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JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


5.3 案件のステータスの検討

5.2 対象システム,プロセスの決定と体制作り」の表5-2のような運用の検討結果を基に,案件の処理状況を示すステータスについて検討します。JP1/Service Supportでは,通常使用する8種類のステータスのほかに,ユーザー拡張用のステータスも用意しています。また,ステータスはユーザーの運用に合わせて次のカスタマイズができます。

運用に合わせてカスタマイズを検討してください。ステータスのカスタマイズは,プロセスやプロセスワークボードごとに,[ステータス管理]画面から行います。ステータスをカスタマイズする手順については,「9.11 ステータスのカスタマイズ」を参照してください。

ステータスをカスタマイズする上で検討が必要な項目について,「5.3.1 通常使用するステータスをカスタマイズする場合」,「5.3.2 ユーザー拡張用のステータスをカスタマイズする場合」,および「5.3.3 ステータスの設定をカスタマイズする場合」で説明します。

注意事項
  • ほかのステータスと同じステータス名称を設定するとエラーとなるため,名称は一意である必要があります。

  • メイン画面(案件状況)での案件状況の確認に影響が出るため,「受付(ステータスID:JIMSD_STAT_INQUIRY)」や「クローズ(ステータスID:JIMSD_STAT_CLOSE)」など,通常使用するステータスは,完全に意味の異なる名称に変更しないでください。

  • メイン画面(案件状況)での案件状況の確認のために集計されている案件は,ステータスIDで特定されています。例えば,ユーザー拡張用のステータスで新たに「審議中」というステータスを作成しても,「審議中」の案件としては集計されません。

  • ステータスの名称を変更した場合は,案件情報インポートコマンドに影響が出るため,コードマッピングファイルもあわせて変更する必要があります。詳細については,「13. 定義ファイル」の「コードマッピングファイル(jp1imss_itemimport_codemap.conf)」を参照してください。

  • ステータスをカスタマイズする場合は,案件をどう処理していくかの処理ルートや案件へのアクセス権などについても考慮する必要があります。案件を処理していくための体制作りの段階で,ステータスをカスタマイズするかどうか検討してください。体制作りの検討については,「5.2 対象システム,プロセスの決定と体制作り」を参照してください。

〈この節の構成〉