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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 配布機能 運用ガイド


14.14 dcmrtry.exe(ジョブの再実行)

ジョブを再実行するdcmrtryコマンドについて説明します。

機能

配布管理システムで、パラメタファイルに指定されたジョブを再実行します。

形式

dcmrtry.exe [再実行対象キー]
            /i パラメタファイル名 /o 結果出力ファイル名

引数

パラメタファイルの指定内容

dcmrtryコマンドでのパラメタファイルの指定内容を次の表に示します。このコマンドで使用するパラメタファイルの内容は、コマンドの引数で指定することはできません。

表14‒12 パラメタファイルの指定内容(dcmrtryコマンド)

パラメタファイルの指定内容

内容

指定の有無

コマンドの引数

タグ

パラメタ

JOB_ATTRIBUTE

job_generator

ジョブ名称

×

jobno

ジョブ番号

job_folder

ジョブ格納フォルダパス

×

unsuspended

中断中の配布の有無

×

(凡例)

◎:必ず指定する ×:不要(指定しても無視される)

−:コマンドの引数では指定できない

リターンコード

dcmrtryコマンド実行時のリターンコードを次の表に示します。

コード

意味

対処

0

ジョブの再実行が開始された。

なし。

1

パラメタファイルをオープンできない、またはファイル形式が不正。

パラメタファイルの指定または記述形式を確認してください。

2

パラメタファイルに不正な値が指定されている。

パラメタファイルの値を確認してください。

3

データベースの接続に失敗した。

配布管理システムのセットアップで、データベースの設定を確認してください。

4

結果出力ファイルをオープンできない。

結果出力ファイルの指定を確認してください。

5

JP1/IT Desktop Management 2のサービスの接続に失敗した。

JP1/IT Desktop Management 2 - Managerのサービスが開始しているかどうかを確認してください。

12

そのほかのエラーが発生した。

イベントログを参照してください。

注意事項

実行例

dcminstコマンドで実行したジョブのうち、実行待ちまたはエラーになったジョブを再実行する例を次に示します。

パラメタファイルの作成

dcminstコマンドの結果出力ファイルに出力されたジョブ番号を、次のようにパラメタファイルに指定します。

なお、dcminstコマンドの結果出力ファイルが保存されている場合は、このファイルをパラメタファイルとして指定できます。

JOB_ATTRIBUTE{
job_generator= NETM_INSTALL_2003_12_11_13_34_36
jobno= JB03121113315383
job_folder= \
}
コマンドの実行

dcminstコマンドを実行したときの、結果出力ファイルがC:\Dmbat\out.txtに保存されている場合、コマンドは次のように指定してください。

dcmrtry.exe WAIT ERROR /i C:\Dmbat\out.txt /o C:\temp\retryout.txt