18.6 FAQ
WindowsホストのJP1/Power Monitorを運用する場合によく寄せられる質問と,それに対する回答を次に示します。
- Q1:ホストの稼働中またはホストのシャットダウン中に予期せぬ停電があった場合,ホストの電源は,どうなりますか?
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ご使用のホストの電源制御装置またはハードウェア仕様によって異なります。停電から復旧したあとにホストへの電源供給が再開されるかどうかについては,ご使用の電源制御装置のハードウェアおよびソフトウェアの仕様を確認してください。
バックアップ電源を搭載していない電源制御装置の場合,停電と同時にホストの電源がオフになりますので注意してください。
- Q2:ホストをシャットダウンする時刻をJP1/Power Monitorのスケジュールで設定していますが,その時刻に到達する前に予期せぬ停電があった場合,停電復旧後のスケジュールは,どうなりますか?
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ご使用の電源制御装置の仕様によって異なります。仕様については,ご使用の電源制御装置のハードウェアマニュアルなどを参照して確認してください。
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停電から復旧したあとに,ホストへの電源供給が自動的に再開される電源制御装置の場合
ホストをシャットダウンする時刻が,停電から復旧した時刻以降に設定されている場合,設定した時刻にホストはシャットダウンされます。
停電中スケジュールのシャットダウン時刻に到達した場合,その設定は無効になります。停電から復旧したあとに電源供給が再開されると,次のシャットダウン時刻までホストの電源はオンのままとなります。
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停電から復旧したあとに,ホストへの電源供給が自動的に再開されない電源制御装置の場合
手動またはマネージャーホストからホストの電源をオンにしてください。
ホストをシャットダウンする時刻が,電源供給再開以降に設定されている場合,設定した時刻にホストはシャットダウンされます。
停電中スケジュールのシャットダウン時刻に到達した場合,その設定は無効になります。電源供給が再開されると,次のシャットダウン時刻までホストの電源はオンのままとなります。
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- Q3:システム時刻がずれてきたため,時刻の補正を考えています。システム時刻を変更する場合,どのような処理が必要ですか?
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JP1/Power Monitorの運用中に,日をまたがない程度にシステムの時刻を変更する手順を,時刻を進める場合と時刻を戻す場合に分けて説明します。
なお,時刻を合わせるために,ホストのシステム時刻を,NTP(Network Time Protocol)などで少しずつ変更する場合,手順に示しているサービスの停止は必要ありません。NTPなどで時刻を合わせる場合は,同一時刻が発生しないようにミリ秒単位で補正してください。
・システムの時刻が遅れているため,時刻を進める場合
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JP1/Base Control ServiceおよびJP1/Power Monitorのサービスを停止する。
JP1/Base Control Serviceのサービス起動管理機能を使用している場合,起動されるサービスも停止してください。詳細は,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
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システムの時刻を変更する。
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JP1/Base Control ServiceおよびJP1/Power Monitorのサービスを起動する。
・システムの時刻が進んでいるため,時刻を戻す場合
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JP1/Base Control ServiceおよびJP1/Power Monitorのサービスを停止する。
JP1/Base Control Serviceのサービス起動管理機能を使用している場合,起動されるサービスも停止してください。詳細は,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
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システムの時刻を変更する。
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システムの時刻が変更前の時刻になるまで待ち,変更前の時刻に達したら,JP1/Base Control ServiceおよびJP1/Power Monitorのサービスを起動する。
例えば,手順2.で「02:00」を「01:00」に戻した場合,システムの時刻が「02:00」になってから,JP1/Base Control ServiceおよびJP1/Power Monitorのサービスを起動します。
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- Q4:電源制御装置を使用していますが,予定外の時刻にホストが起動しました。
