Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編

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3.7.3 Webコンテナサーバのセットアップ

Webコンテナサーバは,製品のインストール時にセットアップ済みです。デフォルトの設定では,Webコンテナサーバ名はホスト名です。デフォルトの設定を変更したい場合には,Webコンテナサーバをセットアップしてください。また,同じホスト内で複数のWebコンテナサーバを起動する場合には,それぞれのWebコンテナサーバに別のサーバ名を割り当てる必要があるため,Webコンテナサーバをセットアップしてください。

Webコンテナサーバはサーバ名称によって識別されます。各コマンドの引数にサーバ名称を指定することで,複数のWebコンテナを開始したり,管理したりできます。また,Webコンテナサーバのサーバ名称は,J2EEサーバの名称とは独立して管理されます。

Webコンテナサーバでは,次に示すファイル,ディレクトリがサーバ名称ごとに独立に管理されます。

インストール時には,インストールされたマシンのホスト名がデフォルトのサーバ名称として設定されます。新たにサーバ名称を設定するには,cjwebsetupコマンドを実行します。なお,UNIXの場合,コマンドの実行には,root権限(Component Container管理者を設定していない場合),またはComponent Container管理者の権限(Component Container管理者を設定している場合)が必要です。

なお,同一マシン内では,同じサーバ名称でcjwebsetupコマンドを複数回実行してはいけません。実行した場合エラーになります。Webコンテナサーバを再セットアップする場合,cjwebsetup -d <サーバ名称>でサーバの環境をいったん削除してから再度セットアップコマンドを実行してください。cjwebsetupコマンドについては,「cjwebsetup(Webコンテナサーバのセットアップとアンセットアップ)」を参照してください。

同一マシンで複数のWebコンテナを同時に起動する場合,使用するポート番号が重ならないように,usrconf.propertiesのユーザ定義を正しく設定する必要があります。また,webserver.connector.ajp13.portキーで設定されているポート番号に対し,同時に起動するWebコンテナ間で異なる値を使用するように設定してください。webserver.connector.http.portキーについても,同様に異なるポート番号を設定するか,またはwebserver.connector.http.enabledキーにfalseを設定することで,ポート番号を使用しないようにする必要があります。さらに,webserver.shutdown.portキーについても,ポート番号が重ならないように注意する必要があります。