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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 運用ガイド


1.14.2 部署の定義を新体制に合わせて変更する流れ

部署の定義を新体制に合わせて変更するには、ioassetsfieldutil exportコマンドとioassetsfieldutil importコマンドを利用して、部署の定義を編集したあと、新体制の部署にセキュリティポリシーやエージェント設定を割り当てます。

ここでは、次の図のとおり職制変更する場合を例に説明します。

[図データ]

例では、4月1日の職制変更に伴い、「営業1課」から「営業課」への名称変更、「営業2課」の削除、および「開発C課」の追加を、部署の定義に反映します。

部署の定義を新体制に合わせて変更する流れを次に示します。

1.部署の定義を変更する期間と、資産情報の移行期間を決める

部署の定義を変更したあとには、資産情報を新体制に合わせて移行する必要があります。部署の定義を変更する期間と資産情報を移行する期間を、それぞれ設定します。期間の設定例を次に示します。

  • 部署の定義の変更期間:3月15日〜3月31日

  • 資産情報の移行期間:4月1日〜4月15日

職制変更日は4月1日ですが、移行期間は資産情報に旧体制の部署が混在するため、JP1/IT Desktop Management 2で部署が実態どおりに表示されるのは、4月16日からになります。

2.システム管理者および部門管理者に、JP1/IT Desktop Management 2を利用する上での制限事項を連絡する

部署の定義、および資産画面や機器画面のメニューエリアに表示される部署の階層を、職制変更日を経過するまで更新してはならないことをシステム管理者に連絡します。

また、メニューエリアが次のように表示されることを、システム管理者と部門管理者に連絡します。

  • 部署の定義の変更期間:現在の部署と混在して、新体制の部署が表示される

  • 資産情報の移行期間:新体制の部署と混在して、旧体制の部署が表示される

移行期間のメニューエリアの表示状態を、次の図に示します。

[図データ]

3.部署の定義をCSV形式でエクスポートする

ioassetsfieldutil exportコマンドを利用して、部署の定義をCSV形式でエクスポートします。

4.エクスポートしたCSVファイルを編集する

次のとおり部署の定義を編集します。

  • 「営業1課」を「営業課」に名称変更

  • 「営業2課」を削除

  • 「開発C課」を追加

5.データベースをバックアップする

手順7.でのCSVファイルのインポートに失敗したときのために、データベースマネージャでデータベースをバックアップします。

6.利用者情報の入力開始日時を指定する

設定画面の[資産管理]−[資産管理項目の設定]画面で、利用者情報の入力開始日時に職制変更日を指定します。例の場合は、4月1日を指定します。

7.CSVファイルをインポートする

ioassetsfieldutil importコマンドを利用して、JP1/IT Desktop Management 2に部署の定義をインポートします。

インポートに失敗した場合は、手順5.でバックアップしたデータベースを、データベースマネージャでリストアしてください。

8.新体制の部署に、セキュリティポリシーとエージェント設定を割り当てる

規定どおりのセキュリティポリシーとエージェント設定を、新体制の部署に割り当てます。

割り当てが完了したら、オフライン管理用のエージェント設定のインストールセットを作成できます。

9.部門管理者の管轄範囲に、新体制の部署を追加する

設定画面の[ユーザーアカウントの管理]画面で、部門管理者の管轄範囲に新体制の部署を追加します。

部署の定義が、新体制のとおりに変更されます。

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