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電源制御装置によっては,ホストの停止から起動までの時間に制限がある場合があります。このような電源制御装置を使用している場合,ホストの停止から起動までの間隔が上限を超える設定をすると,予定外の時刻にホストが起動してしまうことがあります。このような場合は,停止から起動までの時間が上限を超えないように設定するか,途中で一時的に電源をオンにするなどの設定をする必要があります。
停止から起動までの間隔で設定できる値については,各電源制御装置のマニュアルを参照してください。
- Q5:エージェントホストを電源オフできません。また,エージェントホストの状態が正しく表示されません。
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以下の設定を確認してください。
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マネージャーホストで設定されているエージェントホスト名が正しく設定されていないことが考えられます。
エージェントホスト名が正しく設定されているか確認してください。エージェントホスト名とはエージェントホスト側のJP1/Baseのイベントサーバ名のことです。イベントサーバ名がFQDN形式で設定されている場合は,FQDN名が設定しているか確認してください。
デフォルトのイベントサーバ名が設定されている場合は,デフォルトのイベントサーバ名(hostnameコマンドで返されるホスト名)を設定しているか確認してください。JP1/Baseのイベントサーバ名は,大文字と小文字が区別されますので注意してください。
JP1/Baseのイベントサーバ名については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
hostnameコマンドで返されるホスト名とイベントサーバ名が一致していなければ正しく運用できませんので,エージェントホスト側の設定で同じ名前で登録されているか確認してください。
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エージェントホストで,マネージャーホスト名を正しく設定していないことが考えられます。
マネージャーホスト名を正しく設定しているか確認してください。マネージャーホスト名とは,マネージャーホスト上のJP1/Baseのイベントサーバ名です。
イベントサーバ名をFQDN形式で設定している場合は,FQDN形式名で設定しているか確認してください。
JP1/Baseのイベントサーバ名は,大文字と小文字を区別しますので注意してください。
また,JP1/Baseのイベントサーバ名については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
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- Q6:JP1/Power Monitorで電源制御をしているホストのホスト名またはIPアドレスを変更した場合,関連して変更が必要な定義がありますか?
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自ホストのホスト名またはIPアドレスを変更する場合は,次に示す手順で行ってください。
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次のサービスが起動中であれば停止する。
・JP1/PW Manager Serviceサービス
・JP1/PW Agent Serviceサービス
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JP1/Baseのサービスを停止する。
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自ホストのホスト名またはIPアドレスを変更する。
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jp1hosts2(jp1hosts)情報,hostsファイルなどに古いホスト名・IPアドレスが設定されている場合,新しいホスト名・IPアドレスで再設定する。
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JP1/Baseのサービスを起動する。
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手順1で停止したサービスを起動する。
- 注意事項
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上記以外の場合でも,JP1/Baseのサービスを停止・起動する必要がある場合は,JP1/PW Manager Serviceサービス,またはJP1/PW Agent Serviceサービスも停止・起動してください。
JP1/Power Monitorで変更が必要な定義を次に示します。
なお,電源制御装置によっては,これ以外に電源制御装置を制御するための定義の修正が必要となる場合がありますので,「5.3 電源制御装置を使用する場合の設定」も参照してください。
自ホストの電源を制御する場合
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自ホストのホスト名またはIPアドレスを変更した場合
JP1/Power Monitorで設定する個所はありません。
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[ジョブネット監視ホストの詳細]ダイアログボックスに設定している論理ホスト名を変更する場合
[環境設定]ダイアログボックスの[自ホスト実行中ジョブ(ジョブネット)の監視]で[ジョブネットの終了を待つ]を選択している場合,次に示す手順で行ってください。
