Collaboration - Forumのデータベースの移行

旧バージョンのCollaboration - ForumからCollaboration - Forum 01-84にデータベースを移行します。ここでは，バージョンごとに必要な作業について説明します。

Collaboration - Forumのデータベース移行作業で使用するSQLファイルの格納先については，マニュアル「Collaboration - Forum　システム管理者ガイド」の「インストールディレクトリ構成」を参照してください。

データベース移行時の注意事項

Collaboration - Forum 01-84を上書きインストールしたあと，マスタレコードを再登録する場合は，マスタレコードファイル（hptl_clb_cfr_master.sql）を実行します。シーケンスマスタレコードファイル（hptl_clb_cfr_master_sequence.sql）を実行しないでください。
<Collaboration - Forum インストールディレクトリ>\sys\hptl_db_cfr_delete_master.sqlを実行して，旧バージョンのCollaboration - Forumのマスタデータを削除すると，パラメタ管理テーブルに登録されているシステムパラメタも削除されます。パラメタの値を変更している場合は，旧バージョンのCollaboration - Forumで使用していたデータベースのバックアップ取得時に，hptl_clb_cfr_command.propertiesをバックアップしておく必要があります。

＜この項の構成＞: (1)　Collaboration - Forum 01-10からの移行; (2)　Collaboration - Forum 01-20からの移行; (3)　Collaboration - Forum 01-30からの移行; (4)　Collaboration - Forum 01-32からの移行; (5)　Collaboration - Forum 01-35または01-36からの移行; (6)　Collaboration - Forum 01-50，01-81，または01-82からの移行

