2.3.12 サブジョブ同時実行数の制限
業務によっては,時間帯によってグリッドジョブの実行多重度を変更したい場合があります。このような場合に,実行多重度を変更するコマンド(gpmltch)を実行することで,業務を中断することなく,ノードマネージャSPPのサービスグループの実行多重度を動的に変更できます。
gpmltchコマンドでは,次に示すuGPS - Managerの多重度の値を変更できます。
多重度名 |
説明 |
---|---|
業務プログラム同時実行数 |
1つのグリッドジョブで,同時実行できるサブジョブの最大数を指定します。 |
一括処理数 |
分割したサブジョブを一括処理する場合の,最大数を指定します。 |
ノード内総同時実行サブジョブ数 |
実行ノードでグリッドジョブに関係なく,同時に実行するサブジョブ数を指定します。 |
gpmltchコマンドによる実行多重度の変更の概要を次の図に示します。
gpmltchコマンドに指定した実行多重度以上のサブジョブが変更対象のノードマネージャSPPですでに実行されている場合,実行中のサブジョブが終了するまでサブジョブ同時実行数は変更後の値と同期しません。
実行中のグリッド実行ジョブまたは単体グリッドジョブに対して実行多重度を変更した場合,変更対象の実行多重度やデータ配置情報のフォーマット識別子によって,有効となる実行多重度が異なります。ジョブ実行中に実行多重度を変更した場合の動作を,次の表に示します。
変更対象の実行多重度 |
実行中ジョブのサブジョブ同時実行数の変化 |
|
---|---|---|
データ配置情報フォーマット識別子:0101または0201 |
データ配置情報フォーマット識別子:0102または0202 |
|
業務プログラム同時実行数 |
変更後の値で動作する |
変更前の値のまま動作する |
一括処理数 |
変更前の値のまま動作する |
変更前の値のまま動作する |
ノード内総同時実行サブジョブ数 |
変更後の値で動作する |
変更後の値で動作する |
gpmltchコマンドの詳細については,「8. コマンド」の「gpmltch(サブジョブ実行多重度の変更コマンド)」を参照してください。