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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


5.23.11 対処の詳細手順(その6)

対処手順を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) 追い付き反映処理を取り消す

pdorend -uコマンドで,追い付き反映処理を取り消します。

 pdorend -s bes1 -u
[オプションの説明]

-s:更新可能なオンライン再編成の対象RDエリアがあるBESを指定します。

-u:追い付き反映処理を取り消す場合に指定するオプションです。

(2) オリジナルRDエリアを閉塞かつクローズ状態にする

pdhold -cコマンドで,オリジナルRDエリアを閉塞かつクローズ状態にします。

 pdhold -r FMB01,FMBIDX -c
[オプションの説明]

-r:オリジナルRDエリアを指定します。

-c:RDエリアをクローズ状態にする場合に指定するオプションです。

この例では,RDエリアの構成は次のようになっています。

(3) システムログをアンロードする

pdlogunldコマンドで,システムログをアンロードします。

 pdlogunld -d sys -s bes1 -g logfg02 -o /uldir/ulog01
[オプションの説明]

-d:システムログファイルに対する操作のため,sysを指定します。

-s:更新可能なオンライン再編成の対象RDエリアがあるBESを指定します。

-g:ログファイルグループ名を指定します。

-o:アンロードログファイル名を指定します。

(4) オリジナルRDエリアを回復する

pdrstrコマンドで,オリジナルRDエリアを回復します。

アンロードする前に取得したバックアップファイルとレプリカRDエリアのシステムログを使用して,オリジナルRDエリアを障害発生直前の状態に回復します。

 pdrstr -m /HiRDB/rdarea/rdmast/rdmast00 -b /bkdir/bkup01
 -l /uldir/ulog01 -r FMB01,FMBIDX -q 0
[オプションの説明]

-m:マスタディレクトリ用RDエリアの先頭HiRDBファイル名を指定します。

-b:アンロードする前に取得したバックアップファイルを指定します。

-l:アンロードログファイルを指定します。

-r:オリジナルRDエリア名を指定します。

-q:回復対象のRDエリアの世代番号を指定します。

注※

5.13.4(4) オリジナルRDエリアのバックアップを取得する(pdcopyコマンド)」で取得したバックアップファイルを使用します。

(5) オリジナルRDエリアの閉塞を解除し,オープン状態にする

pdrels -oコマンドで,オリジナルRDエリアの閉塞を解除し,オープン状態にします。

 pdrels -r FMB01,FMBIDX -o
[オプションの説明]

-r:オリジナルRDエリア名を指定します。

-o:RDエリアをオープン状態にする場合に指定するオプションです。

(6) カレントRDエリアを切り替える

pddbchgコマンドで,カレントRDエリアをレプリカRDエリアからオリジナルRDエリアに切り替えます。

 pddbchg -r FMB01,FMBIDX -q 0
[オプションの説明]

-r:オリジナルRDエリア名を指定します。

-q:オリジナルRDエリアの世代番号を指定します。