画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド 画面編

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

2.4.9 コンボボックス

コンボボックスには,データをメニュー項目選択およびキー入力で入力するもの(キー入力コンボボックス)と,メニュー項目選択だけで入力するもの(メニュー選択コンボボックス)があります。それぞれに固定と可変があります。ドローでこれらのオブジェクトを定義するときは,コンボボックスアイコンをクリックして,種類を切り替えてから使用します。

なお,このマニュアルでは,特に書き分けていない場合,コンボボックスはメニュー選択コンボボックスとキー入力コンボボックスを指します。

<この項の構成>
(1) メニュー選択コンボボックス
(2) キー入力コンボボックス
(3) コンボボックス使用時の注意事項

(1) メニュー選択コンボボックス

メニュー選択コンボボックスは,入力するデータを,候補(メニュー項目)から選択することで指定するオブジェクトです。このとき,キー入力でメニューの内容を編集することはできません。

メニュー選択コンボボックスのメニューは,オブジェクトとして常に表示されてはいません。したがって,必要な場合だけ入力するオプションを選択したり,画面上に入力候補となるデータを表示する領域を十分に確保できないときに使用することをお勧めします。

なお,メニュー選択コンボボックスの表示属性の詳細については,「付録A 属性情報一覧」を参照してください。

(a) 表示形式

[図データ]

メニューのタイトルはありません。
(b) 使用目的

使用目的によって,入力データをチェックできます。使用目的と入力データの関係については,「付録A.9 表示属性の解説」の表A-8を参照してください。

(c) 表示サイズとメニュー項目数

メニュー選択コンボボックスの固定コンボボックスおよび可変コンボボックスを表示する領域(表示サイズ)は,必ずウィンドウに収まるようにドロー上で定義します。コンボボックスのメニュー項目数が,表示領域に収まらない場合は,自動的にスクロールバーが付けられます。ドローで定義したコンボボックスのメニューの行数よりも少ないメニュー項目をAPから設定した場合は,表示するメニューサイズを項目数に合わせて自動的に縮小します。なお,メニュー項目は最大128個,指定できます。

(d) キーを押したときの動作の選択

メニュー選択コンボボックスはキーで操作できます。キーで操作するときのメニュー選択コンボボックスの動きは,表示・印刷セットアップで設定できます。次に,表示・印刷セットアップで設定できる,キーを押したときのメニュー選択コンボボックスの動きを示します。なお,表示・印刷セットアップでの設定の詳細についてはマニュアル「XMAP3 開発・実行ガイド」を参照してください。

(e) 入出力時のAPインタフェース

メニュー選択コンボボックスには,固定コンボボックス可変コンボボックスとがあります。固定コンボボックスは,画面設計時に入力データの候補となるメニューが決まっている場合に使用します。可変コンボボックスは,メニューのラベルおよびメニューの通知コードをAPから設定したい場合に使用します。

メニュー選択コンボボックスで選択されたメニューはボックス内に表示され,画面確定後には,メニューに対応した通知コードが入力論理マップに格納されます。

(f) 表示属性の動的変更

メニュー選択コンボボックスの表示属性をAP実行時に変更できます。表示属性の動的変更については「1.5.6 表示属性の動的変更」を参照してください。

(g) APから初期値を変更する

「APから初期値を選択する」を指定すると,初期値用のデータエリア「マップ−FIELD」が出力論理マップ中に生成されます。ここに値を代入すると,コンボボックスの初期表示時に,初期値が選択された状態で表示されます。

(h) メニュー項目数の動的変更(可変コンボボックスの場合)

コンボメニューのダイアログでは,使用するメニュー項目数の最大値を指定しておきます。しかし実際の表示では,メニュー項目数が可変になる場合があります。上から順に項目のデータを代入し,残った項目のラベルに半角の空白(スペースコード)を代入すると,空白を代入したメニュー項目は表示されません。なお,途中のメニュー項目を詰めて表示することはできません。空白のラベルをメニューの最後に表示させたい場合は,ラベルのデータに全角のスペースを代入してください。途中のメニュー項目の空白はデータとみなされます。メニュー項目数の動的変更の詳細については「6.2.32 コンボボックスの項目数の動的変更」を参照してください。

[図データ]

(2) キー入力コンボボックス

キー入力コンボボックスは,入力するデータを,候補(メニュー項目)から選択したり,直接,キー入力したりして指定するオブジェクトです。キー入力コンボボックスの規則はメニュー選択コンボボックスの規則とほとんど同じです。ここでは,メニュー選択コンボボックスと異なる規則について説明します。なお,キー入力コンボボックスの表示属性の詳細については,「付録A 属性情報一覧」を参照してください。

(a) 表示形態

[図データ]

注1
メニューのタイトルはありません。

注2
メニューが開いている状態で入出力ボックスにデータを入力した場合,入力したデータと一致するコードがある場合は,対応するメニュー項目が選択された状態で表示されます。キー入力したデータと一致するコードがない場合,メニューを表示しても,何も選ばれていない状態で先頭のメニュー項目が表示されます。
(b) 使用目的と詳細目的

APが受け取る通知コードの「データ型」「桁寄せ」および「埋字」に設定できる値は,「使用目的」および「詳細目的」によって決まります。キー入力コンボボックスの「使用目的」については「付録A.9 表示属性の解説」の表A-8を参照してください。「使用目的」と「詳細目的」の組み合わせについては「付録A.9 表示属性の解説」の表A-9を参照してください。

(c) ボックス内のデータ表示

キー入力コンボボックスにフォーカスがあるときで,メニュー項目が表示されていない場合,ボックス内のデータにはカーソルが位置づきます。また,ボックス内のデータをワンタッチクリアすることもできます。ワンタッチクリアについては「4.2.2 キーでのデータ入力と編集」を参照してください。

(d) 入出力時のAPインタフェース

(3) コンボボックス使用時の注意事項

大量の項目を持つコンボボックスおよびキー入力コンボボックスを,画面に大量に定義すると,生成されるウィンドウ数がWindowsの上限値を超えてしまい,画面を表示する際にAPにエラーが通知されることがあります。この場合は,定義するコンボボックスの個数またはメニュー項目数を減らすようにしてください。