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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 システム定義


メッセージキューサービス定義

〈このページの構成〉

形式

set形式

〔set que_xidnum=同時実行トランザクション数〕
〔set que_io_maxrecsize=遅延書き込み最大レコード長〕

コマンド形式

{{quegrp -g  キューグループID  -f  物理ファイル名
       〔-n  入出力バッファ数〕〔-m  保持メッセージ数〕
       〔-w  使用容量警告率〕〔-c  警告解除使用率〕}}

機能

入出力メッセージのキューイングを管理するための実行環境を定義します。

ここでは,物理ファイルに関する情報だけを定義します。

キューファイルに関する情報は,MCFからの要求によってメッセージキューサービスが動的に追加します。

キューファイルとは,メッセージキューサービスが物理ファイル上に割り当てる論理的なファイルのことです。この論理的なファイルには,入力キュー用のキューファイルおよび出力キュー用のキューファイルの二つがあります。入力キュー用のキューファイルはサービスグループ単位に作成し,出力キュー用のキューファイルは論理端末単位に作成します。ただし,入力キューおよび出力キューを同一の物理ファイルに割り当てることはできません。

同一物理ファイル上に割り当てられた入力キューまたは出力キューは,同一定義下の環境(入出力バッファ数,保持メッセージ数など)を使用します。

説明

set形式のオペランド

que_xidnum=同時実行トランザクション数

 〜〈符号なし整数〉((1〜4096))《256》

同時に実行するトランザクションの最大数を指定します。

メッセージキューを使用するMCFのメッセージ送受信を同時に実行するトランザクション数として,不足が発生しない数を指定します。

que_io_maxrecsize=遅延書き込み最大レコード長

 〜〈符号なし整数〉((0〜32000))《0》(単位:バイト)

入出力メッセージを,物理ファイルへ遅延書き込みする場合,そのメッセージの最大レコード長を指定します。

0を指定した場合は,遅延書き込みをしません。

遅延書き込み要求を実行するためには,1トランザクションのメッセージの合計長より大きい値を指定する必要があります。

メッセージの合計長の計算式を次に示します。

メッセージの合計長=送受信メッセージ長+ユーザ情報長+セグメント数×16+物理ファイル上のレコード数×36

ユーザ情報長とは,MCFがメッセージ単位に付加する情報の合計のことです。32ビットの場合,960バイト×メッセージ数,64ビットの場合,1276バイト×メッセージ数で計算してください。

物理ファイル上のレコード数=↑(送受信メッセージ長+ユーザ情報長+メッセージ数×16)/物理ファイルのレコード長−36↑

↑↑:小数点以下を切り上げます。

コマンド形式

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