オペランドの形式

スケーラブルデータベースサーバ　HiRDB Version 8 システム定義（UNIX(R)用）

3.1　オペランドの形式

ユニット制御情報定義ではユニットの情報を定義します。ここでは，ユニット制御情報定義の各オペランドの形式について説明します。なお，表中の「番号」は，「3.2　オペランドの説明」で説明するオペランドに付けた番号と対応しています。

●HiRDBシステム定義を初めて作成される方へ: 太字表示されているオペランドの指定値をまず決めてください。基本的には，太字表示されているオペランドを指定すれば，HiRDBを開始できます。

●影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を使用される方へ: 影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を使用する場合，指定できるオペランドが決まっています。詳細については，「付録H　影響分散スタンバイレス型系切り替え機能使用時に指定できるオペランド一覧（ユニット制御情報定義）」を参照してください。

＜この節の構成＞: (1)　システム構成; (2)　同時実行最大数; (3)　HiRDBの開始方法; (4)　HiRDBの処理方式; (5)　全面回復処理; (6)　システム監視; (7)　SQL実行時間警告出力機能; (8)　拡張SQLエラー情報出力機能; (9)　排他制御; (10)　共用メモリ; (11)　統計情報; (12)　RPCトレース情報; (13)　トラブルシュート情報; (14)　グローバルバッファ; (15)　ユニット用ステータスファイル; (16)　ユニット用ステータスファイル（障害発生時）; (17)　セキュリティ; (18)　系切り替え機能; (19)　HiRDB Datareplicator; (20)　通信処理; (21)　Java; (22)　外部Cストアドルーチン; (23)　ワークファイル出力先ディレクトリの変更; (24)　共用メモリ; (25)　HiRDBシステム定義ファイルの共用化

(1)　システム構成

番号	形式
1	set pd_unit_id = ユニット識別子
2	〔set pd_hostname = ホスト名〕

(2)　同時実行最大数

番号	形式
3	〔set pd_max_server_process = 最大同時起動サーバプロセス数〕^※

(3)　HiRDBの開始方法

番号	形式
4	〔set pd_term_watch_count = 連続異常終了回数の上限〕^※

(4)　HiRDBの処理方式

番号	形式
5	〔set pd_server_entry_queue = spnfifo \| fifo \| loop〕^※
6	〔set pd_thdlock_wakeup_lock = Y \| N〕^※
7	〔set pd_thdlock_pipe_retry_interval = スレッド間ロックの解放調査間隔〕^※
8	〔set pd_thdlock_retry_time = スレッド間ロックスリープ時間〕^※
9	〔set pd_thdspnlk_spn_count = スレッド間スピンロックのスピン回数〕^※
10	〔set pd_db_io_error_action = dbhold \| unitdown〕^※

(5)　全面回復処理

番号	形式
11	〔set pd_max_recover_process = 全面回復処理の並列実行プロセス数〕^※

(6)　システム監視

番号	形式
12	〔set pd_watch_time = 最大応答待ち時間〕^※
13	〔set pd_down_watch_proc = サーバプロセスの異常終了回数の上限値〔，監視間隔〕〕^※

(7)　SQL実行時間警告出力機能

番号	形式
14	〔set pd_cwaittime_report_dir = SQL実行時間警告情報ファイルの出力先ディレクトリ〕^※
15	〔set pd_cwaittime_report_size = SQL実行時間警告情報ファイルの最大容量〕^※

(8)　拡張SQLエラー情報出力機能

番号	形式
16	〔set pd_uap_exerror_log_dir = SQLエラーレポートファイルの格納ディレクトリ〕^※
17	〔set pd_uap_exerror_log_size = SQLエラーレポートファイルの最大サイズ〕^※
18	〔set pd_uap_exerror_log_param_size = エラーログファイル及びSQLエラーレポートファイルへ出力するパラメタ情報の最大データ長〕^※

(9)　排他制御

番号	形式
19	〔set pd_lck_wait_timeout = 排他待ち限界経過時間〕^※
20	〔set pd_lck_release_detect = interval \| pipe〕^※
21	〔set pd_lck_release_detect_interval = 排他解除検知インターバル時間〕^※
22	〔set pd_lck_deadlock_info = Y \| N〕^※
23	〔set pd_lck_deadlock_check = Y \| N〕^※
24	〔set pd_lck_deadlock_check_interval = デッドロック監視時間間隔〕^※

(10)　共用メモリ

番号	形式
25	〔set pd_shmpool_attribute = free \| fixed〕^※
26	〔set pd_dbbuff_attribute = free \| fixed〕^※

