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Hitachi Command Suite Configuration Manager REST API リファレンスガイド


付録D.1 ストレージシステムの構成変更の通知とは

ストレージシステムの構成変更の通知の仕組みと、通知を利用してConfiguration Manager REST APIのデータベースを自動的に更新する方法について説明します。

構成変更の通知の概要

ストレージシステムの構成変更の通知とは、Storage NavigatorやREST API などからストレージシステムの構成が変更された場合に、構成変更が発生したことをストレージシステムから管理サーバに通知する機能です。Configuration Manager REST APIサーバは、受信した変更通知を基に、対象のリソースの情報をストレージシステムから取得して、情報検索で使用するREST APIのデータベースを自動的に更新します。ユーザがストレージシステムの構成情報を更新するAPIを手動で実行しなくても、Configuration Manager REST APIのデータベースを最新の状態に保てます。

ストレージシステムの構成変更の通知は、次のストレージシステムの場合に利用できます。
  • VSP 5000 シリーズ
  • VSP E シリーズ
  • VSP G150、G350、G370、G700、G900VSP F350、F370、F700、F900
  • マイクロコードのバージョンが83-04-XX-XX/XX以降のVSP G100、G200、G400、G600、G800VSP F400、F600、F800
  • マイクロコードのバージョンが80-05-XX-XX/XX以降のVSP G1000
  • VSP G1500またはVSP F1500

構成変更の通知を受信するための設定

構成変更の通知を受信するには、管理サーバが構成変更の通知先としてストレージシステムに登録されている必要があります。

構成変更の通知先は、ストレージシステムを登録する際に同時に登録されます。あとから構成変更の通知先を登録することもできます。

構成変更の通知先

構成変更の通知先情報は次の場所に登録されます。

VSP E シリーズVSP G150、G350、G370、G700、G900VSP F350、F370、F700、F900の場合
コントローラ1側のGUM上とコントローラ2側のGUM上の両方に同時に登録されます。通知先の上限数は、1コントローラ当たり4件です。
VSP 5000 シリーズVSP G100、G200、G400、G600、G800VSP G1000VSP G1500VSP F400、F600、F800VSP F1500の場合
SVP上に登録されます。通知先は、100件まで登録できます。
〈この項の構成〉

(1) 構成変更の通知の処理の流れ(VSP 5000 シリーズ

ストレージシステムの構成変更の通知を受信して、Configuration Manager REST APIのデータベースを更新する流れを説明します。

構成変更の通知の処理の流れの例を次に示します。

[図データ]

VSP 5000 シリーズの場合、ストレージシステムの構成変更の通知先情報はSVP内に登録されています。Configuration Manager REST APIサーバは、受信した変更通知を基に、対象のリソースの情報をPlatform REST APIサーバから取得して、情報検索で使用するREST APIのデータベースを自動的に更新します。

構成変更の通知先の登録

ストレージシステムの構成変更の通知を受信するためには、通知先をストレージシステムに登録する必要があります。ストレージシステムを登録するAPIを実行すると、構成変更の通知先も同時に登録されます。

ヒント

構成変更の通知先を登録したあとで、Configuration Manager REST APIサーバのIPアドレスやポート番号が変更された場合は、通知先を再度登録してください。

構成変更の通知先の削除

ストレージシステムの構成変更の通知が不要になった場合は、ストレージシステムに登録した構成変更の通知先を削除して、ストレージシステムから通知が送信されないようにします。

ストレージシステムの情報を削除するAPIを実行すると、構成変更の通知先も同時に削除されるため、そのあとに通知先を削除するAPIを実行する必要はありません。

メモ
ストレージシステムの情報を削除するAPIを実行しないで次の操作をした場合は、ストレージシステムに通知先として登録されたREST APIサーバの情報が削除されずに残るため、通知先を削除するAPIを実行する必要があります。通知先を削除するAPIを実行して、通知先を削除してください。
  • ストレージシステムの設定を変更したり、ストレージシステムを撤去したりした場合
  • Configuration Manager REST APIをアンインストールした場合

(2) 構成変更の通知の処理の流れ(VSP E シリーズVSP G150、G350、G370、G700、G900VSP F350、F370、F700、F900

ストレージシステムの構成変更の通知を受信して、Configuration Manager REST APIのデータベースを更新する流れを説明します。

構成変更の通知の処理の流れの例を次に示します。

[図データ]

VSP E シリーズVSP G150、G350、G370、G700、G900VSP F350、F370、F700、F900の場合、ストレージシステムの構成変更の通知先情報はコントローラ1側とコントローラ2側の両方に登録されています。ストレージシステムの構成変更の通知は、コントローラ1側またはコントローラ2側のどちらか一方から通知されます。図の例では、コントローラ1側から構成変更が通知されています。Configuration Manager REST APIサーバは、受信した変更通知を基に、対象のリソースの情報をPlatform REST APIサーバから取得して、情報検索で使用するREST APIのデータベースを自動的に更新します。