(1)　Collaboration - Forum 01-10からの移行

Collaboration - Forum 01-10からのデータベースの移行手順を次に示します。

手順

Collaboration - Forum 01-10で使用していたデータベースのバックアップを取得します。
データベースのバックアップは，システム全体，RDエリアなどの単位で取得できます。バックアップの取得方法については，マニュアル「ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド（Windows(R)用）」を参照してください。
次の操作を順に実行して，RDエリアを作成します。
- hptl_clb_cfr_area_shift_0130.sqlおよびhptl_clb_cfr_area_shift_0150.sqlの編集
  <Collaboration - Forum インストールディレクトリ>\sys\hptl_clb_cfr_area_shift_0130.sql，および<Collaboration - Forum インストールディレクトリ>\sys\hptl_clb_cfr_area_shift_0150.sqlを，任意のワークディレクトリにコピーします。ワークディレクトリにコピーしたhptl_clb_cfr_area_shift_0130.sqlおよびhptl_clb_cfr_area_shift_0150.sqlを編集して，認可識別子およびRDエリアを構成するHiRDBファイル名を変更します。また，システムの規模に応じてページ長，セグメントサイズ，およびセグメント数を変更します。
- ファイルシステムの空き容量の確認
  既存のファイルシステムにRDエリアを追加する場合は，ファイルシステムに空き領域があるかどうか確認します。
- hptl_clb_cfr_area_shift_0130.sqlおよびhptl_clb_cfr_area_shift_0150.sqlの実行
  HiRDBのデータベース構成変更ユティリティ（pdmod）を使用して，ワークディレクトリにコピーしたhptl_clb_cfr_area_shift_0130.sqlおよびhptl_clb_cfr_area_shift_0150.sqlを実行し，RDエリアを作成します。この際，接続ユーザ（認可識別子）をCollaboration - Forumで使用している接続ユーザ（認可識別子）に変更して実行してください。
  RDエリアを作成する前に，マニュアル「ノンストップデータベース　HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド（Windows(R)用）」の「RDエリアを追加する前に」の注意事項を確認してください。
HiRDBのシステム定義ファイルに，グローバルバッファを割り当てるための記述を追加します。
Collaboration - Forumでは，グローバルバッファとRDエリアを1対1で割り当てる場合にHiRDBのシステム共通定義ファイルに追加する記述の例として，<Collaboration - Forum インストールディレクトリ>\sys\hptl_clb_cfr_pdsys_shift_0130.txt，および<Collaboration - Forum インストールディレクトリ>\sys\hptl_clb_cfr_pdsys_shift_0150.txtを提供しています。
詳細は，マニュアル「ノンストップデータベース　HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド（Windows(R)用）」を参照してください。
次の作業を順に実行して，カラムの追加，およびレコードの更新と設定を行います。
- hptl_clb_cfr_shift_0120.sqlの実行
  HiRDBの会話型SQL実行ユティリティ（pdsql）を使用して，<Collaboration - Forum インストールディレクトリ>\sys\hptl_clb_cfr_shift_0120.sqlを実行します。
- hptl_clb_cfr_shift_0130.sqlの実行
  HiRDBの会話型SQL実行ユティリティ（pdsql）を使用して，<Collaboration - Forum インストールディレクトリ>\sys\hptl_clb_cfr_shift_0130.sqlを実行し，カラムの追加，およびレコードの更新と設定を行います。
  ただし，「GMT+09:00」以外のタイムゾーンを使用している場合は，<Collaboration - Forumインストールディレクトリ>\sys\hptl_clb_cfr_shift_0130.sqlを編集して，環境に応じて，"GMT+09:00"および"-00000000090000."の設定を変更する必要があります。タイムゾーンの設定方法については，マニュアル「ノンストップデータベース　HiRDB Version 9 UAP開発ガイド」を参照してください。
- hptl_clb_cfr_shift_0132.sqlの実行
  HiRDBの会話型SQL実行ユティリティ（pdsql）を使用して，<Collaboration - Forum インストールディレクトリ>\sys\hptl_clb_cfr_shift_0132.sqlを実行します。
次の作業を順に実行して，形式が変更されるテーブルを再作成，または追加となるテーブルとインデクスを作成します。
「KFPA11204-E Table/index/trigger aa....aa."bb....bb" not found in system」というメッセージが表示される場合がありますが，問題ありません。
- hptl_clb_cfr_tbl_idx_shift_0130.sqlの実行
  HiRDBのデータベース定義ユティリティ（pddef）を使用して，<Collaboration - Forum インストールディレクトリ>\sys\hptl_clb_cfr_tbl_idx_shift_0130.sqlを実行します。
- hptl_clb_cfr_tbl_idx_shift_0135.sqlの実行
  HiRDBのデータベース定義ユティリティ（pddef）を使用して，<Collaboration - Forum インストールディレクトリ>\sys\hptl_clb_cfr_tbl_idx_shift_0135.sqlを実行します。
- hptl_clb_cfr_tbl_idx_shift_0150.sqlの実行
  HiRDBのデータベース定義ユティリティ（pddef）を使用して，<Collaboration - Forum インストールディレクトリ>\sys\hptl_clb_cfr_tbl_idx_shift_0150.sqlを実行します。
HiRDBの会話型SQL実行ユティリティ（pdsql）を使用して，<Collaboration - Forum インストールディレクトリ>\sys\hptl_db_cfr_delete_master.sqlを実行し，Collaboration - Forum 01-10のマスタデータを削除します。
HiRDBの会話型SQL実行ユティリティ（pdsql）を使用して，<Collaboration - Forum インストールディレクトリ>\sys\hptl_clb_cfr_master.sqlを実行し，Collaboration - Forum 01-84のマスタデータを登録します。
HiRDBの会話型SQL実行ユティリティ（pdsql）を使用して，<Collaboration - Forum インストールディレクトリ>\sys\hptl_clb_cfr_master_sequence_shift_0130.sqlを実行し，シーケンスマスタレコードを登録します。
テーブルの新規構築や再作成を行っているため，Collaboration - Bulletin boardおよびCollaboration - Mailとコネクションを共有している場合は，次の作業を順に実行して，CONNECTユーザにCollaboration - Forumのテーブルへのアクセス権限を与えます。
- hptl_clb_cfr_grant.sqlの編集
  <Collaboration - Forum インストールディレクトリ>\sys\hptl_clb_cfr_grant.sqlを編集して，環境に応じて，「認可識別子」，「パスワード」および「clbforum（スキーマ名）」を変更します。
- hptl_clb_cfr_grant.sqlの実行
  HiRDBの会話型SQL実行ユティリティ（pdsql）を使用して，<Collaboration - Forum インストールディレクトリ>\sys\hptl_clb_cfr_grant.sqlを実行し，CONNECTユーザにCollaboration - Forumのテーブルへのアクセス権限を与えます。