Hitachi

uCosminexus Grid Processing Server 使用の手引


2.3.7 グリッドジョブの実行優先順位の設定

実行ノードでのUAPの実行優先順位を設定できます。優先順位は,グリッド実行ジョブのサブジョブのUAP,およびグリッド開始ジョブやグリッド終了ジョブから呼び出されるUAPに設定できます。単体グリッドジョブのUAPにも設定できます。

〈この項の構成〉

(1) 実行優先順位の設定

実行優先順位は,JP1/AJS3の[詳細定義−[Custom Job]]ダイアログボックスの[定義]タブで指定します。[詳細定義−[Custom Job]]ダイアログボックスの[定義]タブの詳細については,7章の「[詳細定義−[Custom Job]]ダイアログボックス」を参照してください。

さらに,設定ファイル(ugpsm.conf)のEXEC_PRIORITYパラメータで指定することで,実行優先順位が有効となります。EXEC_PRIORITYパラメータの詳細については,「4.8.28 EXEC_PRIORITYパラメータ(グリッドジョブの実行優先制御の適用指定)」を参照してください。

(2) UAPに設定する実行優先順位

(1)で指定した優先順位に従ってUAPに実行優先順位を設定します。UAPに設定する実行優先順位を表2-19および表2-20に示します。

表2‒19 UAPに設定する実行優先順位(LinuxおよびAIX)

JP1/AJS3で設定した値

実行優先順位制御の有効/無効

Linux

AIX

無効

有効

無効

有効

指定なし,または1

0※1

19

20※1

39

2

10

30

3

0

20

4※2

-10

10

5※2

-20

0

注※1 UAPが起動されるデーモンの実行優先順位を継承します。デーモンの優先順位が変更されていない場合は,優先順位は初期設定値である0(Linux)または20(AIX)となります。

注※2 ジョブ実行ユーザが管理者権限を持たない場合,グリッドクライアント起動時にJP1/AJS3でエラーとなり,ジョブは起動されません。また,グリッドクライアント実行ホストのジョブ実行ユーザが管理者権限を持ち,かつ,ジョブ実行ホストが管理者権限を持たない場合は,次のメッセージが出力されます。

実行ノードユーザ権限が無効の場合

ジョブマネージャ:KAKJ3007-E,KAKJ1685-E

ノードマネージャ:KAKJ3108-E,KAKJ1665-E

実行ノードユーザ権限が有効の場合

ジョブマネージャ:KAKJ3011-E,KAKJ1690-E

ノードマネージャ:KAKJ3111-E,KAKJ1667-E

表2‒20 UAPに設定する実行優先順位(Windows)

JP1/AJS3で設定した値

実行優先順位制御の有効/無効

無効

有効

指定なし,または1

NORMAL_PRIORITY_CLASS

低(Windowsで規定されるIDLE_PRIORITY_CLASS)

2

3

通常(Windowsで規定されるNORMAL_PRIORITY_CLASS)

4

高(Windowsで規定されるHIGH_PRIORITY_CLASS)

5

注※ サービスの優先順位が通常(Windowsで規定されるNORMAL_PRIORITY_CLASS)以上の場合は,通常が設定されます。サービスの優先順位が通常より低い場合は,その優先順位が継承されます。