5.23.6 対処の詳細手順(その1)
対処手順を次に示します。
- 〈この項の構成〉
(1) 追い付き反映処理を取り消す
pdorend -uコマンドで,追い付き反映処理を取り消します。
pdorend -s bes1 -u
- [オプションの説明]
-
-s:更新可能なオンライン再編成の対象RDエリアがあるBESを指定します。
-u:追い付き反映処理を取り消す場合に指定するオプションです。
(2) レプリカRDエリアを参照可能バックアップ閉塞にする
pdhold -bコマンドで,レプリカRDエリアを参照可能バックアップ閉塞にします。
pdhold -r FMB01_1,FMBIDX_1 -b
- [オプションの説明]
-
-r:更新可能なオンライン再編成の対象RDエリア(BES内のレプリカRDエリア)を指定します。
-b:RDエリアの状態を参照可能バックアップ閉塞にする場合に指定するオプションです。
この例では,RDエリアの構成は次のようになっています。
-
FMB01_1:レコード型を格納しているレプリカRDエリア
-
FMBIDX_1:インデクスを格納しているレプリカRDエリア
(3) レプリカRDエリアのバックアップを取得する
pdcopyコマンドで,レプリカRDエリアのバックアップを取得します。
pdcopy -m /HiRDB/rdarea/rdmast/rdmast00 -M r -r FMB01,FMBIDX -q 1 -b /bkdir/bup04 -p /bkdir/list04
- [オプションの説明]
-
-m:マスタディレクトリ用RDエリアの先頭HiRDBファイル名を指定します。
-M:バックアップ取得モードを指定します。
-r:オリジナルRDエリア名を指定します。
-q:バックアップ対象のレプリカRDエリアの世代番号を指定します。
-b:バックアップファイル名を指定します。
-p:pdcopyコマンドの処理結果リストの出力先を指定します。
(4) レプリカRDエリアの閉塞を解除する
pdrelsコマンドで,レプリカRDエリアの閉塞を解除します。
pdrels -r FMB01,FMBIDX -q 1
- [オプションの説明]
-
-r:オリジナルRDエリア名を指定します。
-q:レプリカRDエリアの世代番号を指定します。
(5) オリジナルRDエリアをクローズ状態にする
-
オリジナルRDエリアの状態が障害閉塞の場合
pdcloseコマンドで,オリジナルRDエリアをクローズ状態にします。
pdclose -r FMB01,FMBIDX
[オプションの説明]
-r:オリジナルRDエリア名を指定します。
-
オリジナルRDエリアの状態がオープン状態の場合
pdhold -cコマンドで,オリジナルRDエリアをコマンド閉塞かつクローズ状態にします。
pdhold -r FMB01,FMBIDX -c
[オプションの説明]
-r:オリジナルRDエリア名を指定します。
-c:RDエリアをクローズ状態にする場合に指定するオプションです。
- 参考
-
RDエリアの状態は,pddblsコマンドで確認できます。
(6) オリジナルRDエリアを回復する
pdrstrコマンドで,オリジナルRDエリアを回復します。
pdrstr -m /HiRDB/rdarea/rdmast/rdmast00 -b /bkdir/bkup04 -r FMB01,FMBIDX -q 0
- [オプションの説明]
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-m:マスタディレクトリ用RDエリアの先頭HiRDBファイル名を指定します。
-b:データロード後に取得したバックアップファイル※を指定します。
-r:オリジナルRDエリア名を指定します。
-q:回復対象のRDエリアの世代番号を指定します。
- 注※
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「5.13.4(7) オリジナルRDエリアのバックアップを取得する(pdcopyコマンド)」で取得したバックアップファイルを使用します。
(7) オリジナルRDエリアの閉塞を解除し,オープン状態にする
pdrels -oコマンドで,オリジナルRDエリアの閉塞を解除し,オープン状態にします。
pdrels -r FMB01,FMBIDX -o
- [オプションの説明]
-
-r:オリジナルRDエリア名を指定します。
-o:RDエリアをオープン状態にする場合に指定するオプションです。
(8) カレントRDエリアを切り替える
pddbchgコマンドで,カレントRDエリアをレプリカRDエリアからオリジナルRDエリアに切り替えます。
pddbchg -r FMB01,FMBIDX -q 0
- [オプションの説明]
-
-r:オリジナルRDエリア名を指定します。
-q:オリジナルRDエリアの世代番号を指定します。