Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編

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3.7.7 Webアプリケーションの設定

サーブレットエンジンモードの環境では,Webアプリケーションを実行する前に,Webコンテナサーバにデプロイします。Webアプリケーションのデプロイについては,「(1) Webアプリケーションのデプロイ」を参照してください。Webアプリケーションのアンデプロイについては,「(2) Webアプリケーションのアンデプロイ」を参照してください。また,Webアプリケーションへのサーブレットフィルタの追加については,「(3) Webアプリケーションに組み込むサーブレットフィルタの設定」を参照してください。

なお,Webアプリケーションは,DeveloperやIDEなどを使用して,あらかじめ作成しておいてください。DeveloperやIDEによるWebアプリケーションの作成については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション開発ガイド」を参照してください。

<この項の構成>
(1) Webアプリケーションのデプロイ
(2) Webアプリケーションのアンデプロイ
(3) Webアプリケーションに組み込むサーブレットフィルタの設定

(1) Webアプリケーションのデプロイ

Webアプリケーションのデプロイ方法は,次の2種類あります。

それぞれのデプロイ方法について説明します。また,ルートコンテキストを使用し,ドメイン名を指定してWebアプリケーションのトップページを表示させる方法についても説明します。

(a) WARファイルのコピーによるデプロイ

WARファイルのコピーによるデプロイの手順を次に示します。

  1. WARファイルを次に示す場所にコピーします。
    • Windowsの場合
      "<製品のインストールディレクトリ>\CC\web\containers\<サーバ名称>\webapps"
    • UNIXの場合
      /opt/Cosminexus/CC/web/containers/<サーバ名称>/webapps
  2. cjstartwebコマンドを実行して,Webコンテナサーバを起動します。
    • Windowsの場合
      "<製品のインストールディレクトリ>\CC\web\bin\cjstartweb <サーバ名称>"
    • UNIXの場合
      /opt/Cosminexus/CC/web/bin/cjstartweb <サーバ名称>
    これによって,WARファイルが自動展開され,Webアプリケーションを利用できるようになります。デプロイ後は,手順1.で示した場所にWARファイル名の拡張子(.war)を除いた名前のディレクトリが作成されます。このディレクトリ名が,コンテキスト名として使用されます。
(b) ディレクトリのコピーによるデプロイ

ディレクトリのコピーによるデプロイの手順を次に示します。

  1. 次に示す場所にWebアプリケーションのディレクトリ階層をコピーします。
    • Windowsの場合
      "<製品のインストールディレクトリ>\CC\web\containers\<サーバ名称>\webapps"
    • UNIXの場合
      /opt/Cosminexus/CC/web/containers/<サーバ名称>/webapps
  2. cjstartwebコマンドを実行して,Webコンテナサーバを起動します。
    • Windowsの場合
      "<製品のインストールディレクトリ>\CC\web\bin\cjstartweb <サーバ名称>"
    • UNIXの場合
      /opt/Cosminexus/CC/web/bin/cjstartweb <サーバ名称>
    これによって,Webアプリケーションを利用できるようになります。コンテキスト名としては,コピーされたディレクトリ名がそのまま使用されます。
(c) ドメイン名指定でのトップページの表示

デプロイしたWebアプリケーションにアクセスするとき,URLにドメイン名を指定するだけで,Webアプリケーションのトップページを表示させるには,次の設定が必要です。

(2) Webアプリケーションのアンデプロイ

Webアプリケーションのアンデプロイ方法は,次の2種類あります。

それぞれのアンデプロイ方法について説明します。

(a) WARファイルの削除によるアンデプロイ

WARファイルの削除によるアンデプロイの手順を次に示します。

  1. cjstopwebコマンドを実行して,Webコンテナサーバを停止します。
    • Windowsの場合
      "<製品のインストールディレクトリ>\CC\web\bin\cjstopweb <サーバ名称>"
    • UNIXの場合
      /opt/Cosminexus/CC/web/bin/cjstopweb <サーバ名称>
  2. 該当するWARファイル,および次に示す場所に自動展開されたディレクトリを削除します。
    • Windowsの場合
      "<製品のインストールディレクトリ>\CC\web\containers\<サーバ名称>\webapps"
    • UNIXの場合
      /opt/Cosminexus/CC/web/containers/<サーバ名称>/webapps
  3. Webコンテナサーバを再起動します。
    • Windowsの場合
      "<製品のインストールディレクトリ>\CC\web\bin\cjstartweb <サーバ名称>"
    • UNIXの場合
      /opt/Cosminexus/CC/web/bin/cjstartweb <サーバ名称>
    これによって,Webアプリケーションのアンデプロイが有効になります。
(b) ディレクトリの削除によるアンデプロイ

ディレクトリの削除によるアンデプロイの手順を次に示します。

  1. cjstopwebコマンドを実行して,Webコンテナサーバを停止します。
    • Windowsの場合
      "<製品のインストールディレクトリ>\CC\web\bin\cjstopweb <サーバ名称>"
    • UNIXの場合
      /opt/Cosminexus/CC/web/bin/cjstopweb <サーバ名称>
  2. 次に示す場所にコピーしたディレクトリを削除します。
    • Windowsの場合
      "<製品のインストールディレクトリ>\CC\web\containers\<サーバ名称>\webapps"
    • UNIXの場合
      /opt/Cosminexus/CC/web/containers/<サーバ名称>/webapps
  3. Webコンテナサーバを再起動します。
    • Windowsの場合
      "<製品のインストールディレクトリ>\CC\web\bin\cjstartweb <サーバ名称>"
    • UNIXの場合
      /opt/Cosminexus/CC/web/bin/cjstartweb <サーバ名称>
    これによって,Webアプリケーションのアンデプロイが有効になります。

(3) Webアプリケーションに組み込むサーブレットフィルタの設定

アプリケーションサーバでは,アプリケーションサーバ独自の機能を使用するためのサーブレットフィルタを提供しています。アプリケーションサーバが提供するサーブレットフィルタをbuilt-inフィルタといいます。

アプリケーションサーバで提供しているbuilt-inフィルタのうち,サーブレットエンジンモードで使用できるフィルタは,HTTPレスポンス圧縮フィルタだけです。

各built-inフィルタの処理内容,およびbuilt-inフィルタの組み込み順序については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「2.9.1 アプリケーションサーバが提供するサーブレットフィルタ(built-inフィルタ)」を参照してください。

サーブレットエンジンモードの場合は,WebアプリケーションのDD(web.xml)を直接編集してフィルタを組み込む必要があります。built-inフィルタの組み込みについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「2.10.3 HTTPレスポンス圧縮フィルタを使用するアプリケーションの実装」を参照してください。