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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 システム定義


2.1.1 システムサービス定義とファイル名

システムサービス定義を登録するファイル名とファイル数を,次の表に示します。

なお,次の表で示すノードとは,OpenTP1システムを指します。

表2‒1 システムサービス定義を登録するファイル名とファイル数

定義名

定義ファイル名(絶対パス名)

定義ファイル数(1ノード当たり)

システム環境定義

$DCDIR/conf/env

0〜1

システムサービス構成定義

$DCCONFPATH/sysconf

1

ユーザサービス構成定義

$DCCONFPATH/usrconf

1

システム共通定義

$DCCONFPATH/betranrc

1

ロックサービス定義

$DCCONFPATH/lck

0〜1

タイマサービス定義

$DCCONFPATH/tim

0〜1

ネームサービス定義

$DCCONFPATH/nam

0〜1

プロセスサービス定義

$DCCONFPATH/prc

0〜1

スケジュールサービス定義

$DCCONFPATH/scd

0〜1

$DCCONFPATH/dcscdmlt※1

0〜1

$DCCONFPATH/マルチスケジューラグループ名※1

0〜マルチスケジューラグループ数

トランザクションサービス定義

$DCCONFPATH/trn

1

XAリソースサービス定義

$DCCONFPATH/xar

0〜1

インタバルサービス定義

$DCCONFPATH/itv

0〜1

ステータスサービス定義

$DCCONFPATH/sts

1

ジャーナルサービス定義

$DCCONFPATH/jnl

0〜1※2

システムジャーナルサービス定義

$DCCONFPATH/任意※3

0〜1※2

チェックポイントダンプサービス定義

$DCCONFPATH/任意※3

0〜チェックポイントダンプを取得するシステムサービス数※2※4

ログサービス定義

$DCCONFPATH/log

0〜1

マルチノード構成定義

$DCCONFPATH/nodeconf

0〜1

マルチノード物理定義

$DCCONFPATH/nodeaddr

0〜1

グローバルアーカイブジャーナルサービス定義

$DCCONFPATH/jar

0〜1

アーカイブジャーナルサービス定義

$DCCONFPATH/任意※5

1〜16※6

DAMサービス定義

$DCCONFPATH/dam

0〜1

TAMサービス定義

$DCCONFPATH/tam

0〜1

クライアントサービス定義

$DCCONFPATH/cltsrv

0〜1※7

ISTサービス定義

$DCCONFPATH/ist

0〜1

RMMサービス定義

$DCCONFPATH/rmm

0〜1

監視対象RM定義

$DCCONFPATH/任意※8

0〜1

拡張RM登録定義

$DCDIR/conf/extendRM

0〜1

XATMI通信サービス定義

$DCCONFPATH/_xatc

0〜1

メッセージキューサービス定義

$DCCONFPATH/que

0〜1

ユーザサービスネットワーク定義

$DCCONFPATH/usrnet

0〜1

rapリスナーサービス定義

任意※9

rapリスナー数

rapクライアントマネジャサービス定義

任意※9

0〜1

性能検証用トレース定義

$DCCONFPATH/prf

0〜1

XAR性能検証用トレース定義

$DCCONFPATH/_xr

0〜1

JNL性能検証用トレース定義

$DCCONFPATH/_jl

0〜1

LCK性能検証用トレース定義

$DCCONFPATH/_lk

0〜1

TRNイベントトレース定義

$DCCONFPATH/_tr

0〜1

リアルタイム統計情報サービス定義

$DCCONFPATH/rts

0〜1

リアルタイム取得項目定義

$DCCONFPATH/任意※10

rtsput定義コマンドの指定数※11

MQAサービス定義※12

$DCCONFPATH/mqa

0〜1

MQTサービス定義※12

$DCCONFPATH/mqt

0〜1

テスタサービス定義※13

$DCCONFPATH/uto

0〜1

ユーザサービスデフォルト定義

$DCCONFPATH/usrrc

0〜1

ユーザサービス定義

$DCCONFPATH/ユーザサーバ名※14

ユーザサーバ数※15

注※1

マルチスケジューラ機能を使用する場合,マルチスケジューラデーモン独自に動作環境に関する定義を指定する必要があるときだけ,この定義ファイルを作成します。

dcscdmlt

このファイル名で示す定義ファイルを,すべてのマルチスケジューラデーモンが解析します。

ただし,マルチスケジューラグループ名の定義ファイルが存在する場合は,その定義内容を優先します。

マルチスケジューラグループ名

このファイル名で示す定義ファイルを,ファイル名と同一のマルチスケジューラグループに属するマルチスケジューラデーモンが解析します。

スケジュールサービス定義のscdmulti定義コマンドの-gオプションで指定した名称です。

dcscdmltで示す定義ファイルに同じ定義を指定した場合,マルチスケジューラグループ名で示す定義ファイルの指定値が有効になります。

注※2

システム共通定義のjnl_fileless_optionオペランドにYを指定している場合,定義ファイルを省略できます。

注※3

ノード内で一意になる名称を指定してください。

ここで指定したファイル名を,ジャーナルサービス定義(jnldfsv)に定義します。

なお,ほかの定義ファイルで使用しているファイル名は指定できません。

注※4

対象サービスごとに作成してください。

注※5

ノード内で一意になる名称を指定してください。

ここで指定したファイル名を,グローバルアーカイブジャーナルサービス定義(jnldfsv)に定義します。

なお,ほかの定義ファイルで使用しているファイル名は指定できません。

注※6

アーカイブジャーナルサービス定義を指定した場合にだけ作成してください。

注※7

0の場合,警告メッセージが出力されますが,省略値で動作します。

注※8

同一マシン内で一意になる名称を指定してください。

ここで指定したファイル名を,RMMサービス定義(rmm_check_services)に指定します。

なお,ほかの定義ファイルで使用しているファイル名は指定できません。

注※9

$DCCONFPATH以外の名称を指定してください。

注※10

リアルタイム統計情報サービス定義のrtsput定義コマンドで-fオプションに指定した名称です。

注※11

リアルタイム統計情報サービス定義のrtsput定義コマンドで-fオプションに指定した定義ファイルの数だけ作成してください。

注※12

MQAサービス定義とMQTサービス定義の詳細については,マニュアル「TP1/Message Queue 使用の手引」を参照してください。

注※13

テスタサービス定義の詳細については,マニュアル「OpenTP1 テスタ・UAPトレース使用の手引」を参照してください。

注※14

システム開始時に一緒に起動するユーザサーバの場合は,ユーザサービス構成定義(dcsvstart定義コマンド)で指定するユーザサーバ名と同じ名称を指定してください。

必要に応じて起動するユーザサーバの場合は,サーバ起動コマンド(dcsvstart)で指定するユーザサーバ名と同じ名称を指定してください。

なお,ほかの定義ファイルで使用しているファイル名は指定できません。

注※15

ユーザサーバごとに作成してください。