6.1.6 部品実行時に設定される操作対象の機器のロケールについて
部品実行時に適用される操作対象の機器のロケールは,OSによって異なります。部品実行時に適用されるロケールを,操作対象の機器のOSごとに示します。
- Windowsの場合
操作対象の機器でスクリプトやコマンドを実行する際は,JP1/AOサーバと操作対象の機器のロケールと文字セットを統一してください。ロケールと文字セットには,Windowsの[コントロールパネル]で設定されている日時の形式,ユーザー単位の表示言語,システム全体の表示言語,およびシステムのロケールの設定が適用されます。
JP1/AOが通信で使用する文字セットについては「6.1.7 部品実行時にJP1/AOが通信で使用する文字セットについて」を参照してください。
- UNIXの場合
[部品作成]ダイアログボックスまたは[部品編集]ダイアログボックスの[リモートコマンド]タブから,[文字セット自動判定]の設定によって,部品実行時に適用されるロケールが異なります。
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[文字セット自動判定]で[有効]のチェックを外している場合
「LC_ALL=C」のロケールでスクリプトが実行されます。また,コマンドおよびコマンドのパラメータの内容はすべてASCII文字で指定してください。コマンドのパラメータ,標準出力,および標準エラー出力の内容にASCII文字以外が含まれると文字化けしたり,正しくコマンド実行されないおそれがあります。
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[文字セット自動判定]で[有効]にチェックをしている場合
接続ユーザーのデフォルトのロケールを参照して,それを基にスクリプトが実行されます。
スクリプトやコマンドの実行時,操作対象の機器の環境変数「LC_ALL」および「LANG」は,共に接続ユーザーのデフォルトのロケールに設定が変更されます。ただし,「LC_ALL」以外の環境変数「LC_XXXXX」の設定は変更されません。
スクリプトやコマンドの実行時のロケールは,次の優先順位に従って参照されます。
表6‒4 部品実行時に参照されるロケールの優先順位 優先順位
環境変数
1
LC_ALLの設定値
2
LC_CTYPEの設定値
3
LANGの設定値
部品実行時のスクリプトやコマンドの文字セットがこのように設定された文字セットと異なる場合は,文字化けするおそれがあります。なお,コマンドやコマンドのパラメータで使用できる文字セットは,OSによって異なります。使用できる文字セットについては「6.1.7 部品実行時にJP1/AOが通信で使用する文字セットについて」を参照してください。
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