メモ

コントローラ1側の通知先情報またはコントローラ2側の通知先情報のどちらか一方しか登録されていないと、Configuration Manager REST APIでは、構成変更の通知を正しく受信できません。

構成変更の通知先の登録

ストレージシステムの構成変更の通知を受信するためには、コントローラ1側とコントローラ2側の両方の通知先をストレージシステムに登録する必要があります。ストレージシステムを登録するAPIまたはストレージシステムの構成変更の通知先を登録するAPIを実行すると、コントローラ1側とコントローラ2側の構成変更の通知先情報がそれぞれ別のオブジェクトIDで一度に登録されます。

ヒント

構成変更の通知先を登録したあとで、Configuration Manager REST APIサーバのIPアドレスやポート番号が変更された場合は、通知先を再度登録してください。

構成変更の通知先の削除

ストレージシステムの構成変更の通知が不要になった場合は、ストレージシステムに登録した構成変更の通知先を削除して、ストレージシステムから通知が送信されないようにします。

ストレージシステムの情報を削除するAPIを実行すると、コントローラ1側とコントローラ2側の構成変更の通知先も同時に削除されるため、そのあとに通知先を削除するAPIを実行する必要はありません。

通知先を削除するAPIを実行する場合は、コントローラ1側の通知先とコントローラ2側の通知先をそれぞれ別のリクエストで削除する必要があります。

メモ
ストレージシステムの情報を削除するAPIを実行しないで次の操作をした場合は、ストレージシステムに通知先として登録されたREST APIサーバの情報が削除されずに残るため、通知先を削除するAPIを実行する必要があります。通知先を削除するAPIで、コントローラ1側の通知先とコントローラ2側の通知先をそれぞれ削除してください。
  • ストレージシステムの設定を変更したり、ストレージシステムを撤去したりした場合
  • Configuration Manager REST APIをアンインストールした場合

(3) 構成変更の通知の処理の流れVSP G100、G200、G400、G600、G800VSP G1000VSP G1500VSP F400、F600、F800VSP F1500

ストレージシステムの構成変更の通知を受信して、Configuration Manager REST APIのデータベースを更新する流れを説明します。

構成変更の通知の処理の流れの例を次に示します。

[図データ]

VSP G100、G200、G400、G600、G800VSP G1000VSP G1500VSP F400、F600、F800VSP F1500の場合、ストレージシステムの構成変更の通知先情報はSVP内に登録されています。Configuration Manager REST APIサーバは、受信した変更通知を基に、対象のリソースの情報をストレージシステムから取得して、情報検索で使用するREST APIのデータベースを自動的に更新します。

構成変更の通知先の登録

ストレージシステムの構成変更の通知を受信するためには、通知先をストレージシステムに登録する必要があります。ストレージシステム登録時に使用するConfiguration Manager REST APIのバージョンによって、通知先を登録する方法が異なります。
  • バージョン8.5.0以降のConfiguration Manager REST APIを使用して登録するストレージシステムの場合

    ストレージシステムを登録するAPIを実行すると、構成変更の通知先も同時に登録されます。

  • バージョン8.5.0より前のConfiguration Manager REST APIを使用して登録したストレージシステムの場合

    Configuration Manager REST APIをバージョン8.5.0以降にアップグレードしたあとに、構成変更の通知先を登録するAPIを実行してください。

ヒント

構成変更の通知先を登録したあとで、Configuration Manager REST APIサーバのIPアドレスやポート番号が変更された場合は、通知先を再度登録してください。

構成変更の通知先を登録したあとで、SVPがHTTPS通信で使用するポート番号が変更された場合は、次のように対処してください。

  1. Configuration Manager REST APIサーバに登録されているストレージシステムの情報を強制的に削除します。
  2. 変更後のポート番号を指定して、再度ストレージシステムの情報を登録します。
  3. 構成変更の通知先の一覧を取得します。
  4. 変更前の通知先情報が残っている場合は削除します。

構成変更の通知先の削除

ストレージシステムの構成変更の通知が不要になった場合は、ストレージシステムに登録した構成変更の通知先を削除して、ストレージシステムから通知が送信されないようにします。

ストレージシステムの情報を削除するAPIを実行すると、構成変更の通知先も同時に削除されるため、そのあとに通知先を削除するAPIを実行する必要はありません。

ストレージシステムの情報を削除するAPIを実行しないで次の操作をした場合は、ストレージシステムに通知先として登録されたConfiguration Manager REST APIサーバの情報が削除されずに残るため、通知先を削除するAPIを実行する必要があります。
  • ストレージシステムの設定を変更したり、ストレージシステムを撤去したりした場合
  • Configuration Manager REST APIをアンインストールした場合