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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 運用ガイド


16.3 データベースをリストアする

データベースマネージャを使用して、データベースをリストアする手順について説明します。

ヒント

データベースをリストアするためには、管理用サーバを停止する必要があります。このため、管理用サーバを使用しない曜日、時間などを考慮して実施してください。

ヒント

データベースのリストアに掛かる時間は、ディスク性能に依存します。進捗状況は、処理中を示すダイアログに経過時間が表示されるので、この時間を目安にしてください。

重要

コンピュータがWindows Server 2019、Windows Server 2016またはWindows Server 2012の場合、[データ格納フォルダ]に次のフォルダを指定しないでください。

  • システムドライブ:\program files\WindowsApps配下のフォルダ

  • 仮想プロビジョニングによって作成した記憶域のフォルダ

重要

複数サーバ構成の場合に、管理用中継サーバでデータベースをリストアすると、上位の管理用サーバに通知した機器情報との不整合が起きます。例えば、管理用中継サーバで1月にバックアップしたデータを2月にリストアすると、管理用中継サーバに登録されている機器情報は1月時点のデータに戻りますが、上位の管理用サーバに登録されている機器情報は2月のデータのままとなります。このような場合は、管理用中継サーバの機器情報を次の手順で上位の管理用サーバに通知することで、整合性を取ってください。

  1. リモートインストールマネージャを使用した配布を利用している場合、上位の管理用サーバのリモートインストールマネージャで、管理用中継サーバをあて先とした「システム構成情報の取得」ジョブを実行します。

    リモートインストールマネージャでのジョブの作成および実行については、マニュアル「JP1/IT Desktop Management 2 配布機能 運用ガイド」の、ジョブの作成についての説明を参照してください。

  2. 管理用中継サーバで、上位の管理用サーバにすべての機器情報を通知します。

    上位の管理用サーバにすべての機器情報を通知するには、機器画面の[機器情報]−[機器一覧]画面で、[操作メニュー]の[上位の管理用サーバにすべての機器情報を通知する]を選択します。

重要

Asset Consoleを使用している場合は、事前に次の操作を実施してください。

  • World Wide Web Publishing ServiceまたはWorld Wide Web Publishingサービスを停止する。

  • JP1/IT Desktop Management 2 - Managerからの情報取得コマンド(jamTakeITDM2Info.exe)を実行中のときは、停止する。

  • タスク「ITDM2 - Manager管理情報の取得(Asset Console)」をWindowsのタスクスケジューラに登録しているときは、無効にする。

データベースのリストア完了後に必ずAsset Consoleで、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerの管理情報の取得コマンド(jamTakeITDM2Info.exe)を実行してください。情報取得が完了してから、サービス、コマンドおよびタスクを再開してください。

  1. データベースマネージャの[メンテナンス]にある[リストア]ボタンをクリックします。

  2. [データベースのリストア]画面でバックアップファイルが格納されているフォルダを指定します。

    [データ格納フォルダ]にバックアップファイルの格納先を指定します。

    [図データ]

    重要

    [データ格納フォルダ]にネットワークドライブ上のフォルダを指定すると、リストアに失敗します。

    以前にデータベースをバックアップした場合、前回指定したバックアップファイルの格納先が表示されます。

    データ格納フォルダを直接指定するときは、150文字以内で半角英数字、半角スペース、および次に示す半角記号を使用してください。

    「#」、「(」、「)」、「.」(ピリオド)、「@」、「\

  3. 作業用フォルダを指定します。

    [作業用フォルダ]にデータベースのリストアで使用する作業用フォルダを指定します。

    重要

    [作業用フォルダ]には、10,000台の機器を管理する場合は10ギガバイト以上の空き容量があるローカルドライブ上のフォルダを指定してください。また、ネットワークドライブ上のフォルダを指定すると、リストアに失敗します。

    以前にデータベースをリストアした場合、前回指定した作業用フォルダが表示されます。

    作業用フォルダを直接指定するときは、150文字以内で半角英数字、半角スペース、および次に示す半角記号を使用してください。

    「#」、「(」、「)」、「.」(ピリオド)、「@」、「\

    デフォルトは、次に示すフォルダが設定されています。

    All User プロファイルのアプリケーションデータフォルダ\Hitachi\jp1itdmm

  4. [実行]ボタンをクリックします。

    リストアが完了するまで、進捗状況を示すダイアログが表示されます。

リストアが完了します。

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