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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 運用ガイド


17.36 ioassetsfieldutil import(共通管理項目と追加管理項目の定義のインポート)

共通管理項目と追加管理項目の定義をインポートするioassetsfieldutil importコマンドについて説明します。

機能

CSVファイルに共通管理項目と追加管理項目の定義をインポートします。このコマンドを利用することで、共通管理項目と追加管理項目の定義を一括して追加、更新、および削除できます。

CSVファイルの記述形式の誤りが原因でインポートに失敗した場合、インポートログファイルが出力されます。CSVファイルの記述形式の誤りは、100件まで検出されます。CSVファイルの記述形式の誤りが原因でインポートに失敗した場合の対処方法については、「18.6 共通管理項目と追加管理項目の定義のインポートに失敗した場合のトラブルシューティング」を参照してください。

ioassetsfieldutil importコマンドで部署の定義を移動した場合、次の情報が移動後の部署に引き継がれます。

なお、このコマンドは管理用サーバで実行してください。また、管理用サーバのセットアップが完了し、かつ管理用サーバのサービスが開始している状態で実行してください。

形式

ioassetsfieldutil△import△-field△インポートするファイル名[△-agentupdate△利用者の入力開始のタイミング][△-encoding△文字コードの種別] [△-c]

引数

-field△インポートするファイル名

インポートするCSVファイル名を、255バイト以内の絶対パス名で指定します。

-agentupdate△利用者の入力開始のタイミング

利用者の入力開始のタイミングを指定します。引数を省略した場合、設定画面の[資産管理]−[資産管理項目の設定]−[利用者情報の入力開始日時]に表示されている設定のままコマンドを実行します。

指定できる値を次に示します。

now

コマンドを実行したタイミングで、利用者のコンピュータに情報入力を促すメッセージを表示します。

"YYYY-MM-DDHH:MM"

指定した入力開始日時(利用者のコンピュータのローカルタイム)から、利用者のコンピュータに情報入力を促すメッセージを表示します。

注※ YYYY:年、MM:月、DD:日、HH:時、MM:分

-encoding△文字コードの種別

インポートするCSVファイルの文字コードを指定します。文字コードの種別は次のとおりです。引数を省略した場合、UTF-8が指定されます。

  • US-ASCII

  • ISO-8859-1

  • UTF-8

  • UTF-8N

  • UTF-16

  • UTF-16LE

  • UTF-16BE

  • MS932

  • Shift-JIS

  • EUC-JP

  • JIS

-c

インポートするCSVファイルの形式のチェックだけを実施する場合に指定します。

格納先

JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ¥mgr¥bin¥

注意事項

戻り値

ioassetsfieldutil importコマンドの戻り値を次の表に示します。

戻り値

説明

0

コマンドが正常に終了しました。

1

インポートに成功しましたが、エージェント制御サービスの再開始に失敗しました。

11

コマンドの引数の指定形式に誤りがあります。

12

指定されたフォルダが不正、ディスク容量が不足、またはフォルダがありません。

31

ほかのコマンドを実行中です。

51

コマンドの実行権限がありません。

54

管理用サーバがセットアップされていません。

80

インポートするファイルの形式が不正です。

87

インポートデータのデータベース反映に失敗しました。

101

メモリ不足、またはそのほかの要因でコマンド実行に失敗しました。

120

データベースのアクセスエラーです。

使用例

C:¥temp¥にエクスポート済みの共通管理項目と追加管理項目の定義「common.csv」をインポートする場合のコマンドの使用例を次に示します。

ioassetsfieldutil import -field C:¥temp¥common.csv

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