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Hitachi Command Suite Configuration Manager REST API リファレンスガイド


1.6.1 クラスタ環境の構築(Windowsの場合)

REST APIを単独で利用する場合のクラスタ環境の構築手順について説明します。

前提条件

操作手順

  1. Administrator権限を持つユーザで実行系ノードにログオンします。

  2. クラスタ管理アプリケーションで、クラスタ管理IPアドレス、共有ディスクが登録されているリソースグループの所有者を待機系ノードから実行系ノードに移動します。

  3. IPアドレスと共有ディスクをオンラインにします。

  4. (アップグレードインストールまたは上書きインストールの場合)リソースグループに登録されているREST APIサーバのスクリプトをオフラインにします。

  5. (アップグレードインストールまたは上書きインストールの場合)リソースグループからスクリプトを削除します。

  6. REST APIをインストールします。

  7. REST APIのサービスを停止します。

  8. (新規インストールの場合)共有ディスク上に、REST API用の共有フォルダを作成します。

    フォルダのパス名は任意です。OSでパス名に指定できるASCII文字だけを使用してください。このフォルダをほかの用途で使用したり、ほかのファイルを格納したりしないでください。

  9. (新規インストールの場合)データベースファイルを共有ディスク上にコピーします。

    手順8で作成したREST API用の共有フォルダに、REST APIのデータベースを格納するためのdbフォルダを作成して、次のファイルをコピーします。

    REST APIのインストール先>\data\db\restapi.sqlite.db

    REST APIのインストール先>\data\db\search.sqlite.db

    コピー元のファイルがない場合は、コピーは不要です。

  10. (新規インストールの場合)次のコマンドを実行してクラスタ環境の設定をします。

    REST APIのインストール先>\bin\configureCluster.bat -set <共有フォルダのパス> <仮想IPアドレス

    オプション

    set
    クラスタ環境を構築します。次の情報を指定します。

    項目

    説明

    共有フォルダのパス

    REST API用の共有フォルダの絶対パスを指定します。

    仮想IPアドレス

    クラスタ環境で使用する仮想IPアドレスを指定します。

  11. (新規インストールの場合)次のコマンドを実行して、設定内容が正しいことを確認します。

    REST APIのインストール先>\bin\configureCluster.bat -get

    オプション

    get
    共有フォルダのパスと仮想IPアドレスの設定内容を表示します。未設定の場合は「-」が表示されます。
  12. (新規インストールの場合)実行系ノードからREST API用の共有フォルダに次の環境設定ファイルをコピーします。

    • REST APIのインストール先>\data\properties\StartupV.properties

    • REST APIのインストール先>\oss\rabbitmq\etc\rabbitmq\rabbitmq-env-conf.bat

    • REST APIのインストール先>\oss\rabbitmq\etc\rabbitmq\rabbitmq.config

    • REST APIのインストール先>\oss\rabbitmq\etc\rabbitmq\.erlang.cookie

  13. (新規インストールまたはバージョン8.4.1以前からのアップグレードインストールの場合)次のコマンドを実行して、ストレージシステムの構成変更の通知を利用するための任意の文字列を設定します。

    REST APIのインストール先>\bin\setChangeNotificationSecret.bat <任意の文字列

    手順23で待機系ノードでも同じ文字列を設定します。任意の文字列は次の文字を使用して、32文字以内で設定してください。

    A~Z a~z 0~9 - _

  14. (新規インストールまたはバージョン8.4.1以前からのアップグレードインストールの場合)設定をREST APIのデータベースに反映させるため、REST APIのサービスを起動します。

  15. (新規インストールまたはバージョン8.4.1以前からのアップグレードインストールの場合)REST APIのサービスが動作することを確認するため、バージョン情報を取得するAPIを実行して、リクエストが適切に処理されることを確認します。

  16. (新規インストールまたはバージョン8.4.1以前からのアップグレードインストールの場合)REST APIのサービスを停止します。

  17. 次のコマンドを実行して、実行系ノードのOS起動時にREST APIのサービスが自動的に起動しないように設定を変更します。

    REST APIのインストール先>\bin\deltask.bat
  18. クラスタ管理アプリケーションで、REST APIのサービスを登録しているリソースグループの所有者を実行系ノードから待機系ノードに移動します。

