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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレート開発ガイド 


6.1 部品とは

部品とは,実行する処理を定義したものです。

JP1/AOで扱う部品は基本部品,リリース部品,開発部品の3つに分類できます。[Service Builder Edit]画面の[フロー]タブの[コンポーネント]エリアでは,基本部品とリリース部品が[リリース]タブに,開発部品が[開発]タブに表示されます。

また,便宜的に,これらの部品は提供元によって「基本部品」と「コンテンツ部品」に分類されています。詳細はマニュアルJP1/AO サービステンプレートリファレンスの「サービステンプレートと部品の種類」のトピックを参照してください。

ヒント

[Service Builder Edit]画面の[フロー]タブの[コンポーネント]エリアには[サービス]タブもあり,サービス部品が表示されます。サービス部品とは,[フロー]エリアにステップとして配置できるリリースサービステンプレートのことです。そのため,サービス部品は,マニュアルで説明する「部品」には含まれません。

表6‒1 部品の種類

種別

説明

基本部品

  • [リリース]タブに表示されます。

  • JP1/AOが提供する部品です。メールの通知やフローの繰り返し処理など,汎用的な処理が定義されています。

コンテンツ部品

リリース部品

  • [リリース]タブに表示されます。

  • ユーザーが作成したサービステンプレートをリリースすることで,JP1/AOにインポートされた部品です。

  • JP1/AOが提供するサービステンプレートに含まれている部品です。

  • JP1/AOサーバにインポートされた部品のうち,構成種別が「リリース」の部品もリリース部品として扱われます。

開発部品

  • [開発]タブに表示されます。

  • ユーザーが新規作成し,リリースする前の部品です。または,既存の部品を複製し,作成している途中の部品です。

  • 開発部品は,開発部品を含む開発サービステンプレートをビルドすることでJP1/AOサーバにインポートされ,テスト用として実行できる状態になります。

  • JP1/AOサーバにインポートされた部品のうち,構成種別が「デバッグ」の部品も開発部品として扱われます。

部品では,例えば次のことができます。

また,JP1/AOでは,コンテンツ部品として,ユーザー独自の部品を作成できます。任意のリモートホストに接続してコマンドやスクリプトを実行する部品を作成して,サービステンプレートに組み込むことができます。

コンテンツ部品を実行する場合,操作対象の機器のOSがWindowsの場合はWMIを,UNIXの場合はSSHを使用して操作対象の機器に接続します。なお,基本部品については,マニュアルJP1/AO サービステンプレートリファレンスの基本部品についてのトピックを参照してください。

〈この節の構成〉