Hitachi

uCosminexus Grid Processing Server 使用の手引


2.3 グリッドジョブの実行制御

サブジョブを実行するノードの分散は,グリッドプロパティ管理ホストのデータマネージャが管理するグリッドプロパティに基づいて実施されます。グリッドプロパティにはデータ識別子やデータ配置情報など,グリッドジョブの実行に必要な情報が格納されています。グリッドプロパティが管理する情報については,「2.4.1 グリッドプロパティによる情報の引き継ぎ」を参照してください。グリッドプロパティに基づいて,サブジョブの実行ノードを分散する例を次の図に示します。

図2‒4 グリッドプロパティに基づいた実行ノードの分散

[図データ]

グリッド実行ジョブは,データ配置情報で指定される実行ノードで実行されます。サブジョブは,次の図に示すように実行ノードに分散されます。図中の番号と,説明の番号は対応しています。

図2‒5 実行ノードの分散

[図データ]

  1. ビューホストのグリッドビューから,グリッドクライアントにジョブの実行を要求します。

  2. グリッドクライアントは,ジョブマネージャを呼び出します。

  3. ジョブマネージャは,ジョブに定義されたグリッドプロパティをデータマネージャから取得します。

  4. グリッドプロパティに格納されているデータ配置情報に基づいて,ノードマネージャにサブジョブの実行を要求します。

  5. ノードマネージャは,ジョブマネージャから受けたサブジョブの実行要求に基づいて,サブジョブ実行プログラム(UAP)を起動します。

〈この節の構成〉