Compute Systems Manager Software 導入・設定ガイド(Web Version)
クラスタ構成の実行系ノードである管理サーバに,Compute Systems Managerを新規インストールします。
- クラスタ管理IPアドレスと共有ディスクをオンラインにします。
- ほかのHitachi Command Suite製品でクラスタ環境が構築されている場合は,Hitachi Command Suite製品のサービス,およびそれらのサービスが登録されているグループをクラスタの管理対象から外します。
クラスタの管理対象から外す必要のあるサービスまたはグループについては,各Hitachi Command Suite製品のマニュアルを参照してください。次に示すリソースは管理対象から外さないでください。
- 共有ディスク
- クラスタ管理IPアドレス
- 論理ホスト名
- 実行系ノードにCompute Systems Managerを新規インストールします。
ほかのHitachi Command Suite製品でクラスタ環境が構築されている場合は,次の条件に従ってください。ほかのHitachi Command Suite製品でクラスタ環境が構築されていない場合は,次の条件に従ってください。
- 共有ディスクをアクセスできる状態にしたあとで,データベースの格納先に共有ディスク上のパスを指定する。
- 管理サーバのIPアドレスに論理ホスト名(クラスタ管理IPアドレスに割り当てられた仮想のホスト名)を指定する。
- データベースの格納先に,ローカルディスク上のパスを指定する。
- 管理サーバのIPアドレスに,実行系ノードのIPアドレスを指定する。
- プラグインライセンスが必要な場合は,ライセンスキーを入力してください。
- 次のコマンドを実行して,論理ホスト名になっているかを確認します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmdschgurl /list- 手順5で論理ホスト名が指定されていなかった場合,Compute Systems ManagerにアクセスするURLを論理ホスト名に変更します。
次のコマンドを実行してURLを変更します。ホスト名には,インストール時に入力した値を指定します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmdschgurl /change http://<実行系ノードのIPアドレスまたはホスト名>:<ポート番号> http://<論理ホスト名>:<ポート番号>- クラスタ設定ファイルを作成します。ほかのHitachi Command Suite製品でクラスタ環境が構築されている場合,この手順は不要です。
クラスタ設定ファイルは,テキストファイルで次の場所に格納します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\conf\cluster.conf
クラスタ設定ファイルには,次の内容を記述してください。実行系ノードの場合,modeにはonlineを指定する必要があります。mode=online virtualhost=<論理ホスト名> onlinehost=<実行系ノードのホスト名> standbyhost=<待機系ノードのホスト名>- データベースを共有ディスクに移行します。
その方法を手順9~手順11で説明します。
ほかのHitachi Command Suite製品でクラスタ環境が構築されている場合,データベースを共有ディスクに移行する手順は不要です。手順12に進んでください。- 次のコマンドを実行して,新規インストール後のデータベースをバックアップします。
障害が発生した場合に備えて,データベースをバックアップしておくことをお勧めします。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmdsbackups /dir <ローカルディスク上のバックアップファイル格納先フォルダ> /auto- データベースが使用するポートをデフォルト(23032/tcp)以外のポートに変更して運用している場合は,使用しているポート番号を控えておきます。
- 次のコマンドを実行して,データベースを共有ディスクに移行します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmdsdbclustersetup /createcluster /databasepath <共有ディスク上のデータベース再作成先フォルダ> /exportpath <ローカルディスク上の退避データ格納先フォルダ> /auto
注意
- hcmdsdbclustersetupコマンドを実行すると,データベースが使用するポート番号およびTuning Managerのリモート接続の設定が初期化されます。デフォルト以外のポートに変更して運用していた場合は,控えておいたポート番号を再設定してください。
- 次のコマンドを実行して,Hitachi Command Suite製品が停止していることを確認します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmdssrv /status- Windowsの[サービス]ダイアログで次のサービスのプロパティを開き,[スタートアップの種類]を[自動]から[手動]に変更します。
- HBase Storage Mgmt Common Service
- HBase Storage Mgmt Web Service
- HCS Compute Systems Manager Web Service
- Compute Systems Managerが使用する作業フォルダとして,共有ディスクに任意のフォルダを作成したあと,そのフォルダへのパスを次のファイルのhcsm.shared.directoryプロパティに指定します。
<Compute Systems Managerのインストールフォルダ>\ComputeSystemsManager\conf\user.properties- デプロイメントマネージャーをインストールした場合は,次のバッチファイルを実行し,デプロイメントマネージャーのサービスが正しく起動されるように設定します。
<Compute Systems Managerのインストールフォルダ>\ComputeSystemsManager\DeploymentManager\hcsm_setting\set_cluster.bat- クラスタ管理アプリケーションで,Compute Systems Managerのサービスを登録するグループを待機系ノードに移動します。
- Microsoft Cluster Serviceを使用する場合
- サービスを登録するグループを右クリックし,[グループの移動]を選択します。
- Windows Server Failover Clusteringを使用する場合
- サービスを登録するグループを右クリックし,[移動]-[ノードの選択]または[このサービスまたはアプリケーションを別のノードに移動]を選択します。
- 8.1.3 Compute Systems Managerを停止する
- 9.1 クラスタを使用するための環境設定と運用とは
- 9.3.1 クラスタ運用を開始する環境設定手順の確認
- 9.3.2 クラスタ環境で運用する管理サーバの空き容量の確認
- 9.3.3 クラスタ管理アプリケーションを使用して設定する前の確認
- 9.9.1 クラスタ環境でデータベースをバックアップする
- 9.9.5 データベースを移行するコマンド(hcmdsdbclustersetup)の書式
- B.1.3 Compute Systems Managerサーバのポートや機能に関するプロパティ(user.properties)
- B.2.19 管理サーバをクラスタ構成にする場合に設定が必要なプロパティ(cluster.conf)
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