(11)　統計情報

番号	形式
27	〔set pd_stj_file_size = 統計ログファイルの最大容量〕^※
28	〔set pd_stj_buff_size = 統計ログバッファ長〕^※

(12)　RPCトレース情報

番号	形式
29	〔set pd_rpc_trace = Y \| N〕^※
30	〔set pd_rpc_trace_name = "RPCトレースを取得するファイル名称"〕^※
31	〔set pd_rpc_trace_size = RPCトレースを取得するファイルの容量〕^※

(13)　トラブルシュート情報

番号	形式
32	〔set pd_cancel_dump = put｜noput〕^※
33	〔set pd_dump_suppress_watch_time =トラブルシュート情報の出力抑止時間〕^※
34	〔set pd_pth_trace_max = 通信トレース格納最大数〕
35	〔set pd_spool_cleanup_interval = トラブルシュート情報の削除処理間隔〕^※
36	〔set pd_spool_cleanup_interval_level = 日数〔，削除種別〕〕^※
37	〔set pd_spool_cleanup = normal \| force \| no〕^※
38	〔set pd_spool_cleanup_level = 日数〔，削除種別〕〕^※
39	〔set pd_module_trace_max = モジュールトレース格納最大数〕^※
40	〔set pd_module_trace_timer_level = モジュールトレース出力時刻取得方法〕^※

(14)　グローバルバッファ

番号	形式
41	〔set pd_dbbuff_wait_interval = グローバルバッファの占有状態の調査間隔〕^※
42	〔set pd_dbbuff_wait_spn_count = グローバルバッファの占有状態調査のスピンループ回数上限値〕^※

(15)　ユニット用ステータスファイル

番号	形式
43	set pd_syssts_file_name_1 = "論理ファイル名"，"A系ステータスファイル名"，"B系ステータスファイル名"
	〔set pd_syssts_file_name_2 = "論理ファイル名"，"A系ステータスファイル名"，"B系ステータスファイル名"〕
	〔set pd_syssts_file_name_3 = "論理ファイル名"，"A系ステータスファイル名"，"B系ステータスファイル名"〕
	〔set pd_syssts_file_name_4 = "論理ファイル名"，"A系ステータスファイル名"，"B系ステータスファイル名"〕
	〔set pd_syssts_file_name_5 = "論理ファイル名"，"A系ステータスファイル名"，"B系ステータスファイル名"〕
	〔set pd_syssts_file_name_6 = "論理ファイル名"，"A系ステータスファイル名"，"B系ステータスファイル名"〕
	〔set pd_syssts_file_name_7 = "論理ファイル名"，"A系ステータスファイル名"，"B系ステータスファイル名"〕
44	〔set pd_syssts_subfile_name_1 = "論理ファイル名"，"A系副ステータスファイル名"，"B系副ステータスファイル名"〕
	〔set pd_syssts_subfile_name_2 = "論理ファイル名"，"A系副ステータスファイル名"，"B系副ステータスファイル名"〕
	〔set pd_syssts_subfile_name_3 = "論理ファイル名"，"A系副ステータスファイル名"，"B系副ステータスファイル名"〕
	〔set pd_syssts_subfile_name_4 = "論理ファイル名"，"A系副ステータスファイル名"，"B系副ステータスファイル名"〕
	〔set pd_syssts_subfile_name_5 = "論理ファイル名"，"A系副ステータスファイル名"，"B系副ステータスファイル名"〕
	〔set pd_syssts_subfile_name_6 = "論理ファイル名"，"A系副ステータスファイル名"，"B系副ステータスファイル名"〕
	〔set pd_syssts_subfile_name_7 = "論理ファイル名"，"A系副ステータスファイル名"，"B系副ステータスファイル名"〕

(16)　ユニット用ステータスファイル（障害発生時）

番号	形式
45	〔set pd_syssts_initial_error = stop \| continue \| excontinue〕
46	〔set pd_syssts_singleoperation = stop \| continue〕
47	〔set pd_syssts_last_active_file = "論理ファイル名"〕
48	〔set pd_syssts_last_active_side = A \| B〕
49	〔set pd_syssts_last_active_subfile = "論理ファイル名"〕
50	〔set pd_syssts_last_active_side_sub = A \| B〕

