レコード一覧
ここでは,PFM - Agent for Oracleで収集できるレコードの一覧を記載します。
PFM - Agent for Oracleで収集できるレコードおよびそのレコードに格納される情報を,レコード名順で次の表に示します。
なお,監視対象がOracle Database 12c Release 2以降でCDB構成の場合は,次のパフォーマンスデータを収集するレコードやフィールドがあります。
-
監視対象のPDBおよびルート・コンテナ(CDB$ROOT)のパフォーマンスデータ
-
すべてのPDBのパフォーマンスデータおよびデータベースインスタンスで共通のパフォーマンスデータ
CDB構成の監視では,監視するコンテナや取得対象のフィールドによって,パフォーマンスデータの収集範囲が異なることがあります。
パフォーマンスデータの収集範囲の違いを次の図に示します。
|
また,監視するコンテナとフィールドによって,注意事項や有効なパフォーマンスデータを収集できないフィールドがあります。
詳細については,表6-9または各レコードのフィールドの説明を参照してください。
レコード名 |
レコードID |
格納される情報 |
監視サポート |
||
---|---|---|---|---|---|
非CDB構成※1 |
CDB構成※2 |
||||
PDB |
ルート・コンテナ |
||||
Oracleの稼働状況についての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※3 |
× |
||
Oracleが通信を行うASMインスタンスで管理されるASMディスクについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※4 |
○※4 |
||
Oracleが通信を行うASMインスタンスで管理されるASMディスク・グループについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※4 |
○※4 |
||
オラクル・リカバリー・マネージャー(RMAN)が現在稼働中または完了した非同期I/Oで退避や回復をしたファイルについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
オラクル・リカバリー・マネージャー(RMAN)が現在稼働中または完了した同期I/Oで退避や回復をしたファイルについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
各待機クラスについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
各待機クラスについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
インスタンスが使用できるバッファ・プールについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
システム・グローバル・エリア(SGA)の各キャッシュについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※3 |
× |
||
システム・グローバル・エリア(SGA)の各キャッシュについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※3 |
× |
||
CDB内に構築されるPDBのオープン・モード情報や使用するディスク容量の状態を示すパフォーマンスデータ。 |
× |
○※5 |
○※4 |
||
CDBのルート・コンテナおよび各PDBのテーブルスペースについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※5 |
○※4 |
||
サーキットについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
インスタンスや高速リカバリ領域についての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※4 |
○※4 |
||
データベース中のテーブルスペースについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
コントロールファイルについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
インスタンスのすべてのアクティブなセッションについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※3 |
× |
||
データディクショナリ・キャッシュの利用状況についての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
データディクショナリ・キャッシュの利用状況についての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
データファイルについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※5 |
× |
||
データファイルについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※5 |
× |
||
ある時点での状態を示す次のパフォーマンスデータ。
|
○ |
○※3 |
× |
||
データベースについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※3 |
× |
||
ライブラリー・キャッシュにキャッシュされているデータベース・オブジェクトについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
ディスパッチャー・プロセスについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
ディスパッチャー・プロセスについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
データベースのアラートファイルのエラーメッセージについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※5 |
× |
||
Global Cache Service(GCS)についての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※5 |
× |
||
Global Cache Service(GCS)についての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※5 |
× |
||
インスタンスについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
インスタンスの有効性についての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※5 |
○※6 |
||
ラッチについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※3 |
× |
||
ラッチについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※3 |
× |
||
ライブラリー・キャッシュの管理についての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
ライブラリー・キャッシュの管理についての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
ロックについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
発生したPCMロック変換についての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
× |
× |
× |
||
ロックについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
ロックを待機しているすべてのセッションおよびロックを保留中のセッションについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※5 |
× |
||
データベースについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
データファイルについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
データベース中のテーブルスペースについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
マルチスレッド・サーバ(MTS)のオプションについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
マルチスレッド・サーバ(MTS)のオプションについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
カーソルについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※5 |
× |
||
Oracle Serverにインストールされているソフトウェアオプションについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