1. [一覧]ボタンをクリックして,論理ホスト名を再設定する。
jpwenvsetコマンドの-jオプションでも再設定できます。
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[監視ホストの詳細]ダイアログボックスに設定している監視対象ホストのホスト名またはIPアドレスを変更する場合
[環境設定]ダイアログボックスの[他ホストの監視]の[他ホストが終了するまで待つ]を選択している場合,次に示す手順で行ってください。
1. 監視対象ホストのホスト名を変更する場合,[一覧]ボタンをクリックして監視対象ホストのホスト名を再設定する。
jpwenvsetコマンドの-aオプションでも再設定できます。
2. 監視対象ホストのIPアドレスが解決できるか,pingコマンドなど※で確認する。
注※
環境設定パラメーターJP1PW_USE_JP1HOSTSに「yes」が設定されている場合は,jp1pingコマンドで確認してください。
他ホストの電源を制御する場合
エージェントホストまたはマネージャーホストのホスト名およびIPアドレスを変更した場合,エージェントホスト・マネージャーホスト間で相互にIPアドレスが解決できるか,pingコマンドなど※で確認してください。
注※
JP1/Baseのイベントサーバ設定ファイルのremote-serverパラメーターに「<jp1hosts2>」が設定されている場合は,jp1pingコマンドで確認してください。
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マネージャーホストのホスト名を変更した場合
マネージャーホストでの設定
物理ホストのホスト名を変更する場合,JP1/Power Monitorで設定する個所はありません。
論理ホスト名を変更する場合は,論理ホストの設定を削除してから,再度セットアップしてください。論理ホストの削除,セットアップの手順は,「7.3 クラスタ運用の環境設定(Windowsホスト)」を参照してください。
エージェントホストでの設定
[マネージャーの設定]ダイアログボックスで設定されているマネージャーホスト名を変更し,JP1/PW Agent Serviceサービスを再起動してください。
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エージェントホストのホスト名を変更した場合
マネージャーホストでの設定
[マネージャー-リモート電源連携]ウィンドウで設定されているエージェントホスト名を再設定してください。
エージェントホストでの設定
JP1/Power Monitorで設定する個所はありません。
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エージェントホストまたはマネージャーホストのIPアドレスを変更した場合
JP1/Power Monitorで設定する個所はありません。
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- Q7:マネージャーホストとエージェントホストの間にファイアウォールがある場合,エージェントホストの電源を操作するにはどうしたらよいですか?
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JP1/Power Monitorでエージェントホストの電源を操作したい場合
JP1/Power Monitorでエージェントホストの計画終了や強制終了をする場合,マネージャーホストとエージェントホストの間でJP1/Base Eventサービスがファイアウォールを透過して使用できるように設定する必要があります。詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。しかし,これだけの設定では,電源オンや強制電源オフなどのように,エージェントホストに接続されている電源制御装置を直接制御してホストを起動・終了することはできません。エージェントホストの電源オンや強制電源オフをする場合は,電源制御装置を制御するソフトウェアがファイアウォールを透過して使用できるように設定する必要があります。詳細については,ご使用のソフトウェアのマニュアルを参照するか,またはソフトウェアの製造元にお問い合わせください。
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JP1/AJS3のジョブネットの電源制御アクションジョブでエージェントホストの電源を操作したい場合
例えば,ローカル電源制御アクションジョブを使用してエージェントホストの電源を操作したい場合,電源オフしたいエージェントホストを実行ホストとしたローカル電源制御アクションジョブをジョブネットに設定します。また,マネージャーホストおよびエージェントホスト両方のJP1/BaseおよびJP1/AJS3で,ファイアウォールを透過した通信ができるように設定する必要があります。詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」およびマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編)」を参照してください。さらに,エージェントホストの計画終了や強制終了だけでなく,電源オンや強制電源オフしたい場合,エージェントホストの電源制御装置を制御するソフトウェアがファイアウォールを透過して使用できるように設定する必要があります。詳細については,ご使用のソフトウェアのマニュアルを参照するか,またはソフトウェアの製造元にお問い合わせください。
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- Q8:JP1/AJS3のジョブネットを利用して自ホストの電源をオフしたあとに計画的に電源をオンするには,どうしたらよいですか?
