5.23.5 障害発生時の対処方法
更新可能なオンライン再編成中に障害が発生したときの対処方法について,障害のケースごとに説明します。説明中に出てくる再編成状態とは,「表5-14 更新可能なオンライン再編成状態の確認方法」で確認した再編成状態のことです。
なお,再編成状態が,NONE,READY1,またはREADY2の場合は,pdorbegin -uコマンドで更新可能なオンライン再編成の操作を取り消すことができます。
また,障害発生の原因がシステムログファイル障害の場合は,システムログファイルの障害を回復したあとに,ここで説明している対処を実施してください。
- 〈この項の構成〉
(1) コマンドまたはユニットが異常終了した場合
コマンドまたはユニットが異常終了した場合の対処方法を次の表に示します。再編成状態によって対処方法が異なります。
項番 |
再編成状態 |
対処方法 |
---|---|---|
1 |
NONE |
更新可能なオンライン再編成を続行する場合は,障害原因を取り除いたあとに,次の操作から再実行してください。 |
2 |
READY1 |
更新可能なオンライン再編成を続行する場合は,使用しているミラーリング機能のマニュアルを参照して,対処してください。 |
3 |
READY2 |
更新可能なオンライン再編成を続行する場合は,障害原因を取り除いたあとに,次の操作から再実行してください。 |
4 |
READY3 |
|
5 |
|
|
6 |
|
|
7 |
REFLEC |
|
8 |
SYNC |
|
(2) 正系ボリューム障害が発生した場合
正系ボリューム障害が発生した場合の対処方法を次の表に示します。再編成状態によって対処方法が異なります。
項番 |
再編成状態 |
対処方法 |
---|---|---|
1 |
NONE |
更新可能なオンライン再編成を続行する場合の対処手順については,「5.23.8 対処の詳細手順(その3)」を参照してください。 |
2 |
READY1 |
更新可能なオンライン再編成を続行する場合は,使用しているミラーリング機能のマニュアルを参照して,対処してください。 |
3 |
READY2 |
更新可能なオンライン再編成を続行する場合の対処手順については,「5.23.8 対処の詳細手順(その3)」を参照してください。 |
4 |
READY3 |
更新可能なオンライン再編成を続行する場合の対処手順については,「5.23.9 対処の詳細手順(その4)」を参照してください。 |
5 |
REFLEC |
|
6 |
SYNC |
更新可能なオンライン再編成を中止し,レプリカRDエリアで通常運用を行うことになります。pdorend -uコマンドを実行して,追い付き反映処理を中止してください。 |
(3) 副系ボリューム障害が発生した場合
副系ボリューム障害が発生した場合の対処方法を次の表に示します。再編成状態によって対処方法が異なります。
項番 |
再編成状態 |
対処方法 |
---|---|---|
1 |
NONE |
更新可能なオンライン再編成を続行する場合は,使用しているミラーリング機能のマニュアルを参照して,対処してください。障害原因を取り除いたあとに,次の操作から再実行してください。 |
2 |
READY1 |
更新可能なオンライン再編成を続行する場合は,次の手順で対処してください。
|
3 |
READY2 |
|
4 |
READY3 |
更新可能なオンライン再編成をいったん中止します。レプリカRDエリアの更新データをオリジナルRDエリアに反映し,オリジナルRDエリアで通常運用を再開します。手順については,「5.23.11 対処の詳細手順(その6)」を参照してください。 |
5 |
REFLEC |
|
6 |
SYNC |
障害原因を取り除いたあとに,次の操作から再実行してください。 |
(4) 構成情報の複写漏れによってディレクトリ管理情報が不正となった場合
構成情報の複写漏れによってディレクトリ管理情報が不正となった場合の対処方法を次の表に示します。再編成状態によって対処方法が異なります。
項番 |
再編成状態 |
対処方法 |
---|---|---|
1 |
READY1 |
更新可能なオンライン再編成を続行する場合は,次の手順で対処してください。
|
2 |
READY2 |
|
3 |
READY3 |
更新可能なオンライン再編成を続行する場合の対処手順については,「5.23.12 対処の詳細手順(その7)」を参照してください。 |
(5) 追い付き反映キー対応表に障害が発生した場合
追い付き反映キー対応表に障害が発生した場合の対処方法を次の表に示します。
項番 |
障害発生のタイミング |
障害原因 |
対処方法 |
---|---|---|---|
1 |
pdsdblodコマンドの実行中 |
追い付き反映キー対応表を格納するRDエリアで容量不足が発生した場合 |
更新可能なオンライン再編成を続行する場合は,次の手順で対処してください。 なお,説明中のRDエリアとは,追い付き反映キー対応表を格納しているRDエリアのことです。
このあと,次の操作から再実行してください。 |
2 |
更新可能なオンライン再編成を中止する場合は,レプリカRDエリアのデータをオリジナルRDエリアに反映し,オリジナルRDエリアで業務を再開します。手順については,「表5-15 コマンドまたはユニットが異常終了した場合の対処方法」の項番5または項番6と同じです。 |
||
3 |
上記以外の追い付き反映キー対応表へのアクセス障害が発生した場合 |
更新可能なオンライン再編成を続行することはできません。レプリカRDエリアの更新情報をオリジナルRDエリアに反映し,オリジナルRDエリアで業務を再開します。手順については,「表5-15 コマンドまたはユニットが異常終了した場合の対処方法」の項番5または項番6と同じです。 |
|
4 |
pdorendコマンドの実行中 |
追い付き反映キー対応表を格納するRDエリアで容量不足が発生した場合 |
更新可能なオンライン再編成を続行する場合は,次の手順で対処してください。 なお,説明中のRDエリアとは,追い付き反映キー対応表を格納しているRDエリアのことです。
このあと,次の操作から再実行してください。 |
5 |
更新可能なオンライン再編成を中止する場合は,レプリカRDエリアの更新情報をオリジナルRDエリアに反映し,オリジナルRDエリアで業務を再開します。手順については,「表5-15 コマンドまたはユニットが異常終了した場合の対処方法」の項番5または項番6と同じです。 |
||
6 |
上記以外の追い付き反映キー対応表へのアクセス障害が発生した場合 |
更新可能なオンライン再編成を続行することはできません。レプリカRDエリアの更新情報をオリジナルRDエリアに反映し,オリジナルRDエリアで業務を再開します。手順については,「表5-15 コマンドまたはユニットが異常終了した場合の対処方法」の項番5または項番6と同じです。 |