  19. Administrator権限を持つユーザで待機系ノードにログオンします。

  20. REST APIをインストールします。

    インストール時の設定は、実行系ノードと同じにしてください。

  21. REST APIのサービスを停止します。

  22. (新規インストールの場合)手順12でREST API用の共有フォルダにコピーした環境設定ファイルを待機系ノードに次のとおりコピーします。

    • REST APIのインストール先>\data\properties\StartupV.properties

    • REST APIのインストール先>\oss\rabbitmq\etc\rabbitmq\rabbitmq-env-conf.bat

    • REST APIのインストール先>\oss\rabbitmq\etc\rabbitmq\rabbitmq.config

    • REST APIのインストール先>\oss\rabbitmq\etc\rabbitmq\.erlang.cookie

  23. (新規インストールまたはバージョン8.4.1以前からのアップグレードインストールの場合)次のコマンドを実行して、実行系ノードで設定した文字列と同じ文字列を設定します。

    REST APIのインストール先>\bin\setChangeNotificationSecret.bat <実行系ノードで設定した文字列
  24. (新規インストールまたはバージョン8.4.1以前からのアップグレードインストールの場合)設定をREST APIのデータベースに反映させるため、REST APIのサービスを起動します。

  25. (新規インストールまたはバージョン8.4.1以前からのアップグレードインストールの場合)REST APIのサービスが動作することを確認するため、バージョン情報を取得するAPIを実行して、リクエストが適切に処理されることを確認します。

  26. (新規インストールまたはバージョン8.4.1以前からのアップグレードインストールの場合)REST APIのサービスを停止します。

  27. 次のコマンドを実行して、待機系ノードのOS起動時にREST APIのサービスが自動的に起動しないように設定を変更します。

    REST APIのインストール先>\bin\deltask.bat
  28. クラスタ管理アプリケーションで、REST APIのサービスの起動停止を制御するためのスクリプトをリソースグループに汎用スクリプトとして登録します。

    1. クラスタ管理アプリケーションの画面でリソースグループを選択して、[リソースの追加][汎用スクリプト]を選択します。

    2. [汎用スクリプト情報]画面で、スクリプトファイルパスに次のファイルを指定します。

      REST APIのインストール先>\bin\clusterscript.vbs
    3. [次へ]を選択してスクリプトを登録します。

  29. 追加されたスクリプトを選択して、右クリックのコンテキストメニューから[プロパティ]を選択します。

    リソース名には任意の名称を設定してください。

    依存関係には、共有ディスクと仮想IPアドレスを設定してください。

  30. クラスタ環境での運用を開始します。

    クラスタ管理アプリケーションで、リソースグループを実行系に移動して、リソースグループをオンラインにします。

  31. (アップグレードインストールの場合)ストレージシステムの構成情報の更新状態を確認します。

    1. ストレージシステムの構成情報の更新状態を取得するAPIを実行して、取得したstatus属性の値を確認します。

    2. アップグレードインストールによってREST APIのデータベースが拡張された場合は、status属性の値がFailedと表示されます。この場合、エラー情報を確認し、ストレージシステムの構成情報を更新するAPIを実行します。

  32. (バージョン8.4.1以前からのアップグレードインストールの場合)次のストレージシステムを管理対象にしているときは、ストレージシステムの構成変更の通知先を登録するAPIを実行します。

    • マイクロコードのバージョンが83-04-XX-XX/XX以降のVSP G100、G200、G400、G600、G800VSP F400、F600、F800

    • マイクロコードのバージョンが80-05-XX-XX/XX以降のVSP G1000

  33. 次のストレージシステムを管理対象にするときは、isNotifiable属性にtrueを指定してストレージシステムを登録するAPIを実行します。

    • VSP 5000 シリーズ
    • VSP E シリーズ
    • VSP G150、G350、G370、G700、G900VSP F350、F370、F700、F900
    • マイクロコードのバージョンが83-04-XX-XX/XX以降のVSP G100、G200、G400、G600、G800VSP F400、F600、F800

    • マイクロコードのバージョンが80-05-XX-XX/XX以降のVSP G1000

    • VSP G1500またはVSP F1500

次の作業

クラスタ環境構築後に次の設定を変更する場合、実行系ノード、待機系ノードの両方で設定してください
  • REST APIサーバのポートの設定
  • RAID Managerのポートの設定