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JP1/AJS3のジョブネットで自ホストの電源を操作する場合,次回電源投入時刻を指定できません。自動的に電源オンしたい場合は,自ホストのJP1/Power Monitorのスケジュールで次回電源投入時刻をあらかじめ設定してください。
- Q9:クラスタシステムで運用していますが,実行系のホストで自ホストの終了ができません。
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以下の二つの条件を満たす場合,JP1/Power Monitorが終了できなくなります。
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論理ホスト上のJP1/AJS3の終了を待ってから,JP1/Power Monitorを終了するように設定している
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クラスタソフトが異常を検知した時,すぐに待機系へ系を切り替えず,実行系でJP1/AJS3を再起動するように設定している
これは,JP1/Power MonitorによるJP1/AJS3の終了を,クラスタソフトがJP1/AJS3の異常と判断して,JP1/AJS3を再起動させてしまうためです。JP1/AJS3が再起動するため,ホストの終了条件が成立せず,ホストの電源がオンのままになります。
クラスタ運用しているホストで自ホストの電源のオン・オフをする場合,異常検出時には,実行系ホストでJP1/AJS3を再起動するのではなく,待機系に系を切り替えるようにクラスタソフトを設定してください。
もしも,これらの条件によって自ホストの終了ができない場合には,以下の手順を実行してください。
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自ホスト上のクラスタを停止する
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aompwconコマンドを実行し,自ホストのシャットダウンまたは再起動を行う
aompwcon /fまたはaompwcon /f /r
上記の手順で,JP1のサービスの安全な停止シーケンスを実行してから,ホストの終了が実行できます。
なお,上記手順2.を実行してもホストが終了しない場合には,以下の手順によりホスト終了を実行してください。
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物理ホスト上のJP1/AJS3を停止する
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Windowsの場面([スタートメニュー]−[シャットダウン])から,ホストの終了を実行する
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- Q10:自ホストをJP1/AJS3のジョブネットの終了を待ってから終了していますが,ジョブネットの終了に時間がかかるため,システムのシャットダウン処理が開始されません。自ホストを強制的に終了させたい場合にはどうしたらよいですか?
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JP1/AJS3が終了するまで自ホストは終了しません。
次のどちらかの方法で自ホストを強制終了してJP1/AJS3を強制的に終了させてください。
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スケジュールで終了させる場合
自ホストのJP1/Power Monitorのスケジュールに,強制終了の開始時刻をあらかじめ設定しておいてください。
開始時刻に自ホストが強制終了を開始します。
スケジュールを設定する詳細については,「8.1.1 日付と時刻を設定する」を参照してください。
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直ちに終了させる場合
aompwconコマンドを実行してください。直ちに自ホストが強制終了を開始します。すでに計画終了中の場合は,この方法で強制終了を開始してください。計画終了中にスケジュールの変更操作はできません。
aompwconコマンドの詳細については,「15. コマンド」の「aompwcon(Windows限定)」を参照してください。
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- Q11:マネージャーホスト,エージェントホストで,異なるバージョンのJP1/Power Monitorを混在させることは可能ですか?
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可能です。例えば,マネージャーホストにJP1/Power Monitor 11-00を使用し,エージェントホストにJP1/Power Monitor 10-00を使用できます。また,その逆も可能です。
JP1/Power Monitor 11-00より前のバージョンのJP1/Power Monitorをインストール・セットアップする場合は,各バージョンに対応したJP1/Power Monitorのマニュアルを参照してください。
なお,使用できるJP1/Power Monitorの機能は,下位バージョンがサポートしている範囲となります。
- Q12:自ホストを他ホストが終了するまで待ってから終了したいのですが,自ホストと他ホストの間にファイアウォールがある場合,ファイアウォールに設定は必要ですか?
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プロトコル「ICMP」が透過できるように設定してください。
Power Monitorはパケットの送受信により他ホストを監視します。
このため,あらかじめファイアウォールに透過できるプロトコルを設定する必要があります。
詳細な設定方法はご使用のファイアウォールのマニュアルを参照してください。
- Q13:SVPボードと連携した電源連携機能を使用している環境でSVPボードを交換する場合,JP1/Power Monitorとしてどのような作業が必要ですか?
