Compute Systems Manager Software 導入・設定ガイド(Web Version)
クラスタ構成の待機系ノードである管理サーバに,Compute Systems Managerを新規インストールします。
- 待機系ノードにCompute Systems Managerを新規インストールします。
インストールの際には,次の条件に従ってください。
- インストール先を実行系ノードと同じにしてください。
- ほかのHitachi Command Suite製品でクラスタ環境が構築されている場合は,管理サーバのIPアドレスに論理ホスト名(クラスタ管理IPアドレスに割り当てられた仮想のホスト名)を指定してください。ほかのHitachi Command Suite製品でクラスタ環境が構築されていない場合は,待機系ノードのIPアドレスまたはホスト名を指定してください。
- プラグインライセンスが必要な場合は,ライセンスキーを入力してください。
- クラスタ設定ファイルを作成します。ほかのHitachi Command Suite製品でクラスタ環境が構築されている場合,この手順は不要です。
クラスタ設定ファイルは,テキストファイルで次の場所に格納します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\conf\cluster.conf
クラスタ設定ファイルには,次の内容を記述してください。待機系ノードの場合,modeにはstandbyを指定する必要があります。mode=standby virtualhost=<論理ホスト名> onlinehost=<実行系ノードのホスト名> standbyhost=<待機系ノードのホスト名>- データベースを共有ディスクに移行します。
その方法を手順5~手順6で説明します。
ほかのHitachi Command Suite製品でクラスタ環境が構築されている場合,共有ディスク上のデータベースを使用するように設定を変更する手順は不要です。手順7に進んでください。- データベースが使用するポートをデフォルト(23032/tcp)以外のポートに変更して運用している場合は,使用しているポート番号を控えておきます。
- 次のコマンドを実行して,データベースを共有ディスクに移行します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmdsdbclustersetup /createcluster /databasepath <共有ディスク上のデータベース再作成先フォルダ> /exportpath <ローカルディスク上の退避データ格納先フォルダ> /auto
databasepathには,実行系ノードで指定した<共有ディスク上のデータベース再作成先フォルダ>と同じフォルダを指定してください。
注意
- hcmdsdbclustersetupコマンドを実行すると,データベースが使用するポート番号およびTuning Managerのリモート接続の設定が初期化されます。デフォルト以外のポートに変更して運用していた場合は,控えておいたポート番号を再設定してください。
- 次のコマンドを実行して,Hitachi Command Suite製品が停止していることを確認します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmdssrv /status- Windowsの[サービス]ダイアログで次のサービスのプロパティを開き,[スタートアップの種類]を[自動]から[手動]に変更します。
- HBase Storage Mgmt Common Service
- HBase Storage Mgmt Web Service
- HCS Compute Systems Manager Web Service
- 次のファイルのhcsm.shared.directoryプロパティに,実行系ノードで指定した,Compute Systems Managerが使用する作業フォルダへのパスを指定します。
<Compute Systems Managerのインストールフォルダ>\ComputeSystemsManager\conf\user.properties- デプロイメントマネージャーをインストールした場合は,次のバッチファイルを実行し,デプロイメントマネージャーのサービスが正しく起動されるように設定します。
<Compute Systems Managerのインストールフォルダ>\ComputeSystemsManager\DeploymentManager\hcsm_setting\set_cluster.bat- クラスタ管理アプリケーションに,Compute Systems Managerのサービスをリソースとして登録します。
デプロイメントマネージャーをインストールした場合は,デプロイメントマネージャーのサービスも同様に,リソースとして登録します。
- 8.1.5 Compute Systems Managerの稼働状況を確認する
- 9.1 クラスタを使用するための環境設定と運用とは
- 9.7.1 クラスタ環境で同期が必要な設定
- 9.7.2 Microsoft Cluster Serviceでクラスタ環境を設定する
- 9.7.3 Windows Server Failover Clusteringでクラスタ環境を設定する
- 9.7.4 Microsoft Cluster Serviceでデプロイメントマネージャーを使用する場合のクラスタ環境を設定する
- 9.7.5 Windows Server Failover Clusteringでデプロイメントマネージャーを使用する場合のクラスタ環境を設定する
- 9.9.5 データベースを移行するコマンド(hcmdsdbclustersetup)の書式
- B.1.3 Compute Systems Managerサーバのポートや機能に関するプロパティ(user.properties)
- B.2.19 管理サーバをクラスタ構成にする場合に設定が必要なプロパティ(cluster.conf)
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