5.1 ストレージシステムの情報検索とは
ストレージシステムの情報検索では、REST APIサーバのデータベースに保持しているストレージシステムの構成情報やリソースの状態を取得します。これらの情報について、複数の条件で情報を抽出したり、ボリュームやホストグループなど複数のリソース間で関連する情報を取得したりできます。 また、取得したリソースの情報のうち、出力したい属性を指定して絞り込むこともできます。
情報検索のAPIから検索できる情報の例を示します。
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WWNまたはiSCSIネームを検索条件としたホストグループ
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WWNまたはiSCSIネームを検索条件としたホストグループに割り当てられているボリューム
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ポートやホストグループを検索条件とした割り当てられているボリューム
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ラベルや容量を検索条件としたボリューム
例えば、ホストで使用しているボリュームの関連情報が必要な場合、検索条件にHBAのWWNを指定して情報検索のAPIを実行すると、ホストAに割り当てられているボリュームについて、ポートやホストグループなどの情報を同時に取得できます。
検索できる情報の詳細については、ストレージシステムの情報検索で取得できるリソース情報の説明を参照してください。
また、正確な検索結果を得るためには、検索時にREST APIサーバのデータベースに保持しているストレージシステムの構成情報やリソースの状態が最新の状態である必要があります。REST APIのデータベースを最新にする方法の説明を参照して、お使いのストレージシステムに適した方法を確認してください。
- メモ
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VSP E シリーズ、VSP G150、G350、G370、G700、G900、VSP F350、F370、F700、F900の場合、ストレージシステムの構成情報を更新するときは次のことに注意してください。
- SVPと連携しない構成の場合、ストレージシステムの構成情報を更新するために、Platform REST APIサーバ上でリクエストが実行されます。その間、同時実行数に制限のあるAPIの実行に影響が出るおそれがあります。
- 次のストレージシステムの場合、操作対象のコントローラ側のPlatform REST
APIサーバからセッションを1つ使用して構成情報を取得する処理を行います。このセッションのユーザは、ストレージシステムを登録したときに指定したユーザです。ストレージシステムの構成情報の更新が終了したら、セッションは破棄されます。
- VSP E シリーズ
- マイクロコードのバージョンが88-03-0X-XX/XX 以降のVSP G150、G350、G370、G700、G900、VSP F350、F370、F700、F900
- ヒント
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VSP E シリーズ、VSP G150、G350、G370、G700、G900、VSP F350、F370、F700、F900の場合、SVPと連携する構成にすることで、ストレージシステムの構成情報を更新する処理に掛かる時間を短くすることができます。