の参照先 | 運用方法 | |
---|---|---|---|---|
参照先 | 手段 | |||
性能解析トレースファイルを収集します。 | 不要 | − | 3.2 | 運用管理コマンド(mngsvrutil) |
収集した性能解析トレースファイルを利用してシステムの処理性能を解析します。 | 不要 | − | 3.3 | − |
リソースの管理で実行できる作業について,次の表に示します。なお,Cosminexusのシステムで実行できる運用作業には,運用前に設定が必要なものもあります。
表1-13 リソースの管理で実行できる作業
運用作業 | 運用前の設定の要否 | 運用前の設定方法の参照先 | 運用方法 | |
---|---|---|---|---|
参照先 | 手段 | |||
コネクションプールの情報を表示します。 | 不要 | − | 解説 | サーバ管理コマンド(cjlistpool) |
コネクションプールをクリアします。 | 不要 | − | 解説 | サーバ管理コマンド(cjclearpool) |
クラスタ構成のデータベースをメンテナンスします。 | 不要 | − | 4.8 | サーバ管理コマンド(cjlistrar,cjsuspendpool,cjresumepool) |
リソースの接続テストをします。 | 必要 | 構築 | 解説 | サーバ管理コマンド(cjtestres) |
監査ログを使用したシステムの監査,およびデータベース監査証跡と連携した運用で実行できる作業について,次の表に示します。なお,Cosminexusのシステムで実行できる運用作業には,運用前に設定が必要なものもあります。
表1-14 システムの監査で実行できる作業
運用作業 | 運用前の設定の要否 | 運用前の設定方法の参照先 | 運用方法 | |
---|---|---|---|---|
参照先 | 手段 | |||
監査ログを出力して,管理します。 | 必要 | 構築 | 6.2 | − |
監査ログを収集して調査します。 | 必要 | 構築 | 6.2 | − |
データベース監査証跡に出力された情報を基に,データベースにアクセスしたリクエストの情報を特定します。 | 不要 | − | 7.2 | − |
システムの変更で実行できる作業について,次の表に示します。
表1-15 システムの変更で実行できる作業
運用作業 | 運用前の設定の要否 | 運用前の設定方法の参照先 | 運用方法 | ||
---|---|---|---|---|---|
参照先 | 手段 | ||||
設定変更 | システム全体の設定を一括で変更します。 | 不要 | − | 簡易構築 | − |
構成変更 | システムをスケールアウトします。 | 不要 | − | 簡易構築 | − |
システムをスケールインします。 | 不要 | − | 簡易構築 | − | |
削除 | システムを削除します。 | 不要 | − | 簡易構築 | − |
システム環境の移行で実行できる作業について,次の表に示します。
表1-16 システム環境の移行で実行できる作業
運用作業 | 運用前の設定の要否 | 運用前の設定方法の参照先 | 運用方法 | |
---|---|---|---|---|
参照先 | 手段 | |||
構築済みのシステムの環境を移行します。 | 不要 | − | 簡易構築 | − |
トラブルシューティングで実行できる作業について,次の表に示します。なお,Cosminexusのシステムで実行できる運用作業には,運用前に設定が必要なものもあります。
表1-17 トラブルシューティングで実行できる作業
運用作業 | 運用前の設定の要否 | 運用前の設定方法の参照先 | 運用方法 | |
---|---|---|---|---|
参照先 | 手段 | |||
トラブルシューティングに必要な資料を収集します。 | 必要/省略可 | 構築 | 5.3.1 | 運用管理コマンド(mngsvrutil) |
論理サーバに異常が発生した場合の処理を自動化します。 | 省略可 | 構築 | 5.3.2 | − |
トラブルシューティングに必要な資料を調査します。 | 不要 | − | 5.5 | − |
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