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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


5.23.12 対処の詳細手順(その7)

対処手順を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) レプリカRDエリアをクローズ状態にする

レプリカRDエリアがクローズ状態でない場合,pdcloseコマンドでレプリカRDエリアをクローズ状態にします。

 pdclose -r FMB01,FMBIDX -q 1
[オプションの説明]

-r:オリジナルRDエリア名を指定します。

-q:レプリカRDエリアの世代番号を指定します。

参考

RDエリアの状態は,pddblsコマンドで確認できます。

この例では,RDエリアの構成は次のようになっています。

(2) レプリカRDエリアを再初期化する

pdmodコマンドのinitialize rdarea文で,レプリカRDエリアを再初期化します。

 pdmod -a /usr/pdmod/initialize
[オプションの説明]

-a:pdmodコマンドの制御文ファイル名を指定します。制御文の内容を次に示します。

 initialize rdarea FMB01_1           ...1
     with reconstruction             ...2
     file name "/sdb/area0"          ...3
             initial 100 segments
     file name "/sdb/area1"          ...3
             initial 100 segments;
  1. レプリカRDエリアを再初期化する指定です。

  2. オリジナルRDエリアの構成と合わせるために指定します。

  3. 再初期化対象のレプリカRDエリアのHiRDBファイルシステム領域の名称とHiRDBファイルの名称を指定します。

レプリカRDエリアの構成情報が,オリジナルRDエリアの構成情報と一致するように制御文を作成してください。

(3) ファイルアクセスプロセスを停止する

pd_lv_mirror_useオペランドにYを指定している場合,(3)の操作は必要ありません。

pdpfreshコマンドで,ファイルアクセスプロセスを停止します。

 pdpfresh -s bes1
[オプションの説明]

-s:更新可能なオンライン再編成の対象RDエリアがあるBESを指定します。

(4) ペアボリュームを再同期する

ペアボリュームを再同期して,正系ボリュームの内容を副系ボリュームにコピーします。その後,ペア状態を解除します。

操作方法については,使用しているミラーリング機能のマニュアルを参照してください。日立ディスクアレイサブシステムを使用している場合は,最初にマニュアル「インナレプリカ機能 HiRDB Staticizer Option」の「日立ディスクアレイサブシステム使用時の注意事項および操作手順」を参照してください。

(5) カレントRDエリアを切り替える(pdorchgコマンド)

pdorchgコマンドで,カレントRDエリアを切り替えてください。

 pdorchg -s bes1
[オプションの説明]

-s:更新可能なオンライン再編成の対象RDエリアがあるBESを指定します。

(6) レプリカRDエリアの閉塞を解除し,オープン状態にする

pdrels -oコマンドで,レプリカRDエリアの閉塞を解除し,オープン状態にします。

 pdrels -r FMB01_1,FMBIDX_1 -o
[オプションの説明]

-r:レプリカRDエリア名を指定します。

-o:RDエリアをオープン状態にする場合に指定するオプションです。

(7) 更新可能なオンライン再編成の操作を再開する

更新可能なオンライン再編成の操作を再開します。次の操作から再開してください。