Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Power Monitor


5.3.3 JP1/ServerConductor/Blade Server Managerとの仮想化サーバ管理を含む連携機能を使用する場合の設定

JP1/ServerConductor/Blade Server Managerのscbsmcmdコマンドを使用して,エージェントホスト(物理サーバまたは仮想化サーバ)を制御する場合の設定手順および注意事項について説明します。

注意事項

JP1/Power Monitorの次のメジャーバージョン(13-00以降)では,JP1/ServerConductorとの連携は非サポートとする予定です。

そのため,Hitachi Compute Systems Managerやその他の電源制御装置への移行を検討してください。

〈この項の構成〉

(1) エージェントホストの設定

エージェントホストが物理サーバの場合は,「5.3.2(1) 自ホストまたはエージェントホストの設定」を参照してください。

ここでは,エージェントホストがVMゲストの場合について,説明します。なお,VMゲスト上では,自ホストの電源を自動的にオンにする連携は対象外です。

  1. VMゲストの場合,ネットワークの設定を含めたハードウェアの設定をする。

    ハードウェアの設定方法については,製品のマニュアルを参照してください。

  2. 必要に応じて,仮想化プラットフォームの設定をする。

    VMwareやHyper-Vの設定方法については,製品のマニュアルを参照してください。

    VMゲストの場合,JP1/ServerConductor/AgentおよびJP1/ServerConductor/Advanced Agentのインストールは不要です。JP1/ServerConductorで制御するための環境設定については,JP1/ServerConductorのマニュアルを参照してください。

    補足事項

    VMゲスト(VMwareやHyper-Vによって提供される仮想的な環境上の仮想化サーバ)を制御する場合は,VMゲストの識別名を半角8文字以内で設定します。

  3. [電源制御装置の設定]ダイアログボックスの設定をする。

    設定する内容で注意する項目を示します。

    [自ホスト電源制御コマンド]

    電源制御装置を使用しないでホストを制御するコマンドを設定

    注※

    電源制御装置を使用しないでホストを制御するコマンドの仕様については,「5.1.8(1)(b) 電源制御装置を使用しないでホストを制御するコマンドを設定する」を参照してください。

  4. [環境設定]ダイアログボックスで,使用プログラム名と計画終了オプションを設定する。

    [使用プログラム名]は手順3で登録した制御装置種別を選択します。

  5. 設定したあと,正常に制御できるかどうか,動作を確認する。

(2) JP1/ServerConductorのマネージャーサービスホストの設定

5.3.2(2) JP1/ServerConductorのマネージャーサービスホストの設定」を参照してください。

必要に応じて,仮想化プラットフォームの設定をしてください。VMwareやHyper-Vの設定方法については,製品のマニュアルを参照してください。

(3) マネージャーホストの設定

  1. ホストにLANボードを組み込み,ネットワークの設定をする。

  2. JP1/ServerConductorをインストールし,環境を設定する。

    JP1/ServerConductor/Blade Server Managerのコンソールサービスをインストールしてください。エージェントホストを制御するには,インストール後に環境設定が必要です。

    JP1/ServerConductorのインストールおよび環境設定については,JP1/ServerConductorのマニュアルを参照してください。

  3. JP1/ServerConductorのコンソールサービスを起動する。

    JP1/ServerConductorのコンソールサービスを起動したあと,次の点を確認してください。

    • 制御したいホストが認識されているか

    • 制御したいホストに対して起動・終了が正しく実行できるか

  4. JP1/Power Monitor用の連携コマンドを作成する。

    JP1/Power Monitor用の連携コマンドの作成方法については,ご使用のJP1/ServerConductorのバージョンに対応したマニュアルを参照してください。

    JP1/Power Monitor用の連携コマンドを作成したら,手動で実行し,正しく動作することを確認してください。

  5. [電源制御装置の設定]ダイアログボックスの設定をする。

    設定する内容で注意する項目を示します。

    [他ホスト電源制御コマンド]

    手順4で作成した連携コマンドのフルパス名

  6. [エージェントホストの設定]ダイアログボックスの設定をする。

    VMゲスト以外のホストを登録する場合とVMゲストを登録する場合に分けて,設定する内容で注意する項目を示します。

    VMゲスト以外のホストを登録する場合

    [種別]

    手順5で登録した[制御装置種別]

    [パスワード]

    設定は不要

    [電源制御装置のアクセス方法]

    「LAN」

    [IPアドレス]

    電源を制御したいエージェントホストのIPアドレスを設定

    [機器番号]

    設定は不要

    [コミュニティ名]

    設定は不要

    VMゲストを登録する場合

    [ホスト名]

    VMゲストで動作しているJP1/BaseのデフォルトのJP1/Baseイベントサーバ名(hostnameコマンドで返されるホスト名)

    [種別]

    手順5で登録した[制御装置種別]

    [パスワード]

    設定は不要

    [電源制御装置のアクセス方法]

    「LAN」

    [IPアドレス]

    電源を制御したいVMゲスト(エージェントホスト)のIPアドレスを設定

    [機器番号]

    設定は不要

    [コミュニティ名]

    電源を制御したいVMゲストの識別名を設定