(17)　セキュリティ

番号	形式
51	〔set pd_audit = Y \| N〕^※
52	〔set pd_aud_file_name = 監査証跡ファイル用のHiRDBファイルシステム領域名〕^※
53	〔set pd_aud_max_generation_size = 1監査証跡ファイルの最大容量〕^※
54	〔set pd_aud_max_generation_num = 監査証跡ファイルの最大数〕^※
55	〔set pd_aud_async_buff_size = 監査証跡の非同期出力時に使用するバッファ長〕^※
56	〔set pd_aud_async_buff_count = 監査証跡の非同期出力時に使用するバッファ面数〕^※
57	〔set pd_aud_async_buff_retry_intvl = 監査証跡の非同期出力時に使用するバッファの確保リトライ間隔〕^※
58	〔set pd_aud_sql_source_size = 監査証跡に出力するSQL文のサイズ〕
59	〔set pd_aud_sql_data_size = 監査証跡に出力するSQLデータのサイズ〕

(18)　系切り替え機能

番号	形式
60	〔set pd_ha_acttype = monitor \| server〕
61	〔set pd_ha_unit = nouse〕
62	〔set pd_ha_restart_failure = コマンド名〕
63	〔set pd_ha_switch_timeout = Y \| N〕^※
64	〔set pd_ha_server_process_standby = Y \| N〕
65	〔set pd_ha_agent = standbyunit \| server \| activeunits〕
66	〔set pd_ha_max_act_guest_servers = 受け入れ可能なゲストBESの最大数〕
67	〔set pd_ha_max_server_process = 受け入れユニット内の最大ユーザサーバプロセス数〕
68	〔set pd_ha_process_count = ゲストBES受け入れ後のユニット内常駐プロセス数〕
69	〔set pd_ha_resource_act_wait_time = リソース活性化の最大待ち時間〕^※
70	〔set pd_ha_ipaddr_inherit = Y \| N〕^※

(19)　HiRDB Datareplicator

番号	形式
71	〔set pd_rpl_hdepath = 抽出側HiRDB Datareplicator運用ディレクトリ名〕

(20)　通信処理

番号	形式
72	〔set pd_service_port = スケジューラプロセスのポート番号〕^※
73	〔set pd_change_clt_ipaddr = 0 \| 1 〕^※
74	〔set pd_registered_port = "ポート番号の予約範囲"〔，"ポート番号の予約範囲"〕…〕^※
75	〔set pd_registered_port_check = Y \| N \| C \| W〕^※
76	〔set pd_registered_port_level = 0 \| 1〕^※
77	〔set pd_ipc_send_retrycount = プロセス間通信の送信リトライ処理の連続繰り返し回数〕^※
78	〔set pd_ipc_send_retrysleeptime = プロセス間通信の送信リトライ処理のスリープ時間〕^※
79	〔set pd_ipc_send_count = サーバ間の送信処理のリトライ回数〕^※
80	〔set pd_ipc_recv_count = サーバ間の受信処理のリトライ回数〕^※
81	〔set pd_ipc_inet_bufsize = サーバのユニット間通信で使用する送受信バッファ長〕^※
82	〔set pd_ipc_unix_bufsize = サーバのユニット内通信で使用する送受信バッファ長〕^※
83	〔set pd_tcp_inet_bufsize = HiRDBサーバが存在するホスト外のHiRDBクライアントとの通信で使用する送受信バッファ長〕^※
84	〔set pd_tcp_unix_bufsize = HiRDBサーバが存在するホスト内のHiRDBクライアントとの通信で使用する送受信バッファ長〕^※

(21)　Java

番号	形式
85	〔set pd_java_archive_directory = "JARファイル格納ディレクトリ"〕^※
86	〔set pd_java_classpath = "Javaクラスパス"〕^※
87	〔set pd_java_runtimepath = "Java Runtime Environmentのルートディレクトリ"〕^※
88	〔set pd_java_libpath = "Java仮想マシンのライブラリディレクトリ"〕^※
89	〔set pd_java_stdout_file = "Java仮想マシンの標準・標準エラー出力の設定先ファイル"〕^※

(22)　外部Cストアドルーチン

番号	形式
90	〔set pd_c_library_directory = "Cライブラリファイル格納ディレクトリ"〕

(23)　ワークファイル出力先ディレクトリの変更

番号	形式
91	〔set pd_tmp_directory = ワークファイル出力先ディレクトリ名〕

(24)　共用メモリ

番号	形式
92	〔putenv SHMMAX 共用メモリセグメントサイズの上限値〕^※

(25)　HiRDBシステム定義ファイルの共用化

番号	形式
93	〔putenv PDCONFPATH 共用ディレクトリ名〕

注※: このオペランドを省略すると，システム共通定義の同じオペランドの指定値が仮定されます。

3.1 オペランドの形式

3.1　オペランドの形式