[詳細定義−[Custom Job]]ダイアログボックス
[詳細定義−[Custom Job]]ダイアログボックスは,JP1/AJS3 - Viewに登録したバッチジョブ分散実行システム用のカスタムジョブを基に,ジョブの詳細を定義するためのダイアログボックスです。このダイアログボックスは,JP1/AJS3 - Viewが提供します。
共通する表示項目
[詳細定義−[Custom Job]]ダイアログボックスの共通する表示項目を次の図に示します。
共通する表示項目について説明します。
- [ユニット名]
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ユニット名を30byte以内の文字列で指定します。次の記号は使用できません。
",&,',',*,-,<,>,?,[,\,],^,',{,|,},~,〜,−,\
デフォルトは,カスタムジョブを登録したときのコメントです。グリッドジョブ名と同一の名前にすることでジョブの管理が容易になります。ただし,グリッドジョブ名として指定できる文字種別は記号名称(英字,数字,@,#,_)のため,ユニット名には記号名称を使用することをお勧めします。
- [コメント]
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ユニットのコメントを80byte以内の文字列で指定します。この指定は省略できます。
- [実行エージェント]
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グリッドクライアント実行ホストのホスト名を255byte以内の文字列で指定します。次に示すどちらかを指定してください。
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JP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS3 - Agentの実行エージェント名
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JP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS3 - Agentの実行エージェントグループ名
デフォルトは空白です。指定を省略した場合(空白を指定した場合),JP1/AJS3のデフォルト実行エージェントが仮定されます。実行ノード共有機能を適用する場合,当該ジョブの実行を管理する管理ホスト(グリッドクライアント実行ホスト)のホスト名を指定してください。
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[定義]タブ
[詳細定義−[Custom Job]]ダイアログボックスの[定義]タブを次の図に示します。
[定義]タブの表示項目について説明します。
- [実行優先順位]
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ジョブの実行優先順位を選択します。指定できる値は,[なし],および[1]〜[5]です。優先度が最も高いのは,[5]です。デフォルトは[なし]です。実行優先順位は,設定ファイルのEXEC_PRIORITYパラメータにYを指定することで有効になります。
[なし]の場合は上位ジョブネットの定義に依存します。[なし]が指定され,最上位までのすべてのジョブネットに[なし]が指定されていた場合,[1]が仮定されます。
JP1/AJS3の運用に合わせた実行優先順位を指定してください。
- [標準出力ファイル名]
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グリッドクライアントの実行では,標準出力には何も出力しないため指定する必要はありません。
- [標準エラー出力ファイル名]
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グリッドクライアントの実行結果は,グリッドクライアントの標準エラー出力に出力されます。JP1/AJS3 - Agentは,グリッドクライアントの標準エラー出力を採取し,実行結果を参照できるようにします。そのため,通常は指定する必要はありません。
- [終了判定]
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正常終了と異常終了の判定基準とする値を定義します。それぞれのデフォルトは次のとおりです。
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[判定結果]:しきい値による判定
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[警告しきい値]:空白
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[異常しきい値]:0
グリッド開始ジョブ,グリッド実行ジョブ,グリッド終了ジョブ,および単体グリッドジョブのしきい値は,「9.5 終了コード」を参照して設定してください。
- 注意事項
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グリッド開始ジョブを実行した場合に,同じ名称のグリッドプロパティが存在したときは,グリッド開始ジョブが終了コード90で終了します。このような場合に,後続のグリッド実行ジョブが実行されないようなしきい値を設定する必要があります。
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