Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編
サーブレットエンジンモードを使用する場合のインストール,システム構築の流れ,システム構築で使用するファイルについて説明します。なお,旧バージョンでサーブレットエンジンモードを使用していた場合の移行情報については,「3.9 サーブレットエンジンモードの場合の移行」を参照してください。
サーブレットエンジンモードの場合,インストールと初期設定は,J2EEサーバの場合と同じです。J2EEサーバの場合のインストールと初期設定の概要およびインストール後のディレクトリ構成については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」を参照してください。なお,サーブレットエンジンモードの場合には,次のように読み替えてください。
ここでは,J2EEサーバモードの場合と異なる内容について説明します。
Webコンテナサーバの場合の,インストール方法ごとのユーザ環境の扱いを次の表に示します。
表3-26 インストール方法ごとのユーザ環境の扱い(Webコンテナサーバの場合)
インストール方法 | Webコンテナサーバのユーザ定義 | Webアプリケーション配置ディレクトリ | リダイレクタのユーザ定義 |
---|---|---|---|
新規インストール | インストーラが,デフォルトのWebコンテナサーバをセットアップし,ユーザ定義を作成します。 | インストーラが,デフォルトのWebコンテナサーバをセットアップし,Webアプリケーション配置ディレクトリを作成します。 | インストーラが,デフォルトの定義を作成します。 |
上書きインストール | 引き継ぎます。 | 引き継ぎます。 | 引き継ぎます。 |
旧バージョンからのアップグレードインストール | 引き継ぎます。 | 引き継ぎます。 | 引き継ぎます。 |
Component Containerを上書きインストールすると,前の設定が自動的に引き継がれます。なお,デフォルトのWebコンテナサーバ(ホスト名称のサーバ)のディレクトリ(<製品のインストールディレクトリ>\CC\web\containers\<ホスト名称>,または/opt/Cosminexus/CC/web/containers/<ホスト名称>)がない場合には,サーバが自動的にセットアップされます。
サーブレットエンジンモードの場合,環境変数の設定は,J2EEサーバモードで,CTMおよびトランザクションサービスの両方を使用しないときの設定と同じです。詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「付録H システムの環境変数」を参照してください。
Webコンテナサーバで使用するリソースの見積もり方法を次に示します。
Webコンテナサーバの作業ディレクトリについては,「3.7.8 Webコンテナサーバの作業ディレクトリ」を参照してください。
サーブレットエンジンモードでのシステム構築の流れを次の図に示します。
図3-4 システム構築の流れ(サーブレットエンジンモードの場合)
項番 | 参照先マニュアル | 参照個所 |
---|---|---|
1. | このマニュアル | 3.7.3 |
2. | アプリケーションサーバ 機能解説 セキュリティ管理機能編 | 7.2.6 |
HTTP Server | 全体 | |
3. | このマニュアル | 3.7.4 |
4. | このマニュアル | 3.7.5 |
5. | アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ) | 4章 |
6. | アプリケーションサーバ 機能解説 セキュリティ管理機能編 | 5章 |
7. | このマニュアル | 3.7.7 |
8. | アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編 | 2章 |
図中の1.〜8.について説明します。
ここでは,システムの構築で使用するファイルのうち,主なファイルについて説明します。ここで説明していないファイルについては,システム構築の手順の中で適宜説明します。
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