Collaboration 移行ガイド

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1.2.2 移行作業概要

ここでは,Collaborationシステムを最新のバージョンに移行する場合に実施する作業の概要について説明します。移行元のCollaborationの製品のバージョンによっては,最新バージョンに移行する際に実施する作業が異なります。

製品のバージョンごとに実施する作業を次の表に示します。

表1-3 製品バージョンごとに実施する作業

作業項目 製品のバージョン※1による作業の要否 参照先
07-82以前※1 07-83〜07-85※2 07-86〜07-87※3
前提となる環境の移行 2章
データベースサーバの移行 × × 3章
ファイル共有の移行 × 4章
アプリケーションサーバの移行 5章

(凡例)
○:必要な作業です。
×:不要な作業です。

注※1
07-82以前とは,Groupmax Collaboration 07-10,07-20,07-30,07-32,07-35,07-36,07-50,07-51,07-52,07-70,07-71,07-72および07-82のことです。

注※2
07-83〜07-85とは,Groupmax Collaboration 07-83,07-84および07-85のことです。

注※3
07-86〜07-87とは,Groupmax Collaboration 07-86および07-87のことです。

各作業の概要を次に説明します。

<この項の構成>
(1) 前提となる環境の移行
(2) データベースサーバの移行
(3) ファイル共有の移行
(4) アプリケーションサーバの移行

(1) 前提となる環境の移行

Collaborationシステムの前提となる環境を移行します。

(a) Collaborationシステムの各サーバを構成する製品の移行

Collaborationシステムを構成する各サーバに,Collaborationの前提となる製品の最新バージョンを上書きインストールします。

(b) 前提となる環境で共通の設定

前提となる環境で共通の次の設定を実施します。

(2) データベースサーバの移行

Collaborationの各機能が使用するデータベースサーバを移行します。

(a) RDエリアの拡張およびインデクス情報の変更

Collaborationの各機能が現在使用しているデータベースのRDエリアを拡張し,インデクス情報を変更します。

(b) データベースの移行

Collaborationの各機能が現在使用しているデータベースを最新バージョンのデータベースへ移行します。

(3) ファイル共有の移行

Collaborationのファイル共有を移行します。

(a) Collaboration - File Sharingの移行

Collaborationのファイル共有機能を使用するサーバを移行します。移行対象となるサーバには,ファイル共有サーバ,ファイル共有クライアント(アプリケーションサーバ),データベースサーバがあります。移行方法については,「4.2 Collaboration - File Sharingの移行」を参照してください。

(4) アプリケーションサーバの移行

アプリケーションサーバを移行します。アプリケーションサーバの基盤となるuCosminexus Portal Frameworkの移行や設定,およびuCosminexus Application Serverの移行や設定などを実施します。

(a) 旧バージョンのuCosminexus Portal Frameworkからの移行

旧バージョンのuCosminexus Portal Framework - LightからuCosminexus Portal Framework 09-00に移行します。移行方法については,「5.1 旧バージョンのuCosminexus Portal Frameworkからの移行」を参照してください。

(b) uCosminexus Portal Frameworkの設定

移行後のuCosminexus Portal Frameworkで,ポートレットのデプロイ,マッピング情報の削除などを実施します。設定手順や設定方法については,「5.2 uCosminexus Portal Frameworkの設定」を参照してください。

(c) ポートレットの設定の変更

各ポートレットの設定を変更します。設定の変更方法については,「5.3 ポートレットの設定の変更」を参照してください。

(d) ポータルプロジェクトの組み込み

ポータルプロジェクトをJ2EEサーバに組み込みます。組み込み方法については,「5.4 ポータルプロジェクトの組み込み」を参照してください。

(e) Webサーバの設定

Webサーバで,静的コンテンツをWebサーバから直接取得するための設定や,アクセス数の増加に対応するための設定などを実施します。設定方法については,「5.5 Webサーバの設定」を参照してください。

(f) Webブラウザでの表示確認

WebブラウザでURLを指定して,Collaborationのポータル画面が表示できることを確認します。確認方法については,「5.6 Webブラウザでの表示確認」を参照してください。