5.23.10 対処の詳細手順(その5)
対処手順を次に示します。
- 〈この項の構成〉
(1) 障害が発生したボリュームを交換する
障害が発生したボリュームを交換してください。
(2) RDエリアを閉塞かつクローズ状態にする
pdhold -cコマンドで,次のRDエリアを閉塞かつクローズ状態にします。
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オリジナルRDエリア
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追い付き反映キー対応表を格納しているRDエリア
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追い付き反映キー対応表のインデクスを格納しているRDエリア
pdhold -r FMB01,FMBIDX,RDCRT,RDIDX -c
- [オプションの説明]
-
-r:閉塞かつクローズ状態にするRDエリアを指定します。
-c:RDエリアをクローズ状態にする場合に指定するオプションです。
この例では,RDエリアの構成は次のようになっています。
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FMB01:レコード型を格納しているオリジナルRDエリア
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FMBIDX:インデクスを格納しているオリジナルRDエリア
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RDCRT:追い付き反映キー対応表を格納しているRDエリア
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RDIDX:追い付き反映キー対応表のインデクスを格納しているRDエリア
(3) オリジナルRDエリアを回復する
pdrstrコマンドで,オリジナルRDエリアを回復します。
pdrstr -m /HiRDB/rdarea/rdmast/rdmast00 -b /bkdir/bkup02 -r FMB01,FMBIDX -q 0
- [オプションの説明]
-
-m:マスタディレクトリ用RDエリアの先頭HiRDBファイル名を指定します。
-b:データロード後に取得したバックアップファイル※を指定します。
-r:オリジナルRDエリア名を指定します。
-q:回復対象のRDエリアの世代番号を指定します。
- 注※
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「5.13.4(7) オリジナルRDエリアのバックアップを取得する(pdcopyコマンド)」で取得したバックアップを使用します。
(4) 追い付き反映キー対応表を格納しているRDエリアを回復する
pdrstrコマンドで,次のRDエリアを回復します。
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追い付き反映キー対応表を格納しているRDエリア
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追い付き反映キー対応表のインデクスを格納しているRDエリア
pdrstr -m /HiRDB/rdarea/rdmast/rdmast00 -b /bkdir/bkup03 -r RDCRT,RDIDX
- [オプションの説明]
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-m:マスタディレクトリ用RDエリアの先頭HiRDBファイル名を指定します。
-b:データロード後に取得したバックアップファイル※を指定します。
-r:回復対象のRDエリア名を指定します。
- 注※
-
「5.13.4(8) 追い付き反映キー対応表を格納しているRDエリアのバックアップを取得する(pdcopyコマンド)」で取得したバックアップを使用します。
(5) RDエリアの閉塞を解除し,オープン状態にする
pdrels -oコマンドで,次のRDエリアの閉塞を解除し,オープン状態にします。
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オリジナルRDエリア
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追い付き反映キー対応表を格納しているRDエリア
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追い付き反映キー対応表のインデクスを格納しているRDエリア
pdrels -r FMB01,FMBIDX,RDCRT,RDIDX -o
- [オプションの説明]
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-r:閉塞を解除し,オープン状態にするRDエリア名を指定します。
-o:RDエリアをオープン状態にする場合に指定するオプションです。
(6) 追い付き反映処理を実行する(pdorendコマンド)
pdorendコマンドで,追い付き反映処理を実行します。
pdorend -s bes1 -z
- [オプションの説明]
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-s:更新可能なオンライン再編成の対象RDエリアがあるBESを指定します。
-z:システムログ反映開始ポイントから追い付き反映処理を再実行する場合に指定するオプションです。
以降,次の操作から,更新可能なオンライン再編成の操作を再開してください。
なお,pd_lv_mirror_useオペランドにYを指定していない場合は,次の操作から,更新可能なオンライン再編成の操作を再開してください。