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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレート開発ガイド 


6.4.10 実行したコマンドまたはスクリプトの戻り値,部品の戻り値,ステップの戻り値の関係について

コマンドまたはスクリプトの戻り値は,基本的にはそのまま部品の戻り値として使用されます。例えば,エージェントレス接続を行って接続先ホスト上でコマンドを実行する部品(コンテンツ部品および汎用コマンド実行部品)が接続先ホストでコマンドまたはスクリプトを実行した場合,コマンドまたはスクリプトの戻り値が,そのまま部品の戻り値になります。ただし,ターミナルコマンド実行部品は,コマンドまたはスクリプトの戻り値を部品の戻り値として設定しないため対象外となります。

コマンドまたはスクリプトの戻り値として使用できる値は,0~63の範囲です。戻り値が0~63の範囲外である場合は,範囲外の値である旨を示す「64」が部品の戻り値になります。また,コマンドまたはスクリプトが実行できなかった場合,その要因に応じて,65以上の値が戻り値になります。

部品の戻り値は,基本的にはそのままステップの戻り値として使用されます。ただし,部品の実行時に障害が発生した場合などは,部品の戻り値とステップの戻り値が異なることがあります。この場合は,ステップの戻り値の情報を基に,必要な対処を実施してください。