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SVPボードを交換する場合の,JP1/Power Monitorとしての手順を説明します。
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[環境設定]ダイアログボックスの[使用プログラム名]を「なし」に変更する。
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SVPボードを交換する。
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交換後,[環境設定]ダイアログボックスの[使用プログラム名]に「SYSTEM MANAGER」を選択し,必要に応じて計画終了オプションを設定する。
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- Q14:JP1/Power Monitorを運用しているホストのシステムの日時を変更して,そのまま継続して運用する場合,必要な操作はありますか?
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スケジュールが設定された状態でシステムの日時を変更した場合,JP1/Power Monitorのシステム内で矛盾を検知し,正常に動作しない場合があります。次に示す手順で変更してください。
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JP1/Base Control ServiceおよびJP1/Power Monitorのサービスを停止する。
JP1/Base Control Serviceのサービス起動管理機能を使用している場合,起動されるサービスも停止してください。詳細は,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
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[カレンダー設定]ダイアログボックスを開き,運休日を含めてスケジュール情報をすべて削除する。
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[カレンダー設定]ダイアログボックスを閉じる。
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Pwrootフォルダ直下にある二つの.schファイルを削除し,カレンダー情報を初期化する。
ファイル名
AOMWKINF.SCH
AOMSPINF.SCH
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現在の日時に戻してシステムを再起動する。
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[カレンダー設定]ダイアログボックスを開き,再度スケジュールを設定する。
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- Q15:計画終了処理または強制終了処理が完了したあと,シャットダウン処理が開始される直前に任意のコマンドまたはバッチファイルを実行したいのですが,どうしたらよいですか?
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JP1/Baseの起動管理機能であるサービスの終了順序制御を使用します。JP1/Baseの起動順序定義ファイルのパラメーター「StopReadyCommand=」に,任意のコマンドまたはバッチファイルを設定してください。
起動順序定義ファイルの詳細な設定方法については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
- Q16:バックアップおよびリカバリーを実行する場合,どのような作業が必要ですか?
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次の手順で実行してください。採取したバックアップ情報は,情報を採取したホストにリカバリーすることを前提としています。なお,実行中の操作ミスによる破壊は保証の対象外となります。
バックアップ操作
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JP1関連のサービスをすべて停止する。
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JP1/Power Monitorのインストールフォルダの下のPWROOTフォルダをワークフォルダへ退避する。
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次のレジストリーキー位置の内容を,すべてワークフォルダへ退避する。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\HITACHI\JP1POWERMONITORキー直下
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jbsgetcnfコマンドを実行してJP1共通定義情報を退避する。
jbsgetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
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aomschbkコマンドを実行して,スケジュールデータを退避する。
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hostsファイルとservicesファイルを退避する。
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jp1hosts2情報を設定している場合,jbshosts2exportコマンドを実行して,jp1hosts2情報を退避する。
jbshosts2exportコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
リカバリー操作
リカバリーを実行する前に,現在の状態をバックアップしてください。
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JP1関連のサービスをすべて停止する。
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退避したPWROOTフォルダの内容を,ワークフォルダからJP1/Power Monitorのインストールフォルダへ回復する。
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退避したレジストリーの設定をワークフォルダから回復する。
なお,テスト等で追加されたレジストリーの情報(キーまたは値)が退避したレジストリーにない場合,上書きされずに残るおそれがあります。このため,リカバリー後のレジストリーと退避したレジストリーのコンペアを採取して,リカバリー後のHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\HITACHI\JP1POWERMONITORキー直下に,退避したレジストリーにはないレジストリーの情報がある場合は,該当の情報を必ず削除してください。
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jbssetcnfコマンドを実行してJP1共通定義情報を回復する。
jbssetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
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hostsファイルとservicesファイルを回復する。
hostsファイルとservicesファイルについて,現在のファイルと退避したファイルの内容を比較し,必要な情報を再設定してください。
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aomschrsコマンドを実行してスケジュールデータを回復する。
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jbshosts2importコマンドを実行してjp1hosts2情報を回復する。
jbshosts2importコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
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システムを再起動する。
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- Q17:他ホストのオン・オフをしますが,複数のホスト名で1つのIPアドレスが求まる環境で運用する場合,注意事項はありますか?
