Compute Systems Manager Software 導入・設定ガイド(Web Version)

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9.4.1 実行系ノードで新規インストールする

クラスタ構成の実行系ノードである管理サーバに,Compute Systems Managerを新規インストールします。

  1. クラスタ管理IPアドレスと共有ディスクをオンラインにします。
  2. ほかのHitachi Command Suite製品でクラスタ環境が構築されている場合は,Hitachi Command Suite製品のサービス,およびそれらのサービスが登録されているグループをクラスタの管理対象から外します。
    クラスタの管理対象から外す必要のあるサービスまたはグループについては,各Hitachi Command Suite製品のマニュアルを参照してください。次に示すリソースは管理対象から外さないでください。
    • 共有ディスク
    • クラスタ管理IPアドレス
    • 論理ホスト名
  3. 実行系ノードにCompute Systems Managerを新規インストールします。
    ほかのHitachi Command Suite製品でクラスタ環境が構築されている場合は,次の条件に従ってください。
    • 共有ディスクをアクセスできる状態にしたあとで,データベースの格納先に共有ディスク上のパスを指定する。
    • 管理サーバのIPアドレスに論理ホスト名(クラスタ管理IPアドレスに割り当てられた仮想のホスト名)を指定する。
    ほかのHitachi Command Suite製品でクラスタ環境が構築されていない場合は,次の条件に従ってください。
    • データベースの格納先に,ローカルディスク上のパスを指定する。
    • 管理サーバのIPアドレスに,実行系ノードのIPアドレスを指定する。
  4. プラグインライセンスが必要な場合は,ライセンスキーを入力してください。
  5. 次のコマンドを実行して,論理ホスト名になっているかを確認します。
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ\bin\hcmdschgurl /list
  6. 手順5で論理ホスト名が指定されていなかった場合,Compute Systems ManagerにアクセスするURLを論理ホスト名に変更します。
    次のコマンドを実行してURLを変更します。ホスト名には,インストール時に入力した値を指定します。
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ\bin\hcmdschgurl /change http://実行系ノードのIPアドレスまたはホスト名:ポート番号 http://論理ホスト名:ポート番号
  7. クラスタ設定ファイルを作成します。ほかのHitachi Command Suite製品でクラスタ環境が構築されている場合,この手順は不要です。
    クラスタ設定ファイルは,テキストファイルで次の場所に格納します。
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ\conf\cluster.conf
    クラスタ設定ファイルには,次の内容を記述してください。実行系ノードの場合,modeにはonlineを指定する必要があります。
    mode=online
    virtualhost=<論理ホスト名>
    onlinehost=<実行系ノードのホスト名>
    standbyhost=<待機系ノードのホスト名
  8. データベースを共有ディスクに移行します。
    その方法を手順9~手順11で説明します。
    ほかのHitachi Command Suite製品でクラスタ環境が構築されている場合,データベースを共有ディスクに移行する手順は不要です。手順12に進んでください。
  9. 次のコマンドを実行して,新規インストール後のデータベースをバックアップします。
    障害が発生した場合に備えて,データベースをバックアップしておくことをお勧めします。
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ\bin\hcmdsbackups /dir ローカルディスク上のバックアップファイル格納先フォルダ /auto
  10. データベースが使用するポートをデフォルト(23032/tcp)以外のポートに変更して運用している場合は,使用しているポート番号を控えておきます。
  11. 次のコマンドを実行して,データベースを共有ディスクに移行します。
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ\bin\hcmdsdbclustersetup /createcluster /databasepath 共有ディスク上のデータベース再作成先フォルダ /exportpath ローカルディスク上の退避データ格納先フォルダ /auto
    注意
    hcmdsdbclustersetupコマンドを実行すると,データベースが使用するポート番号およびTuning Managerのリモート接続の設定が初期化されます。デフォルト以外のポートに変更して運用していた場合は,控えておいたポート番号を再設定してください。
  12. 次のコマンドを実行して,Hitachi Command Suite製品が停止していることを確認します。
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ\bin\hcmdssrv /status
  13. Windowsの[サービス]ダイアログで次のサービスのプロパティを開き,[スタートアップの種類]を[自動]から[手動]に変更します。
    • HBase Storage Mgmt Common Service
    • HBase Storage Mgmt Web Service
    • HCS Compute Systems Manager Web Service
  14. Compute Systems Managerが使用する作業フォルダとして,共有ディスクに任意のフォルダを作成したあと,そのフォルダへのパスを次のファイルのhcsm.shared.directoryプロパティに指定します。
    Compute Systems Managerのインストールフォルダ\ComputeSystemsManager\conf\user.properties
  15. デプロイメントマネージャーをインストールした場合は,次のバッチファイルを実行し,デプロイメントマネージャーのサービスが正しく起動されるように設定します。
    Compute Systems Managerのインストールフォルダ\ComputeSystemsManager\DeploymentManager\hcsm_setting\set_cluster.bat
  16. クラスタ管理アプリケーションで,Compute Systems Managerのサービスを登録するグループを待機系ノードに移動します。

    Microsoft Cluster Serviceを使用する場合
    サービスを登録するグループを右クリックし,[グループの移動]を選択します。

    Windows Server Failover Clusteringを使用する場合
    サービスを登録するグループを右クリックし,[移動]-[ノードの選択]または[このサービスまたはアプリケーションを別のノードに移動]を選択します。

関連項目

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