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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 配布機能 運用ガイド


14.13 dcmrmgen.exe(ジョブ定義の削除)

ジョブ定義を削除するdcmrmgenコマンドについて説明します。

機能

パラメタファイルに指定されたジョブ定義を削除します。

形式

dcmrmgen.exe /i パラメタファイル名

引数

パラメタファイルの指定内容とコマンド引数との対応

このコマンドで使用するパラメタファイルの内容は、コマンドの引数で指定することもできます。パラメタファイルの指定内容と、コマンドの引数との対応を次の表に示します。

表14‒11 パラメタファイルとコマンドの引数の対応(dcmrmgenコマンド)

パラメタファイルの指定内容

内容

指定の有無

コマンドの引数

タグ

パラメタ

JOB_ATTRIBUTE

job_generator※1

ジョブ名称

※2

/j

jobno

ジョブ番号

×

job_folder

ジョブ格納フォルダパス

※2

/f

unsuspended

中断中の配布の有無

×

(凡例)s

◎:必ず指定する ×:不要(指定しても無視される)

−:コマンドの引数では指定できない

注※1

複数のジョブ名称を指定する場合は、ジョブ名称を「;」で区切ってください。

注※2

パラメタファイルの指定では、job_generatorおよびjob_folderのどちらかまたは両方を指定します。

job_generatorおよびjob_folderの両方が指定された場合は、指定したフォルダ下を検索し、最初に検出したジョブ定義を削除します。

job_generatorだけを指定した場合は、ルートフォルダ下が検索対象となります。job_folderだけを指定した場合は、job_folderで指定したフォルダ下のすべてのジョブ定義を、フォルダごと削除します。

コマンド引数で指定する場合は、/jと/fの両方を指定する必要があります。

パラメタファイルを使用しない場合のコマンド形式

パラメタファイルを指定しないで引数だけで指定する場合の、コマンドの形式を次に示します。

dcmrmgen.exe /j ジョブ名称 /f ジョブ格納フォルダパス

「/j ジョブ名称」に複数のジョブ名称を指定する場合は、ジョブ名称を「;」で区切ってください。

/j(ジョブ名称)と/f(ジョブ格納フォルダパス)は必ず両方指定してください。両方を指定しないとエラーになります。

リターンコード

dcmrmgenコマンド実行時のリターンコードを次の表に示します。

コード

意味

対処

0

ジョブが削除された、または指定されたジョブがない。

なし。

1

パラメタファイルをオープンできない、またはファイル形式が不正。

パラメタファイルの指定または記述形式を確認してください。

2

パラメタファイルに不正な値が指定されている。

パラメタファイルの値を確認してください。

3

データベースの接続に失敗した。

配布管理システムのセットアップで、データベースの設定を確認してください。

5

JP1/IT Desktop Management 2のサービスの接続に失敗した。

JP1/IT Desktop Management 2 - Managerのサービスが開始しているかを確認してください。

12

そのほかのエラーが発生した。

イベントログを参照してください。

注意事項

ルートフォルダだけを指定して、すべてのジョブ格納フォルダとジョブ定義を一括して削除することはできません。

実行例

配布管理システムのフォルダ「バッチ定義」に保存されている「伝票ファイル0001収集」という名称のジョブを削除する例を次に示します。

パラメタファイルの作成

削除するジョブ定義が保存されているフォルダ、およびジョブ名称をパラメタファイルに次のように定義し、任意の名称で保存します。

** dcmjexe Parameter File Sample
 
JOB_ATTRIBUTE{
job_generator= 伝票ファイル0001収集
job_folder= \バッチ定義
} 
コマンドの実行

パラメタファイルをC:\Dmbat\dcmjexe.txtに保存した場合、コマンドは次のように実行してください。

dcmrmgen.exe /i C:\Dmbat\dcmjexe.txt