Cosminexus 簡易構築・運用ガイド
ここでは,J2EEアプリケーションを実行するシステムの構成パターンごとに,定義が必要な論理サーバを説明します。
また,論理サーバの動作をデフォルトの設定から変更したい場合は,論理サーバのパラメタを設定します。設定するパラメタは論理サーバの種類によって異なります。ここでは,論理サーバに指定できるパラメタの参照先も示します。
J2EEアプリケーションを実行するシステムの構成パターンごとに,定義する必要がある論理サーバを次の表で説明します。
表14-1 システム構成パターンと定義する論理サーバ
項番 | システム構成パターン | 定義する論理サーバ |
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1 | WebサーバとJ2EEサーバを同じサーバマシンに配置する構成 (4.3.1参照)※ |
物理ティアとしてcombined-tierを指定します。次の論理サーバを定義します。
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2 | WebサーバとJ2EEサーバを別のサーバマシンに配置する構成 (4.3.2参照)※ |
物理ティアとしてhttp-tierとj2ee-tierを指定します。それぞれ次の論理サーバを定義します。
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3 | インプロセスHTTPサーバ機能を使用する構成 (4.3.3参照) |
物理ティアとしてj2ee-tierを指定します。次の論理サーバを定義します。
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5 | セッションフェイルオーバ機能を使用する構成 (4.3.5参照) |
セッションフェイルオーバ機能を使用する構成の場合,SFOサーバを配置します。SFOサーバには,物理ティアとしてsfo-tierを指定します。次の論理サーバを定義します。
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6 | CTMを使用する構成 (4.3.6参照) |
CTMを使用する構成の場合,統合ネーミングスケジューラサーバとJ2EEサーバを配置します。それぞれ次の論理サーバを定義します。
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注1 サーバマシン内に複数のサービスユニットを配置できます。複数のサービスユニットの配置はどの構成でもできます。ただし,CTMを使用する構成の場合,同じCTMドメインのサービスユニットは,1サーバマシン内に複数配置できません。
注2 論理ユーザサーバはどの構成にも配置できます。必要に応じて配置してください。論理ユーザサーバを使用する構成については,「4.3.8 論理ユーザサーバを使用する構成」を参照してください。
注※ 負荷分散機を冗長化する構成もできます。
簡易構築定義ファイルおよび構成変更定義ファイルの「物理ティアの定義」および「サービスユニットの定義」では,各論理サーバのコンフィグレーション(<configuration>タグの定義)を指定します。定義する論理サーバごとに,コンフィグレーションで指定できるパラメタが異なります。
論理サーバに指定できるパラメタの参照先を次に示します。
また,それぞれの論理サーバに共通で指定できるパラメタがあります。論理サーバ共通のパラメタについては,「14.3 各論理サーバ共通で指定できるパラメタ」を参照してください。
なお,cmx_export_modelコマンドを使用して出力した簡易構築定義ファイルの物理ティアの種別がfree-tierの場合,論理ネーミングサービスが出力されることがあります。論理ネーミングサービスで出力されるパラメタについては,「14.12 論理ネーミングサービスで指定できるパラメタ」を参照してください。
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