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JP1/Power Monitorは,プライマリホストを自ホストと認識して通信します。プライマリホストで登録されたホスト名で運用するように,JP1/Power Monitorをセットアップしてください。
- Q18:BladeSymphony上の各ブレードで電源を自動的にオン・オフすることは可能ですか?
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BladeSymphony上の各ブレードは個々に電源カレンダーを持っていないため,自ホストの電源を自動的にオンできません。そのため,次のように運用します。
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JP1/ServerConductorを使用して電源制御する場合
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BladeSymphony上の各ブレードにJP1/Power Monitor,JP1/ServerConductor/Agent,およびJP1/ServerConductor/Advanced Agentをインストールする。
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JP1/ServerConductor/Blade Server ManagerインストールサーバにJP1/Power MonitorおよびJP1/AJS3をインストールする。
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各ブレードをエージェントとしてセットアップする。
セットアップについては,「5.2 他ホストを起動・終了する場合」,「5.3.2 JP1/ServerConductorを使用する場合の設定」および「5.3.3 JP1/ServerConductor/Blade Server Managerとの仮想化サーバ管理を含む連携機能を使用する場合の設定」を参照してください。
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JP1/AJS3の「リモート電源制御」アクションジョブで,各ブレードのオン・オフをスケジュール実行する。
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Hitachi Compute Systems Managerを使用して電源制御する場合
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BladeSymphony上の各ブレードにJP1/Power Monitorをインストールする。
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JP1/Power MonitorマネージャーとHitachi Compute Systems ManagerのCLIを同一のサーバにインストールする。
Hitachi Compute Systems Manager管理サーバとは別々のサーバでも問題ありません。
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各ブレードをエージェントとしてセットアップする。
セットアップについては,「5.2 他ホストを起動・終了する場合」,および「5.3.1 Hitachi Compute Systems Managerを使用する場合の設定」を参照してください。
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JP1/AJS3の「リモート電源制御」アクションジョブで,各ブレードのオン・オフをスケジュール実行する。
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- Q19:設定した電源投入時刻に,ホストが起動しませんでした。
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前回電源をオフにしたときに電源投入時刻が統合トレースログに出力されているかどうかを,統合トレースログを参照して確認してください。
統合トレースログに電源投入時刻が出力されていなかった場合は,[カレンダー設定]画面で,ホストが起動しなかった日が運休日に設定されていないか確認してください。
- Q20:エージェントホストの電源制御装置の種別を「AMT」「WOL」にしている環境で,エージェントホストが起動または停止しませんでした。
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- ・種別が「AMT」の場合
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次のことを確認してください。
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マネージャーホストの[エージェントホストの設定]ダイアログボックスで,IPアドレス,またはユーザ名が正しいか
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Windowsファイアウォールが有効になっているホスト上で,Windowsファイアウォールの例外リストに,AMTが使用するポート番号「16992」が登録されているか
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- ・種別が「WOL」の場合
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次のことを確認してください。
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マネージャーホストの[エージェントホストの設定]ダイアログボックスで,IPアドレス,サブネットマスク,またはMACアドレスが正しいか
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servicesファイルに「jp1pw-wol」のUDPポートが指定されていること,および設定が正しいか
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Windowsファイアウォールが有効になっているホストの場合は,servicesファイルの設定をしたあと,Windowsファイアウォールの例外リストに登録しているか
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- Q21:「KAVP19991-Z Log MessageDLL read error.」※というメッセージが出力されました。
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「JP1/Power Monitorインストール先フォルダ\bin」以下のファイルが壊れている,またはアクセス権限がない可能性があります。
次のコマンドを実行した出力結果をテキストファイルに保存してください。
cd "<JP1/Power Monitorインストール先フォルダ>\bin" dir /A /S cacls *
上記の出力結果に加え,資料採取ツールを実行して資料を採取し,システム管理者に連絡してください。
- 注※
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メッセージIDのZはE,W,I,Qのどれかになります。