Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Power Monitor


5.3.2 JP1/ServerConductorを使用する場合の設定

JP1/ServerConductorを使用して,SVPボード(機能)を持ったHA8000やBladeSymphonyを制御する場合の設定手順および注意事項について説明します。

注意事項

JP1/Power Monitorの次のメジャーバージョン(13-00以降)では,JP1/ServerConductorとの連携は非サポートとする予定です。

そのため,Hitachi Compute Systems Managerやその他の電源制御装置への移行を検討してください。

〈この項の構成〉

(1) 自ホストまたはエージェントホストの設定

BladeSymphony以外のサーバの場合とBladeSymphonyの場合で分けて説明します。なお,BladeSymphony上では,自ホストの電源を自動的にオンにする連携は対象外です。

BladeSymphony以外のサーバの設定

  1. ホストにSVPボード(機能)を組み込む。

    組み込み方法については,製品のマニュアルを参照してください。

  2. JP1/ServerConductor/Agent,およびJP1/ServerConductor/Advanced Agentをインストールし,SVPボード(機能)などの環境設定をする。

    JP1/ServerConductorのインストールおよび環境設定については,JP1/ServerConductorのマニュアルを参照してください。

  3. JP1/Power Monitorをインストールしたあとに,「JP1/ServerConductorインストール先フォルダ\Program」の下に,「msvcrt.dll」,「mfc42.dll」,「mfc70.dll」,「msvcr70.dll」,「msvcr80.dll」および「mfc80.dll」のファイルがあるか確認する。

    ある場合は,これらのファイルを「JP1PWパス¥bin」にコピーしてください。

    ファイルをコピーするときは,次のサービスおよび画面を終了してください。

    • JP1/BaseおよびJP1/Power Monitorのサービス

    • JP1/Power Monitorの画面

  4. 環境設定をしたあと,JP1/ServerConductorを起動して,正常に制御できるかどうか確認する。

  5. [電源制御装置の設定]ダイアログボックスは設定しない。

    JP1/ServerConductorと連携する場合,設定する必要はありません。

  6. [環境設定]ダイアログボックスで,使用プログラム名と計画終了オプションを設定する。

    [使用プログラム名]で[SYSTEM MANAGER]を選択します。

BladeSymphonyサーバの設定

  1. ネットワークの設定を含むハードウェアの設定をする。

    組み込み方法については,製品のマニュアルを参照してください。

  2. JP1/ServerConductorをインストールし,環境設定をする。

    JP1/ServerConductor/Server AgentおよびJP1/ServerConductor/Advanced Agentをインストールします。インストールおよび環境設定の方法については,JP1/ServerConductorのマニュアルを参照してください。

  3. [電源制御装置の設定]ダイアログボックスの設定をする。

    設定する内容で注意する項目を示します。

    [自ホスト電源制御コマンド]

    電源制御装置を使用しないでホストを制御するコマンドを設定

    注※

    電源制御装置を使用しないでホストを制御するコマンドの仕様については,「5.1.8(1)(b) 電源制御装置を使用しないでホストを制御するコマンドを設定する」を参照してください。

  4. [環境設定]ダイアログボックスで,使用プログラム名と計画終了オプションを設定する。

    [使用プログラム名]は手順3で登録した制御装置種別を選択します。

  5. 設定したあと,正常に制御できるかどうか,動作を確認する。

(2) JP1/ServerConductorのマネージャーサービスホストの設定

マネージャーホストからエージェントホストを制御する場合,マネージャーホストとエージェントホストのほかに,JP1/ServerConductorのマネージャーサービスホストが必要です。

JP1/ServerConductorのマネージャーサービスホストは,JP1/Power Monitorのマネージャーホストと同じホストでもかまいません。

注意事項

JP1/Power Monitorのエージェントホストと同じホストにしないでください。JP1/ServerConductorのマネージャーサービスホストが停止すると,JP1/ServerConductorと連携したエージェントホストが操作できなくなります。

  1. JP1/ServerConductor/Blade Server Managerをインストールする。

    JP1/ServerConductor/Blade Server Managerのマネージャーサービスをインストールします。

  2. JP1/ServerConductor/Blade Server Managerの環境設定をする。

    これらの設定方法については,JP1/ServerConductorのマニュアルを参照してください。

(3) マネージャーホストの設定

  1. ホストにLANボードを組み込み,ネットワークの設定をする。

  2. JP1/ServerConductorをインストールし,環境を設定する。

    JP1/ServerConductor/Blade Server Managerのコンソールサービスをインストールしてください。エージェントホストを制御するには,インストール後に環境設定が必要です。

    JP1/ServerConductorのインストールおよび環境設定については, JP1/ServerConductorのマニュアルを参照してください。

  3. JP1/ServerConductorのコンソールサービスを起動する。

    JP1/ServerConductorのコンソールサービスを起動したあと,次の点を確認してください。

    • 制御したいホストが認識されているか

    • 制御したいホストに対して起動・終了が正しく実行できるか

  4. Windowsの「Services」ファイルに次の記述を追加する。

    jp1aomsvpcntl XXXXX/tcp #JP1/PW SVP REMOTE CONTROL

    XXXXX」には,任意の値を指定してください。ほかで指定されている値と同じ値にならないようにしてください。「jp1aomsvpcntl」は,すべて半角小文字で記述してください。「jp1aomsvpcntl」の最後の「l」は,小文字の「L」です。

ここから先は,JP1/Power Monitorをインストールしてから設定してください。

  1. JP1/ServerConductor/Blade Server Managerインストール先フォルダ\Program」に格納されている「SvmcomMgr.dll」「mfc80.dll」および「msvcr80.dll」を「JP1PWパス\bin」にコピーする。

    ファイルをコピーするときは,次のサービスおよび画面を終了してください。

    • JP1/BaseおよびJP1/Power Monitorのサービス

    • JP1/Power Monitorの画面

  2. コマンドプロンプトで,JP1/Power Monitorをインストールしたフォルダにカレントディレクトリを移動する。

  3. RmPtEtr.exe -rを実行してホストを再起動する。

  4. [電源制御装置の設定]ダイアログボックスは設定しない。

    この手順でJP1/ServerConductorと連携する場合,設定する必要はありません。

  5. [エージェントホストの設定]ダイアログボックスの設定をする

    設定する内容で注意する項目を示します。

    [種別]

    [SVP]

    [パスワード]

    JP1/ServerConductorのマネージャーサービスにログインするためのアドミニストレーターのパスワード

    [電源制御装置のアクセス方法]

    「LAN」

    [IPアドレス]

    JP1/ServerConductorのマネージャーサービスホストのIPアドレスを設定します。

    注意事項

    SVPボード(機能)のIPアドレスではありませんので,注意してください。

    [機器番号]

    設定は不要

    [コミュニティ名]

    設定は不要