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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 運用ガイド


17.1 コマンドを実行する手順

JP1/IT Desktop Management 2のコマンドは、専用のコマンドプロンプト([JP1ITDM2 Utility Console])およびWindowsのコマンドプロンプトから実行できます。

管理用サーバでコマンドを実行する場合は、[JP1ITDM2 Utility Console]を利用すると便利です。[JP1ITDM2 Utility Console]を利用すると、コマンドを入力する際にコマンドの実行ファイルの格納先を指定する必要がありません。[JP1ITDM2 Utility Console]起動時に、自動的にコマンドの実行ファイルの格納先がカレントフォルダになります。Windowsのコマンドプロンプトからもコマンドを実行できます。

getinv.vbsコマンド、setsecpolicy.vbsコマンド、およびupldoplogコマンド以外のコマンドは、Administrator権限を持つユーザーで実行してください。コマンドを実行するOSがWindows Server 2019、Windows Server 2016、Windows 10、Windows 8.1、Windows 8、Windows Server 2012、Windows 7、またはWindows Server 2008 R2の場合で、ユーザーアカウント制御(UAC)が有効なときは、[JP1ITDM2 Utility Console]またはWindowsのコマンドプロンプトを起動する際に、右クリックして[管理者として実行]を選択してください。getinv.vbsコマンド、setsecpolicy.vbsコマンド、およびupldoplogコマンドは、それぞれのコマンドが格納されているフォルダに対するフルコントロールのアクセス権限を持つユーザーで実行してください。

エージェントでコマンドを実行する場合は、Windowsのコマンドプロンプトを利用してください。

管理用サーバでコマンドを実行するには:

  1. Windowsの[スタート]メニューから[すべてのプログラム]−[JP1_IT Desktop Management 2 - Manager]−[コマンド]を選択します。

  2. 表示されるウィンドウで、実行したいコマンドを入力します。

コマンドが実行されます。

エージェントでコマンドを実行するには:

  1. Windowsのコマンドプロンプトを起動します。

  2. 表示されるウィンドウで、実行したいコマンドを入力します。

コマンドが実行されます。

ヒント

Windowsのタスクにコマンドを登録することで、JP1/IT Desktop Management 2のコマンドをスケジュール実行できます。

データベースのバックアップ、リストア、および再編成をコマンドで実行する場合、管理用サーバのサービスを停止する必要があります。そのため、これらのコマンドをWindowsのタスクに登録する際は、JP1/IT Desktop Management 2を使用しない曜日、時間などにコマンドが実行されるよう考慮してください。

注意事項

コマンド実行中には、コマンド実行元の管理用サーバで、次の操作をしないでください。コマンド実行中にこれらの操作をすると、コマンドが強制終了され、タイミングによってはデータベースなどの重要なデータが破損したりエージェント制御サービスが停止したりするおそれがあります。また、コマンドの戻り値が正しく出力されません。

コマンド実行中にこれらの操作をした場合は、ログファイルのメッセージを確認してください。また、コマンドが正常終了したメッセージが出力されていない場合は、必要に応じてコマンドを再実行してください。エージェント制御サービスが停止したメッセージが出力されている場合は、エージェント制御サービスを起動してください。

この注意事項は、次のコマンドには適用されません。