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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレート開発ガイド 


6.4.4 スクリプトの設定方法について

操作対象の機器のOSに対応した部品を作成するために,スクリプトはOSごとに設定します。スクリプトに定義できるのは,操作対象の機器にあり,その機器で実行できるスクリプトまたはコマンドです。

スクリプトのファイルは,いったん登録したあとでも登録し直すことができます。ファイルを登録し直すと,既存のファイルは上書きされます。

スクリプトの設定方法による差異

スクリプトの設定方法には,作成済みのスクリプトを添付する方法と,スクリプトを直接入力する方法の2種類があります。それぞれの差異を次に示します。

[添付]を選択

zip形式にすることで,複数ファイルや複数フォルダで構成されるスクリプトファイルを登録できます。

ただし,拡張子がzipの圧縮ファイルは,部品をJP1/AOサーバに保存するときにファイル名が変更されます。ファイル名は,OSごとに「windows.zip」,「aix.zip」,「hpux.zip」,「linux.zip」または「solaris.zip」に変更されます。[添付]を選択して登録したファイルは,JP1/AOをWebブラウザーで操作する端末にダウンロードできます。スクリプトを直接入力した場合は,定義したスクリプトファイルをダウンロードできません。

[直接入力]を選択

操作対象の機器で実行するスクリプトの内容を[リモートコマンド編集]ダイアログボックスで直接入力します。スクリプトに定義できるのは,操作対象の機器にあり,その機器で実行できるスクリプトまたはコマンドです。この場合,定義できるスクリプトファイルは1ファイルだけです。保存されるスクリプトの文字セットや改行コードは,操作対象の機器のOSに従って固定となります。

そのため,複数ファイルで構成されるスクリプトファイルを登録したい場合や,任意の文字セットや改行コードを設定したい場合は,[添付]を選択してください。

[スクリプト設定]での設定内容による,ファイルの登録方法,設定される文字セットおよび改行コードの差異を次の表に示します。

表6‒14 スクリプトの設定方法による差異

項目

[添付]を選択

[直接入力]を選択

Windows

AIX,HP-UX,Linux,Solaris

Windows

AIX,HP-UX,Linux,Solaris

単一ファイルの登録

登録できる

登録できる

複数ファイルの登録

登録できる

登録できない

保存されるスクリプトの文字セット

登録ファイルの文字セットが設定される

JP1/AOサーバのOSのデフォルトの文字セット

UTF-8

保存されるスクリプトの改行コード

登録ファイルの改行コードが設定される

CR+LF

LF

スクリプトファイル作成時の注意

スクリプトファイルを作成するときは,次の点に注意してください。

ヒント

コマンドおよびスクリプトを実行する際の戻り値の設定については,「6.4.9 コンテンツ部品の戻り値について」を参照してください。