パラレル・クエリー・サーバについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
パラレル・クエリー・サーバについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
パラレル・クエリー・オプションについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
現在のパラメーター値についての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
プロセスについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
キューについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
システムリソースのグローバルリソース使用量についての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
データベース中の各ロールバック・セグメントについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
データベース中の各ロールバック・セグメントについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
データベースのセグメントについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
Oracle Databaseの状態についての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
セッションについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※3 |
× |
||
セッション・イベントについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
セッション・イベントについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
すべてのアクティブ・セッションのI/Oについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※3 |
× |
||
インスタンスの各セッションおよびパフォーマンス・インジケーターについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※3 |
× |
||
セッションについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
インスタンスの各セッションおよびパフォーマンス・インジケーターについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※3 |
× |
||
セッションの待機についての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
システム・グローバル・エリア(SGA)についての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※3 |
○※7 |
||
共有カーソル・キャッシュについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
共有サーバについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
共有サーバについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
データベース中のソート・セグメントについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
データベース中のソート・セグメントについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
共有カーソル・キャッシュにあるカーソルのSQLテキストについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
設定された制限を超えるリソース要件を持つSQLステートメントのSQLテキストについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
SQL*Net Listenerについての状態および概要についての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
設定済みの各リスナーについての状態および概要についての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※5 |
× |
||
インスタンス中の待機イベントごとのシステム・レベルについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
インスタンス中の待機イベントごとのシステム・レベルについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
セッションのメトリック情報。 |
○ |
× |
× |
||
インスタンスを開始してからのキー・パフォーマンス・インジケーターについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※3 |
○※4 |
||
インスタンスを開始してからのキー・パフォーマンス・インジケーターについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※3 |
○※4 |
||
システム全体のすべてのセッションについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
データ収集時にそのセッションによってアクセスされたテーブルについて,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
データベース中のテーブルスペースについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※5 |
○※6 |
||
テーブルスペースのフラグメンテーションについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※5 |
× |
||
データベース中のテーブルスペースについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※5 |
× |
||
トランザクションについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※5 |
× |
||
トランザクションについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※5 |
× |
||
トランザクション・ロックについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
○※5 |
× |
||
Oracle Database上にあるコア・コンポーネントのバージョン番号についての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 |
○ |
× |
× |
||
Database Link |
PD_PDDL |
予約レコードのため使用できない。 |
× |
× |
× |
Ping Activity Interval |
PI_PIPP |
× |
× |
× |
|
SQL*Net Handler |
PD_PDNH |
× |
× |
× |
- (凡例)
-
○:サポートする
×:サポートしない
- 注※1
-
Oracle Database 12c Release 1以前およびOracle Database 12c Release 2の非CDB構成の場合は,参照してください。
- 注※2
-
OracleのCDB構成は,Oracle Database 12c Release 2からサポートしています。Oracle Database 12c Release 1ではサポートしていません。
- 注※3
-
監視するPDBおよびデータベースインスタンスで共通のパフォーマンスデータを収集します。
- 注※4
-
すべてのPDBとルート・コンテナ(CDB$ROOT)およびデータベースインスタンスで共通のパフォーマンスデータを収集します。
- 注※5
-
監視するPDBのパフォーマンスデータを収集します。
- 注※6
-
監視するルート・コンテナ(CDB$ROOT)のパフォーマンスデータを収集します。
- 注※7
-
ルート・コンテナ(CDB$ROOT)を監視する場合,監視ユーザーにより収集範囲は次のようになります。
-
Oracleの管理アカウント(sysおよびsystem)を使用する場合
すべてのPDBとルート・コンテナ(CDB$ROOT)およびデータベースインスタンスで共通のパフォーマンスデータを収集します。
-
共通ユーザーを使用する場合
監視するルート・コンテナ(CDB$ROOT)およびデータベースインスタンスで共通のパフォーマンスデータを収集します。
なお,収集範囲の違いは,監視ユーザーがPDBのパフォーマンス・データを収集するかの設定によります。設定方法の詳細については,Oracleのマニュアルを参照してください。
-