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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 配布機能 運用ガイド


14.2.1 コマンドの種類

リモートインストールマネージャを使用した配布に関するコマンドの種類を、コマンドの目的別に示します。

〈この項の構成〉

(1) ジョブの作成や実行に関連するコマンド

このコマンドは、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerのインストール先ディレクトリの更新権限を持ったユーザが、管理用サーバで実行できます。ローカルホスト上の配布管理システムに接続し、ジョブの作成や実行を行います。

表14‒1 ジョブの作成や実行に関連するコマンド

機能

コマンド名

参照先

リモートインストール関連のジョブを作成、実行します。作成、実行できるジョブは次の4種類です。

  • パッケージのインストール

  • 中継までのパッケージの転送

  • 中継のパッケージの一括削除

  • クライアントユーザによるインストール

dcminst.exe

14.6

リモートコレクト関連のジョブを作成、実行します。作成、実行できるジョブは次の4種類です。

  • リモートコレクト

  • 中継までのリモートコレクト

  • 中継からのコレクトファイル収集

  • 中継のコレクトファイル削除

また、収集したアーカイブファイルを復元します。

dcmcoll.exe

14.4

ファイル転送を中断、または再開します。

dcmsusp.exe

14.17

配布管理システムで定義されているジョブを実行します。

dcmjexe.exe

14.8

ジョブを再実行します。

dcmrtry.exe

14.14

実行したジョブを削除します。

dcmjbrm.exe

14.7

ジョブの定義を削除します。

dcmrmgen.exe

14.13

ジョブの実行状況を取得します。

dcmstat.exe

14.15

ジョブの実行状況を監視し、状況に応じて外部プログラムを起動します。

dcmstsw.exe

14.16

(2) パッケージに関するコマンド

このコマンドは、JP1/IT Desktop Management 2のインストール先ディレクトリの更新権限を持ったユーザが実行できます。なお、catAndValidatePackagingFile.exeはすべてのユーザが実行できます。dcmpack.exeはパッケージャで指定した配布管理システムに接続し、パッケージングを行います。そのほかのコマンドについては、ローカルホスト上の配布管理システムに接続し、パッケージの削除、バックアップ取得、復元を行います。

表14‒2 パッケージに関するコマンド

機能

コマンド名

実行できるシステム

参照先

ユーザデータ、ユーザプログラムをパッケージングします。

dcmpack.exe

パッケージャをインストール済みのコンピュータ

14.9

キャビネットからパッケージを削除します。

dcmpkrm.exe

管理用サーバ

14.12

パッケージのバックアップを取得します。

dcmpkget.exe

管理用サーバ

14.10

パッケージをバックアップから復元します。

dcmpkput.exe

管理用サーバ

14.11

dcmpackコマンドで分割したファイルを結合し、分割前のファイルを復元します。

catAndValidatePackagingFile.exe

すべてのコンピュータ

14.18

(3) システム構成に関連するコマンド

このコマンドは、ODBCシステムデータソースの更新権限を持ったユーザが、管理用サーバで実行できます。ローカルホスト上の配布管理システムに接続し、あて先グループへのポリシーの一括反映を行います。

表14‒3 システム構成に関連するコマンド

機能

コマンド名

参照先

作成したポリシーを一括反映し、登録されているホストをあて先グループに振り分けます。

dcmgpmnt.exe

14.5